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- / ISBN・EAN: 4589921401579
感想・レビュー・書評
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ラスト、思いがけず涙が出て、鳥肌が立った。
そんじょそこらの音楽映画でもスポ根映画でもない気がした。
差別発言が繰り返され(でも孫には優しい顔をみせる)、決して気持ちが良い筈ないのに、小気味良いテンポのカット割りでつい見入ってしまう。
主役の子は『ダイバージェント』に出てた人。
吹き替えもなしにようやった!
鬼教師役の人は故蜷川幸雄さん似(に見えた)顔がコワイ。
でも彼のいう「戦って勝ち取れ」は真理。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
フルメタルジャケット+ブラックスワンみたいな作品。
この映画の本質は、ニーマンの鬼気迫るプレイでも、フレッチャーのハートマン軍曹ばりの狂気のしごきでもなく、同じパートのライバルが下ろされて自分にチャンスが回ってきた瞬間に隠しきれず浮かぶ優越の表情だと思った。 -
ラストはまさに執念と恩讐のかなたにある血生臭い勝利の瞬間。
極限まで追い詰めて追い詰められて、あるか定かですらない世界の果てに、辿りついた人しか見えないものがあるんだろうな。
緊張感がすごいね。エンドロールへの暗転の瞬間、「かっけーーーーーー!」って思わず声が出た。アドレナリン出るなあ。 -
偉大なドラマーを目指す青年と鬼のような指揮者の物語。
鬼指揮者の指導がゾッとするほどの手厳しさで見ていてとても辛かった。その指揮者の目に留まりたい主人公の狂気もすごかった。
主人公の生い立ちというか家庭の環境にも、ドラムに執着する心境がある。そのあたりの心情の描き方がすごく生々しかったなぁ。
指揮者の指導の意図はまあわかるけどもなんというか結局は自分のためなんだろう?っていうところがすごくすごく腹立たしかった。
ラスト何分かが売り、みたいな宣伝を見たことがあったのでどうなるのかと思ったけど、期待し過ぎたか、まあ普通だなぁと。
でも、ずっと主人公にとっての音楽は「他人から認められたい」ためのもので、指揮者にとっての音楽も「偉大な音楽家を輩出することが自身の栄誉」というところがあったものが、最後の最後のこの場面において主人公と指揮者の思いが「音楽そのもの」に向かい合い、重なり合ったような気がして、言葉じゃ表現しにくいけども「うおおおお!」って感じだった。 -
パワハラが天才ドラマーを生み出す。
最後の反逆が全て -
誰かがオススメしてたので観てみた1本。ドラム叩けるようになりたくて一時期練習したけど続かなかった。。でも上手くできなくてもいいからスタジオとか行ってみようかな。話としては、練習生の才能を伸ばしたい鬼コーチとそれに反発しながらも実力を認めるしかない生徒の人間模様も絡めたストーリーで、冗談や遊びがない分真剣に見れました。ただ、こういう生活を今から何かを目指すとしてもできないな。。他のものは全て犠牲にしてでも、まだ評価もされていないことに足を踏み出す勇気、そういうものやそのときの気持ちは忘れずに今の暮らしを楽しんでいきたいとか思った1本でした。^^