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感想・レビュー・書評
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物語を立ち上げるときには、毒素が否応なく抽出されて表に出てくる。作家は毒素と正面から向かい合い、手際よく処理していかなくてはならない。自前の免疫システムを作り上げることで、より強い毒素を正しく効率よく処理できる。真に不健康なものを扱うためには人はできるだけ健康でなくてはならない。
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ランナーとしての村上春樹のエッセイ。
独特の言葉選びが気持ち良くてサクサク読める。
これを読むとまた走りたくなってくる。
"健康な自信と、不健康な慢心を隔てる壁はとても薄い。"
この言葉をしっかり覚えてこれから生きていきたい。 -
この本に書かれている内容は2005年頃と結構古い。当時の村上氏の走ることについての思いなどエッセイ風に読めてそれなりに面白い。
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読書というより正確にはオーディオで聴いた。
彼の好きな「走ること」を中心に語られるエッセイ。
村上春樹の作家としての心構えのようなものを知ることができる。面白い。
言葉の選び方が心地よくて、読んでいて(聴いていて)癒される。
ジョギングしているような軽やかな気分になった。 -
悔しいかな面白かった。
私はスポーツしてる人の話が好きなんだろうな。 -
このエッセイは、村上春樹が、もちろん自身の走ることにエッセイであるが、作家村上春樹の種明かし的な書物としても楽しめる。
村上にとって、走ることは、なにより、長編小説を書けるようになるための、基礎体力のようなものを獲得するためのものである。
長編小説には、集中力と持久力の両方が必要である。それを作り上げるのが、村上の場合は、走ることなのである。 -
走ることについて語るときに僕の語ることについて語るときに僕の語ること、それは(ハルキ!)であった。
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村上春樹のエッセイ。村上春樹はランニングが趣味で、毎年のようにフルマラソンの大会に出場しているらしく、走ることに対する彼の考えを書き綴ったエッセイ。独特の含蓄のある言い回しが非常に面白くて、サクッと読めてしまう
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この本を読んで走りたいと思わない人がいるなんて想像できない。
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すこーしだけ走ってる人間として、走ってる時は何か考えているようで何も考えていない(思い浮かんでは消えを繰り返している)というのに納得
走ってる時の気持ちを言葉にしてくれた気持ちよさ、すぐにでも走り出したくなる本
村上春樹さんが「小説を長く書くために健康に気遣う」タイプだということを初めて知った笑