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- / ISBN・EAN: 4934569647160
感想・レビュー・書評
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女性からの離婚が認められていなかった江戸時代中期、唯一それを認めていた「縁切寺」と知られる鎌倉の東慶寺に駆け込んだ女性たちを描いた作品。
駆け込んだ理由は人それぞれ。
愛する人に病に苦しむ姿を見せたくなかった妾の女、夫の不倫とモラハラに苦しんだ鍛冶屋の妻、やくざ者に婚約者を殺された挙句暴行によって無理やり妻にされた武士の娘…。
大泉洋さんは、東慶寺に駆け込みたい女性たちの話を聞きいて離婚の調停などを掛け合う御用宿に居候している、医学見習兼作家志望の役。
独特なタイトルと、医師見習いなのに作家を目指している設定だけあって、コミカルかつトリッキーな筋立てと話術を駆使して、江戸時代の男尊女卑な規則にがんじがらめの悩める女性たちの離婚の手助けをして行く役どころの喜劇仕立てなお話のかな…と思いきや、そうでもなかった。
前半、それっぽい感じが少しだけあったのだけど、残念ながら、後半は、役どころもストーリー展開共々失速して、それぞれに描いていたものが集約も収集もされずバラバラに終わってしまった感じ。
うーん、喜劇と人情劇の両取りをしたかったのかもしれませんが、さすがにそは難しかったのか…。
今以上に女性の地位が低く、大変だったんだなあ、というのは十分わかるのですが…。
展開と集約は正直難ありですね。でも、役者さんたちの演技は悪くないので、好きな俳優さんが出てたら見てもいいかな、くらいで見るといいかもしれません。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
面白い。他の方もコメントされていましたが展開が早いです。でも、泣かせどころあり。大泉洋さん、うまい。戸田恵梨香さんの演技、初めてじっくりみましたが、いい女優さんだなあと実感。脇を固める役者さんたちも、しっかり存在感を出してます。
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面白かったです。つらい描写もあるけど、しみじみ、良い作品でした。
妻から離縁を切り出せなかった江戸時代、縁切りの為の駆け込み寺はかなり救いだっただろうな…と思いました。東慶寺の駆け込み、明治まで続いたのか。
お吟とじょごの関係が好きでした。ふたりともそれぞれ素敵でした。敵わない。艶のある満島ひかりさんと、芯のある凛とした戸田恵梨香さん。良かった。
信治郎さんの大泉洋さんはまり役でした。口達者でかなり早口でしたがちゃんと聞き取れるのですごい。(この監督さんの早口作品『関ヶ原』は聞き取れなくて挫折したのですが、もしかして役者力…?
樹木希林さんやキムラ緑子さん、山崎努さんも良かったです。
登場人物は法秀さんがかなり好きでした。クールビューティーで真剣なのにおかしみが。優しい人でした。陽月華さん_φ(・_・
内山理名さんも良かった!眼光鋭いのが武道嗜んでる女性という空気でした。
信治郎さんは彼女たちのこと戯作にするんかな…って思ったけど、たぶん面白おかしくじゃなくて人情味溢れる作品にするだろうな。 -
映画ログ 駆け込み男と駆け込み女
大泉洋 満島ひかり キムラ緑子 樹木希林 戸田恵梨香 堤真一
久々邦画でウヒャ〜となった。大泉洋も満島ひかりも好きだから贔屓目だけども。
時代が時代だから早口やし言葉も分からんとこが時々あったけどなんとなく伝わる。
まぁ満島ひかりがたまらんね。やるね。かっこいいよ、演技うめー。妾の役ハマり役ー!
この映画は何度見ても面白いし、見るたびに理解出来る。
サブストーリーもぼちぼち回収していくから、あんまりモヤつきは残らかったはず。
メインストーリーが意外に深く掘り下げられずサクッと終わるのは少し肩透かしだったけど、まぁ…ね!!ww
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じょごさんの駆け込み前と後の変化と
法秀尼様の凛とした「喝ー!」が好き
電気のない江戸時代ならではの闇と光――障子からの光の差し込み、明るい庭からの光、夜の足元を照らす提灯の明かり――
明と暗を活かした明かりの表現がとくに良いなと思った -
江戸時代、幕府公認の縁切寺として名高い尼寺の東慶寺には、複雑な事情を抱えた女たちが離縁を求め駆け込んできた。女たちの聞き取り調査を行う御用宿・柏屋に居候する戯作者志望の医者見習い・信次郎は、さまざまなトラブルに巻き込まれながらも男女のもめ事を解決に向けて導き、訳あり女たちの人生の再出発を後押ししていくが……。
豪華役者陣、豪華セットに豪華小物…なのかはわからないが、なんせもう映画全体の尋常ならざる「江戸感」。特に満島ひかりの美しさ、流れるような語り口。樹木希林や武田真治、堤真一、嗚呼江戸。
あまりに江戸すぎて、ジョゴと信次郎が若干浮いて見えてしまう。二人だけが何だか「今」っぽい。なんでだろう。
最初は何だか聞き慣れず、聞き取りにくい台詞もだんだん慣れ、最初は疲れて途切れ途切れ見ていたのが、後半には見返したくなるから不思議だ。
こういう「システム」のもと救われた女たちがいたこと自体、知らなかったのでとても興味深かった。 -
これまでの江戸時代の話よりも
より江戸時代に近い食べ物、服装だった。
江戸時代の寿司
女性の眉剃りとお歯黒
など -
面白かった。
女からは離婚できない時代があったんだということ。
昔の女の不自由はなんとなく知ってるつもりだけど、あれもこれもそれも、そうかこんなことも出来なかったのかと考えさせられる。
俳優陣はみな江戸弁の早口で、大変だったんじゃないかなと余計な心配をしてしまうほど。
落語とか聞き慣れてる人には心地よいのかな。
個人的にはちょっとやりすぎな感じがした。
訛ってる戸田恵梨香とか、ゆっくり話す樹木希林が出てくると安心する(笑)
全体的にはいいお話。 -
おもしろかった。良い日本映画だと思った。笑えるところもあるし、考えさせられるところもある。大泉洋さん、戸田恵梨香さん、満島ひかりさん、みんなよかった。