本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第一部「兵士の娘III」 (TOブックスラノベ) [Kindle]

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  • 本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第一部「兵士の娘Ⅲ」は、香月美夜さんによる異世界転生ファンタジー小説の第三巻です。本好きの現代人が死後に生まれ変わった中世ヨーロッパ風の世界で、本作りを目指して出世していく物語です。

    この巻では、平民の娘マインが紙を発明した後、神官長フェルディナンドと出会い、巫女見習いとなるまでが描かれます。マインは病弱で家族も貧しく、紙を作るための材料集めにも不自由しますが、現代知識を活かして身の周りを改善していきます。マインは商人を志す幼馴染のルッツと共同で植物紙を開発することを大商人ベンノに提案し、商人見習いとして教育されます。しかし、マインは自身が身食いと呼ばれる病であることが分かり、余命が少ないことを知らされます。マインは神殿に図書室があることを知り、本を読むために巫女見習いになることを決めますが、家族や神殿との葛藤に直面します。

    この本のテーマは、本への愛と家族への愛です。マインは本がない世界で生きることに苦しみ、本を作ることに情熱を注ぎます。しかし、本だけでは生きていけないことも知ります。家族はマインを心から愛し、支えてくれます。マインも家族を大切に思い、彼らの幸せを願います。しかし、マインの能力や知識は、貴族や神殿の欲望を引き寄せ、家族に危険をもたらします。マインは家族を守るために、どんな選択をするのでしょうか・・・

    この本を読んで私は、マインの本への情熱は、本好きなら誰もが共感できるものだと思いました。マインが紙や印刷技術を開発する過程は、知的な興奮を味わえましたし、マインが家族や友人とのふれあいを楽しむ場面は、ほのぼのとした温かさを感じさせてくれるものでした。しかし、マインが身食いの病で苦しむ場面や、神殿との対立に巻き込まれる場面は、胸が締め付けられるような緊張感がありました。

    総評として、この本は、異世界転生ものとしても、本作りものとしても、家族ものとしても、高い水準を持った作品だと思います。本の素晴らしさや家族の大切さを再認識できた、私の心に深く刻まれる一冊になりました。

  • 異世界転生もの。3巻。
    本が貴重な世界で本を読もうと努力した結果、主人公の身の振り方が無事に決定。いろいろな周囲の人が登場しその人間関係がおもしろくなってきた。

  • 2022.09.オーディブル

  • 第一部の最終巻、3巻を読み終えました。マインが巫女見習いになるまでが大変楽しく面白かったです。ここから先は別料金となる為、読み続けるか迷いますね(^_^)

  • マインが倒れた。身食いの熱で倒れた。ギルベルタ商会のベンノがギルド長に交渉して魔術具を使ってマインの身食いの熱を下げてくれた。これでギルド長とフリーダのオトマール商会に頭が上がらなくなってしまうのでは?それにまた一年ぐらいで熱がぶり返すそうだし…。どうする?

著者プロフィール

香月美夜(かづき みや)
小説家。1月22日生まれ。中学2年生の頃より小説を書き始め、社会人となり結婚後、子どもの世話がひと段落してから執筆を再会。2013年より小説投稿サイト「小説家になろう」で『本好きの下剋上』を公開して人気作品となる。2015年にTOブックスより書籍化され一般誌デビュー、シリーズ化される代表作になる。同作シリーズは累計100万部を突破し、「このライトノベルがすごい! 2018&2019」2年連続第1位に輝き、テレビアニメ化も決定した。

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