寄生獣 完結編 DVD 通常版

監督 : 山崎 貴 
出演 : 染谷将太  深津絵里  阿部サダヲ  橋本 愛  新井浩文  岩井秀人  山中 崇  ピエール瀧  豊原功補  大森南朋  北村一輝  國村 隼  浅野忠信 
  • 東宝
3.10
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本棚登録 : 267
感想 : 57
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988104099082

感想・レビュー・書評

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  • 前作のキャストのまま2作目で完結編となるが、話はよくまとまっていた。
    実写化するには映像面で難しいところがあると思うのだが、そんなに違和感なくできあがっている。

    寄生獣という作品に散りばめられている、人間という存在については今回もいろんな切り口で語られていた。
    人間は人間が増えすぎて地球がうまく回らなくなるのを恐れて、自分たちが望んでパラサイトに人間を駆除させていたのか。
    人間が増えすぎることで地球全体でみると、崩壊に近づいているのかもしれない。

    1作目では驚異的な存在であったパラサイトが、2作目では人間に寄生することでしか生きられない存在としてか弱いものとして表現されていた。

    人間が束になれば、数の力で圧倒的な力を持つことができる。人間の存在について問うこの作品の原作、非常に興味深い。

  • 前編同様に、
    期待以上でした。
    漫画原作で、
    SFで、
    CG駆使で、
    というもので面白い作品が作れるような、
    そういう時代がやってきたということでしょうね。

    それを支える役者陣の好演があることが、
    大前提ではあるが。

    哲学がある作品は好きである。

  • クソ映画ありがとうございましたー!!!!!
    寄生獣は漫画だけで十分です。

  • 人間の脳に寄生し肉体を操り人間を捕食する謎の新生物パラサイトが現れ、大勢が餌食になっていった。
    東福山市では市長・広川(北村一輝)を筆頭に組織化されたパラサイトたちのネットワークが広がっていた。これに対し人間側はパラサイト殲滅のための特殊部隊を結成。両者の戦いは激化する。
    パラサイトのミギー(声:阿部サダヲ)を右手に宿した泉新一(染谷将太)は、パラサイト側からも人間側からも危険視されていた。
    人間とともに歩む道を探すパラサイトの田宮良子(深津絵里)は新一とミギーにその可能性を見出すものの、母親を殺された新一のパラサイトへの憎しみは増す一方だった。
    ついにパラサイトと人間の生き残りを賭けた最終決戦がはじまる――。
    人間とは一体何か鋭く突き第27回星雲賞コミック部門を受賞した岩明均の世界的SF漫画を、「永遠の0」「ALWAYS 三丁目の夕日」の山崎貴監督が二部構成で映画化したうちの完結編。

    前作で母親を殺された新一はパラサイト狩りに奔走、人間との共存を模索する田宮良子と人間を駆逐することを狙う広川たちの対立、母性愛に目覚める田宮良子、傷ついた新一を一途な愛で救う里美、パラサイトと人間の戦いの決着。最強のパラサイト後藤と新一の壮絶な死闘、田宮良子がたどり着いたパラサイトの誕生理由、新一と里美のピュアな愛、大満足な完結編でした。「あの時、君の頭脳を乗っ取らなくて良かった」

  • あらゆる生き物の中で、地球に最も悪影響を与えているのは、万物の霊長の頂点に君臨する我々人間である。もはや我々は地球に寄生して自然を食い潰す獣だ。寄生獣だ! 的な意味合いの演説をした市長の主張は、この作品の根っこにあるテーマで、まさに真理やと思う。
    でもそんなん言われたらツライわ。
    人間やってく自信なくすわ。
    正義の名のもとに射殺された「ひとりの人間」である市長。残念です笑

    因みに、架空の東福山市役所とされたロケ地は、堺市役所や!
    カメラが引きの映像のときに、高島屋とか、見覚えのある景色が映るかなぁて期待してたけど、やっぱ映さんわなぁそんなん。
    しんいちの母親が殺されたのは、堺の魚市場。

    染谷くんの芝居も素晴らしいな!
    母親を殺されて、自分も致命傷を負いながらもミギーの細胞をもらって復活し、復讐するべく立ち上がったときのあの燃える眼差し!
    髪型も変えて殺伐とした雰囲気を纏ったあの感じな!原作を読んだときもそこにゾクッとしたから。原作の設定を裏切らずに映画化するのはステキや!

    阿部サダヲの声も良かったな― 頼りがいがあって、ユニークで、優しさが滲み出ている声。声の役を彼にしようって思い付いた人がえらいわな。

    新井の鬼畜のような目付きも、役にピターッとはまってたな― 元々ああいう顔立ちしとるしな。指名手配犯みたいな笑 新井が、やつらの「食事」の場面に遭遇したときも、『女連れ込んで、何すんのかなぁて付けて行ったら、なんの事はねぇ、俺とやってること変わんねぇじゃね―か』って吐いたのも心に残るな。

    市長の演説の内容も
    田宮良子が知りたかったことも
    ミギーがしんいちに伝えた事も
    しんいちが大切なものを守りたいと思う気持ちも、全てひっくるめて、
    我々人間ひとりひとりが思いやりをもって生きてれば、戦争や飢餓は無くなって平和が維持できるし、自然と共存しながら美しい地球を維持することができるはず…
    …できへんけどな!!!!!!!!!!!!
    地球は消耗品です。
    使用期限が定められています。
    早く火星でも人類が住めますように♪

