- Amazon.co.jp ・電子書籍 (344ページ)
感想・レビュー・書評
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≪怒りは人間にとって自然な感情です。 怒りを感じることは決して悪いことではありません。 無理に抑えたり、感じないようにするのは、かえって不自然な行為です。 怒る必要があることには怒ってもいいのです。 大切なのは、伝え方を工夫することです。(本文より)≫
怒りと上手に付き合うための心理教育(アンガーマネジメント)の本。
自分自身は「すぐ怒る」タイプではない(と、思う)のだけど、最近よく言われる「アンガーマネジメント」というものに興味があったし、「言いたいことを言えずに終わってしまう人」「怒らずスマートに発言できるようになりたい人」にもオススメということだったので。
"怒りの原因はその人の「ゆずれない価値観」=「べき」"
「怒りの原因とは?」というもの、今まで考えたことがなかったけれど、確かに、私にも(きっと他の人もみんな)"こうあるべき"という価値観を持っているし、
それを否定されたり、壊されたりしたら怒りがわいてくるであろうことは想像できる。
また、怒りは二次感情ともいわれ、怒りの裏側には、本来わかってほしい感情である「一次感情」(たとえば「悲しい」「つらい」「寂しい」「悔しい」「不安」「困惑」…)があるそう。
ゆずれない「べき」の許容範囲を広げること、また、怒りの裏側にある一次感情を理解することが、アンガーマネジメントにつながりそうだと思った。
また、エピローグの「怒りが湧いてきたときの11のコントロール法」は実践的で、役に立ちそうと思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
自分の『べき』がどの程度なのか、確かに知っておくことは、何か事が起こった時にその基準と照らし合わせようという意識が働くであろう。
部下とのコミュニケーションの仕方など、参考になるところも多かった。