オーダーメイド殺人クラブ (集英社文庫) [Kindle]

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  • 集英社
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感想・レビュー・書評

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  • 中学生の女の子が主人公
    中学校の雰囲気がとても分かりやすかった。グループ、カースト等、この年齢の子達もなかなか大変だなと思った。
    タイトルの割に最後はほっこりする展開だった。

    • くまさん
      この本すきなんです!
      タイトルが少し厨ニ病ぽいけど最後ほっこりしますよね!笑

      どんでん返し系だとスマホを落としただけなのに、とか伊坂幸太郎...
      この本すきなんです!
      タイトルが少し厨ニ病ぽいけど最後ほっこりしますよね!笑

      どんでん返し系だとスマホを落としただけなのに、とか伊坂幸太郎さんや乙一さんの作品おすすめです。
      レインツリーの国とGOて本は考えさせられました。西野さんの魔法のコンパスは面白かったですよ!長々とすみません
      2021/04/22
    • サクさん
      コメントありがとうございます!
      主人公も厨二病感ありましたね笑

      どんでん返し系は好きです。伊坂さんはよく読みます。
      その他の本は読んだこと...
      コメントありがとうございます!
      主人公も厨二病感ありましたね笑

      どんでん返し系は好きです。伊坂さんはよく読みます。
      その他の本は読んだことがないので読んでみたいと思います!
      2021/04/25
  • 割と人生を変えた一冊かもしれない
    中学の時の国語の先生ありがとう
    あなたメンヘラだからこれ読みなさいって渡してきた

  • 辻村深月強化月間継続中。
    完璧に自意識過剰な痛い系の中二女子が主人公。

    最初にハッキリ言っとくべき。くっだらねぇ話です、コレは。自分を
    「特別な何か」だと思い込み、将来必ず何かを為す人だと信じる。
    そんな特別な自分が窮地に陥った時、劇的な死に方をして伝説になろ
    う、というあまりに短絡的な女の子のお話なのですから(^^;)。

    そんな主人公とその周囲の友だちとされるヤツらの関係性がマジで醜悪。
    自分の事しか考えない人間の集まりに依存しまくり、それが上手く運ば
    ないとヒステリーを起こす、というのが現代の中二らしい(^^;)。
    さすがに僕の理解の範疇を余裕で超えて来た。

    ただ、コレがすっごく面白かったのが非常に厄介(^^;)。
    異次元の世界の話と思えるくらい、僕には関係の無い世界の話なのにも
    かかわらず、その世界の片足を掴もうと必死になっている僕が居たのが
    悔しいくらい。心情描写の上手さは相変わらず。辻村深月、正直ちょっ
    と怖いです・・・。

    しかし、リアルな普通の中二ってこんな感じで皆病んでるんだろうか?
    僕の中二時代も、思い返すと気恥ずかしいくらい痛くて青かった(^^;)
    けど、ここまで空っぽじゃ無かった気がするなぁ・・・。
    ・・・そんなこと言ってると言われちゃうのかな、リア充って(^^;)。

  • 死によって周りの人々の心に爪痕を残そうとする少女とそれに協力する少年の話。

    思春期の繊細な心の動きを丁寧に描写していて、その中に過去の自分がちらりと見えた気がした。

    展開が淡々と進んでいくのが少し物足りなかった。
    ☆2.6

  • 最初の1/3は、読むのがきつかった。中学生くらいの世界が学校と家だけで、学校で何かあったら、もう先行き真っ暗と思う気持ち(今考えるとそんなことないのに)はよくわかったし、展開が不安だったから。
    でも、他の人の口コミで、最後の20ページが、とあったので、頑張って最後まで読んでみた。
    結果的にはいま私が生きているように、主人公も生きてるし、ある種のメッセージにはなるのかもしれないけど、取り違える小物いるかもしれないなと思った。

  • 途中まではとても面白く読み進めました。
    しかし、内容的には心の闇の部分が描かれており
    読んでいて気持ちの良い話ではありません。
    最後はどう決着をつけるのか…
    とても気になりました。
    途中の話は長すぎるぐらいあったのに
    「約束の日」以降は、一気に話が飛んでいき
    その過程は⁈という感じでした。
    結末は、好みがはっきり分かれると
    書いておられた方がいましたが
    その意味も分かります。
    辻村作品なら、他にもっと面白いものがあるなと
    思いました。

  • 希死観念はないけど自殺概念に惹かれる中2の私にとってぞっこんの1冊。自分のことを不幸だと思っていた当時は、(多少上位互換な)主人公を何度も自分に重ねた。日常・心理のリアルは非常に解像度高く描写され、今読んでもノスタルジアに浸らざるを得ない。中学に戻って謝りたい人や謝れよって人の顔が浮かぶけど、両者の反省を吸収して今があるならいい。厨二真っ盛りだった私を代弁しながら客観性を与えてくれた青春のバイブル。1人の中学生に記憶も思考回路もここまで寄り添える辻村さんすごい。

  • ★4.6

  • 「親だってだけで、心配だという言葉をたてに自分の非を認めず、ただうやむやにする。そういうところが、嫌いなのに。」

    物語の中ではなんてことない部分。私自身がずっと母に抱いていた、言葉に出来ない感情を、思いがけず見つけてしまった。この一文を読んで、心の中にストンと自分の感情がはまった。

    勿論個人的にこの部分が刺さったという理由を除いても、等身大の女子中学生の心情や出来事をリアルに描かれていて面白かった。かがみの孤城もそうだったけど、本当に辻村深月さんの心理描写には惹き込まれる。端から見たら些細な事、一瞬の判断で変わる人間関係。等身大の女の子のリアルが描かれている。

    読み終えてから徳川の心情を考えると、最初から最後まで押し潰されそうになる。普通ならポーカーフェイスで通せないような事も隠し通す強さと危うさがある。だからこそ最後のシーンで顕にする激情には心打たれる。読み終わってからの方が特に。

  • 『これは、悲劇の記憶である。』

    中学二年生・いわゆる運動部のいい子である小林アンは、リア充であるために死や猟奇的なものへの興味を秘めながら過ごしていた。ある日、クラスの「昆虫系」男子の一人・徳川勝利のふとした行動を見かけ、自らの殺害を依頼することに、、、









    中学生だからこその狭い世界での、ほんの些細な出来事で揺れ動くそんな中学二年生の二人がつくる、二人のためのオーダーメイドの殺人の行方はーーなんてサスペンスなのかと思ったら。これだから辻村深月は!(褒め言葉
    一読した後だと、悲劇の記憶の意味もまるで変わるし。それはきっと自らの気持ちを自覚する前の、決して「悲劇の記録」なんかじゃない「悲劇の記憶」のものがたり。

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著者プロフィール

1980年山梨県生まれ。2004年『冷たい校舎の時は止まる』で第31回メフィスト賞を受賞しデビュー。11年『ツナグ』で第32回吉川英治文学新人賞、12年『鍵のない夢を見る』で第147回直木三十五賞、18年『かがみの孤城』で第15回本屋大賞を受賞。『ふちなしのかがみ』『きのうの影ふみ』『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』『本日は大安なり』『オーダーメイド殺人クラブ』『噛みあわない会話と、ある過去について』『傲慢と善良』『琥珀の夏』『闇祓』『レジェンドアニメ!』など著書多数。

「2023年 『この夏の星を見る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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