    VFXっていうん?あれすごいな!
    えげつないグロテスクっぷりに、とても感動した。
    どんな漫画でも映像化できる時代になったな。

    あと、最後の屋上のシーンで、しんいちの裏拳でブッ飛ばされた新井氏がどこに消えたかは不明。え、なんなん??って、客席が少しざわざわした笑

    2015年05月04日 

  • 2015年 日本 117分
    監督:山崎貴
    原作:岩明均『寄生獣』
    出演:染谷将太/阿部サダヲ/深津絵里/橋本愛/北村一輝/浅野忠信/新井浩文/ピエール瀧/大森南朋

    田宮良子(深津絵里)は無事出産し一人で人間の赤ん坊を育てている。広川(北村一輝)は東福山市の市長に当選、市役所は寄生生物たちの根城となってしまう。新一(染谷将太)はミギー(阿部サダヲ)と共に母親の仇である寄生生物たちを密かに狩ることを続けていたが、広川の一派は田宮良子の制止を無視し新一を殺すべく三木(ピエール瀧)という男を送り込む。三木は頭部と両手両足それぞれに五体が寄生した怪物で、彼を作り出したのは田宮良子だった。新一は三木を倒すが止めを刺し損ねる。

    その頃、警察は東福山市役所が寄生生物の巣窟になっていることを把握、特殊部隊を送り込む。連続レイプ殺人鬼の浦上(新井浩文)という男が、なぜか寄生生物を見分ける能力を持っていることを利用し、寄生生物を順調に抹殺していくが、そこへ後藤(浅野忠信)が現れ形勢は一気に逆転。特殊部隊は後藤一人に惨殺されてしまう。後藤は実は新一が殺し損ねた五体が寄生した三木と同一人物。三木は右手の寄生生物にすぎず、頭脳は後藤がコントロールしていた。

    一方で田宮良子は新一を監視するために人間のジャーナリスト倉森(大森南朋)を利用していた。しかし新一は倉森の尾行に気づき、逆に田宮良子が寄生生物であることを倉森に教える。広川一派は、この倉森も秘密を知る人間として抹殺を計画、偶然倉森の留守中に襲撃してしまい、娘だけが殺された。倉森は田宮良子への復讐を誓い、彼女の赤ん坊を誘拐する。新一は、田宮良子と赤ん坊を誘拐した倉森が待ち合わせる動物園に駆けつけるが…。

    後編も途中までとても面白かった。赤ん坊を人質にとられた田宮良子がどうするか、というのは個人的には最大の山場で、作品のテーマが最も伝わる場面だったと思う。かけつけた警察や一般人の衆人環視の中で、赤ん坊を守るためには寄生生物に変身しなくてはならない。本来寄生生物には情はないので、赤ん坊が殺されるのを傍観することもできる。しかし彼女は命がけで赤ん坊を守り、警察に蜂の巣にされながらも、新一に赤ん坊を託した。彼女のこの姿に、新一もまた、失いかけていた人間らしい感情を取り戻す。

    深津絵里の演技がとにかく素晴らしかった。この映画の良いところの9割は深津絵里を田宮良子にキャスティングしたことだと思う。田宮良子は寄生生物でありながら、人間を捕食せず普通の食べ物で生きていけることを実証し、人間の赤ん坊を産み育てることが可能なことを実証するだけでなく、寄生生物にも人間的な感情の芽生えることを実証してみせたといえる。自分たちのような生物が生れたのはなぜか、自問自答し、哲学的な思索を深めたこの上なく人間らしい寄生生物だった。

    ここからは、新一と最強寄生生物・後藤の対決となる。後藤は強すぎて歯が立たないが、ミギーの機略により、新一だけが逃げることに。ミギーとのお別れも涙涙…。最終的に廃棄物処理場での対決に新一は勝利するが、後藤が、人間を殺すことを要求しているのは人間自身だ、と告げる場面はなかなかの衝撃だった。廃棄物処理の炎の中に後藤だった寄生生物を新一が投げ込む場面は、滅びの山の火口に指輪を捨てたフロドを彷彿とさせられた。

    しかし、映画として良かったのはここまで。なぜかこのあと、浦上が里美を拉致して新一と屋上で対決する展開に。浦上のように人間でありながら平気で人を殺す化け物のほうが、寄生生物よりもよっぽど最悪、という意図はわかる。それにしても蛇足じゃなかろうか。原作がどうなのか知らないけど、映画としては後藤を倒して、一応平穏が戻って、ミギーは眠りにつき新一は里美と幸せに…で終わってくれて良かったと思う。それだけが残念。

  • 完結編と名乗ってますが、前編、後編と捉えた方が良いかも。出演している俳優陣も豪華になり、製作費も増えた感じがします。グレードアップした分、ストーリー的な雑さは余計に感じたかもしれません。

    面白い、つまらないで評価するなら、面白かったと思います。でも、良い悪いで評価するなら、良いとは言えない映画でした。

  • ひとえに、ミギーの「愛らしさ」による映画だと思います。
    深津絵里演じる「田宮」が、寄生生物でありながら人間の子供を産み、育てる過程で「母性」や「感情」に目覚めてゆく様子と、そんな「田宮」のことを理解せずに排除しようとする人間との対立など、人間の「業」を描き出すようなテーマ設定は見事だと感じました。
    一方で、主演の二人の演技がちょっと…と感じる部分もあり、そこはかとなく漂う「B級感」が何とも言えない後味をのこします。

  • 原作で「ダイオキシン」なのが「放射性物質」になったのはオトナの事情?ラブシーンはうらやましいが、ミギーも交尾を見られて喜んでいるだろう。

  • いきなりおっ始めたのにはびっくりした。
    新井浩文やピエール瀧ってほんと邦画作品にかかせなかったんだなーとしみじみ感じた。
    ミギーほしい。料理してくれて車の運転もしてくれて戦ってくれる。かわいい。

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