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- Amazon.co.jp ・雑誌
- / ISBN・EAN: 4910077010955
感想・レビュー・書評
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2015年8月17日読了。芥川受賞作2作品を全文掲載した文藝春秋、父の書斎(何年前の話!?)とかホテルのラウンジとかでしか滅多に読まない雑誌、自分で買うのははじめてかも。ここにも『火花』受賞のブームの余波が感じられる。『火花』も『スクラップ・アンド・ビルド』も芥川賞にふさわしい、くどくどと自分語りと情景描写が続きオチのどんでん返しや感動の涙とは無縁の作品だが、それでもとても面白く読めた。『火花』は行き詰る若手芸人の苦悩を表現するために純文学スタイルを選択したのだろうか、それは間違ってはいないがもっとエンタメ・芸人あるある小説にしてくれて普通に本屋大賞でも取ってくれたらよかったのになあ、という気もする。『スクラップ~』は普通に面白く、この作者の他の作品も読んでみたくなった。選評と受賞作以外は「戦後70年」を語るカタイ文章が多く、読みはしたがこの雑誌を愛読するにはまだ私は若すぎるということを確認するに終わった。
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