止まりだしたら走らない [Kindle]

著者 :
  • コルク
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  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (179ページ)

感想・レビュー・書評

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  • 中央線車内や沿線を舞台とした、風変わりな連作短編集。

    「タイムアタック」「銀の鈴前」「苺に毛穴」「東京─御茶ノ水」「露出狂」「春」「御茶ノ水─四ツ谷」「四ツ谷─新宿」「アンゴルモアの回答」「新宿─中野」「休憩室」「中野─荻窪」「八年目の異邦人」「荻窪─三鷹」「逡巡」「薮の中」「三鷹駅」「夜の鳥類たち」「三鷹駅ホーム」「三鷹─立川」「採点」「立川─高尾」「往復路」「高尾山」「みやま橋」の25篇(といっていいのかな??、「銀の鈴前」~「みやま橋」まで、青色文字の小篇はひとつながりの作品なんだけどな)。

    どれも他愛のない日常のちょっとした出来事を描いたもの(露出癖とか、痴漢騒動とか、インシデントはそれなりに起こるけど)。「銀の鈴前」に連なる一連の話は、自然科学部の先輩後輩が、部の課外活動に参加するため東京駅から中央線に乗って高尾山まで移動する道中、取り留めなく理屈っぽい会話をしていく、というもの。

    アマゾンのレビューで絶賛されてたけど…。心に来るものは特になかったな。共通するテーマのようなものはないみたいだし、淡々と読み終わっただけ。記憶に残らない作品たちだった。

  • 面白かったー!どれも面白かった。
    掴みどころがないようで、ちょっとしたものがいつまでも残りそう。
    都築くんと新渡戸先輩の会話が面白い。読んでいて楽しかった。

  • 会話が小気味よい。

  • とても読みやすい、連作短編集。
    中央線には乗ったことがない。だけど、広いようで実は狭い東京に、もしかしたらこういう話がどこかにあるのかも知れない。
    私が読み落としてるだけかも知れないが、まさか新戸部先輩が…

    私はとっても好きな短編集だ、これは。
    読むととても楽しい気持ちになる。

  • うーん、どこら辺がうけたのか

  • こまめに読んでた
    気軽に読めるのがいい
    むちゃくちゃよかった
    恐山のことが好きだからって理由で読んだけど、本としても好きになった
    メタ認知マンが書くこういう本はめちゃくちゃ効く(最後)
    わーって思って心臓がどくどくしてる

  • 中央線を舞台にした1本の本編と、複数のオムニバスが交互に繰り返される形式。

    落ちもなく終わりそうだなぁと読み進めていたが、意外な叙述トリックが効いてたのが良かった。

  • こういうちょっと変な人に惹かれる。実際はみんなちょっと変で、ちょっと変なその部分を僕に見せてくれないだけなのかもしれない。
    僕に見せてくれないから惹かれるのかなぁ。

    いいなと思った言葉たち
    F1ドライバーも、競馬の騎手も、オリンピック選手も、みんな途方もなくダサいのだ。彼らが人々に称えられるのは、彼らの必死な姿勢の中に、なりふり構わず走る子供の姿を見出しているからではないのか。

    「待ち合わせスポットは、適度に目立ち、なおかつつまらないものであるべきなんだ。・・・このアイデアを出した駅員は、待ち合わせの美を分かっている」

    日本人は「日本通の外国人」に心を許す性質があるらしい

    「それに、どうせなら頂上で盛り土をしたりなんかして、600メートルにしてしまえばキリもいいのにね」
    「勝手に水増ししたらどっかに怒られるんじゃないですか」
    「増すのは土だよ」
    「じゃあ記録に土がつきますよ」

  • 絡み合いそうで絡まない短編集の中に、東京駅から高尾まで行く2人組の話が挿入されている。短編集はどれも一度は考えたことのあるテーマで、ちょっと極端な例を使って話しているので、おかしいのになんとなく分かる、みたいな感じが新鮮。2人組はさすがに落としてくるねー!

  • 笑える!

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著者プロフィール

東京都出身。作家。
著者に『止まりだしたら走らない』(リトルモア)、『名称未設定ファイル』(キノブックス)がある。
「ダ・ヴィンチ・恐山」名義で、株式会社バーグハンバーグバーグ運営の「オモコロ」などの幅広い媒体でライターとしても活動中。

「2021年 『ただしい人類滅亡計画 反出生主義をめぐる物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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