新潮 2015年 09 月号 [雑誌]

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  • 新潮社 (2015年8月7日発売)
  • Amazon.co.jp ・雑誌
  • / ISBN・EAN: 4910049010952

新潮 2015年 09 月号 [雑誌]の感想・レビュー・書評

  • 川上未映子「苺ジャムから苺をひけば」てゆータイトルが可愛すぎて吃驚して読んだけど、最高傑作だった!

    何度も読み返したいくらい登場人物全員が好き。本になったら絶対買おう。素晴らしかったです。

    と思ったらもう出版されてるっぽい⁉︎
    コレは第2章だったのか!買って読もう!

    小林秀雄「政治家」もよかった。そういう定義なら納得がいくよ、と思って、私も「防衛策」を施そうと思った。

    色んな作家が一緒くたに読める文芸誌ってスゴイな!

  • 川上未映子の"苺ジャムから苺を引けば”目的で読む。
    せつなかったぁ。
    最初、クラスメイトの名前がヘガティー、ドゥワップ、リッスン、チグリス、なんていうから外国が舞台かと思ったよ。
    おならが紅茶の匂いだからヘガティーって。

    4歳で母親を亡くしたヘガティーが母親に宛てた手紙には泣けたよ~。
    私も麦くんみたいな異性の友達が欲しかったよ。
    別れるときの暗号が”アルパチーノ”っていうのがいい。
    映画好きのふたりらしくて。

  • 苺ジャムから苺をひけば[240枚]/川上未映子
    知ってしまったお父さんの秘密。それはわたしに関わりのある秘密。襲いかかる過去と対峙する少女は、少年と二人だけの冒険に出る。

    籠の鸚鵡[新連載]/辻原 登
    町役場の出納室長に、女からの色情狂めいた手紙が次々舞い込む。忍び寄る欲望の陥穽。

    光の犬[新連載]/松家仁之
    北海道犬と共に生きた、道東の家族三世代。その私史と背後に広がる時代を豊かに描く。

    「孤独の讃歌」あるいは、カストロの尻/金井美恵子

    ■■ 連載小説 ■■
    荒れ野にて(九)/重松 清
    ペインレス(十一)/天童荒太
    薄情(十三)/絲山秋子
    長流の畔(十四)/宮本 輝
    名誉と恍惚(十四)/松浦寿輝

    ■新潮
    ・クローデル、マラルメ、そして日本/渡邊守章
    ・四人姉妹の三番目/伊藤朱里
    ・見ることとうつすこと/鈴木理策

    ◆第48回《新潮新人賞》応募規定

    ■■ 発見と検証 ■■
    「政治家」(全集未収録)/小林秀雄  解説 斎藤理生
    終戦直後の「政治」に向けられた批評精神は、七十年後の今、私たちに鋭く警鐘を鳴らす。

    ■■ 大型評論 ■■
    大泉黒石と表現主義の見果てぬ夢
    ――幻の溝口健二『血と霊』の挫折/四方田犬彦
    忘れられた流行作家と、後の巨匠監督の一度限りの実験。失われた日本初の前衛映画とは。

    往復書簡
    ――『失われた時を求めて』を「編訳」して
    /芳川泰久 角田光代

    ノーマン・メイラーふたたび/川本 直
    ジャン=リュック・ゴダール、3、2、1、 [最終回]/佐々木敦
    石川啄木[第十五回]/ドナルド・キーン  角地幸男・訳
    小林秀雄[第二十五回]/大澤信亮
    島尾ミホ伝 『死の棘』の謎[第二十八回]/梯 久美子
    見えない音、聴こえない絵/大竹伸朗
     第一三二回・クレヨン以前レコード以後

    ■本
    ・河野多惠子『考えられないこと』/菅野昭正
    ・M・ミッチェル 鴻巣友季子・訳『風と共に去りぬ』/小沼純一
    ・上田岳弘『私の恋人』/杉田俊介
    ・古井由吉『雨の裾』/浜崎洋介
    ・椹木野衣・会田誠『戦争画とニッポン』/ミヤギフトシ
    ・桐野夏生『抱く女』/村田沙耶香

  • 『ノーマン・メイラーふたたび』(川本直著)。私はノーマン・メイラーを知らないし、その著作物も読んだことが無いけれど、この評論を読んだことで、その人となりと作品の一端に触れ、その作品を読み、彼の人生について知ってみたいという気になった。そういう意味で私にとって価値ある10P。この評論についてのまともな評論は、ノーマン・メイラーについて一家言もつ人たちにお任せします。

  • ●「孤独の讃歌」あるいは、カストロの尻・・金井美恵子
    ●長流の畔(連載 第十四回]・・宮本 輝
    ●ノーマン・メイラーふたたび・・川本 直
    ●ジャン=リュック・ゴダール、3、2、1、 [連載 最終回]・・佐々木敦
    ●石川啄木[連載 第十五回]・・ドナルド・キーン(角地幸男・訳)

    ・・・などは読みごたえがありました。

    なかでも、四方田犬彦「大泉黒石と表現主義の見果てぬ夢――幻の溝口健二『血と霊』の挫折」が、とびきり破格の論考で圧倒的なものでした。

    偶然にも、今では忘れ去られた小説家 大泉黒石も,日本映画の巨匠の中でもクロサワ・オズに比べて超マイナーな溝口健二も、たまたま私が中学生のころに発見していっとき夢中になった作家でした。

    今では存在しない大泉黒石原作の『血と霊』を映画化した溝口健二作品を、なんとかして甦らそう再現しようと悪戦苦闘する映画に憑依された人たちの狂おしいまでの滑稽な姿をプロローグとするこの一文を読み始めたとき、私は高校生のころの自分の姿をだぶらせて熱くなっていました。

    それは、75年の時を隔てて京都市東山区本町通五条下ルという場所で遊んだことを共有する夭折の悲劇の映画監督 山中貞雄の、戦争によって消滅してしまった映画を、そのシナリオを台本に声色を変えてひとりで演じたことがあったからでした。


    1938(昭和13)年9月17日という日に、召集された中国江南省開封市の北支開封野戦病院で赤痢で病死した彼は、28歳8カ月17日という短い生涯を終わらせられたのでした。

    しかも戦争に行く前に撮った26本の映画のうち、現在でも私たちが見ることができるのは
    『丹下左膳餘話 百萬兩の壷』『河内山宗俊』『人情紙風船』という3本だけ、たった3本だけしか現存しないのです。

    おおいに憤りを感じて、まだ見ぬ幻の映画を、普通なら単に黙読するのが当然のところ、家のなかで教室で部室で、吠えて叫んでのた打ち回ってひとり芝居していたのを、思い出していました。

    「小五郎、手前よくも俺の身内の佐太郎を殺して逃げやがったな?」
     「冗談言っちゃいけねえ清水の御貸元、それァ何かの間違いだ、俺ァ人殺しなンぞした事がねえ」
     「何を言やがるんだ、言い逃れは聞かねえ、立派に証人があるんだ、小五郎ッ覚悟を決めて仕度しろッ」

    『森の石松』

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