- Amazon.co.jp ・電子書籍 (390ページ)
感想・レビュー・書評
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Audible読了
やっぱりいつ読んでも面白い。
サラリーマンならば思わず目が潤んでしまうような苦労エピソードが詰まっている。製造業を舞台にしているのが分かりやすい。こういうビジネス成功を追体験することは、へたな啓発書よりよっぽど情熱を湧かせてくれる。
ロケット工学というとんがった分野でも、専門知識をうまく引き出しながら誰もが分かる世界を作ってくれる。そのコアに桃太郎的な人間ドラマがあるのが池井戸作品の真骨頂だ。がんばるやつが報われてほしいという願い。そこに共感が生まれると思う。
それにしても当時TVドラマをかぶりつきで観たせいで、脳内のキャスティングがあのまんまになってしまう。それだけ日曜劇場のクオリティが高かったとも言える。余談だがAudibleのナレーターさんも阿部寛に寄せてた感じがした(笑) おかげで佃社長のキメキメ台詞シーンは、当然のようにあの目力が想起されるのである。何がであるなんだか。 -
初のビジネス小説。
今まで縁がなかった知的財産の世界を例示で教えてもらった感覚。 -
映像化された本です。
下町の工場が
困難に打ち勝っていくストーリーは
良かったです~
よーし! がんばろう!って 気分になれる一冊でした。 -
いつかは読みたいと思ったけど、なかなか読めなかった池井戸作品。小6の子供が読み終わったので、読み始める。
大田区にある中小工場が大企業相手に立ち向かうのは痛快で、休憩なしで休日1日で読み終えた。現実感は多少ないが、そこも許容範囲。他の池井戸作品も見たくなった。 -
■■評価■■
★★★★☆
■■概要・感想■■
○安定の池井戸潤のクオリティ。読み始めてのってくると、区切りをつけて夜眠るのに苦労する。面白くて。理不尽な扱いを受けるときには拳を握りしめたくなるし、相手の鼻を明かすようなときにカタルシスを感じる。
○嫌な相手をやっつけたことが一番ぐっとくるのはことではない。みんなで目標に向かって取り組んで、それが報われて昇華されたところが最も感動的であった。
○ドラマを先に見ていたので、阿部寛と吉川晃司が頭にあった。阿部寛も当然イメージと合っているのだが、財前部長の描写とドラマで見た吉川晃司の演技がシンクロし過ぎて、感動ものだった。
○特に頭を抱える仕草は、文字を読んでいるということを忘れるぐらい、イメージが頭の中に広がっていった。
○帝国重工の論理はわかる。現場技術者の意見も主任の意見も、部長、本部長も社長も。大企業には大企業の論理があるし、それは必要不可欠な要素。
○人としての軸、信念、技術、人間性、そんなものをうちに秘めて仕事をするからこそ、いい仕事ができるんだよな、と感じた。 -
言わずもがなの直木賞受賞作で、ドラマ化もされている人気小説。大企業に挑む中小企業の佃社長含め、社員のみんなからも元気と勇気と情熱をもらうことができる。普段従事する仕事に夢が乗っかっているか、そこまで夢中になって仕事に情熱を傾けてるかを考えながら読んだ。
いいねありがとうございます
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