美しい彼【SS付き電子限定版】 (キャラ文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 凪良ゆう先生の作品にハマるきっかけはたまたまSNSで紹介されていた『汝、星の如く』でした。
    私にとっては初めて読むBL小説でしたが、あっという間にズルズル沼にハマってしまいました。
    気持ち悪い攻め、、私は結構好きかもです。

  • 吃音症持ちの高校生平良は、新学期早々の自己紹介で前の席の美しい青年清居に出会う。「きも」と辛辣な言葉を投げかけられ、王様のように傍若無人な彼だが、どこか憧憬の念すら抱いてしまう自分がいた――。そんな主人公平良の高校から大学までを描いた本作は、BLオススメでも上位に食い込んでくる名作です。

    白眉だな、と思わされたのは出てくる登場人物の描写でしょうか。世間的には、「男性は理性の生き物、女性は感情の生き物」といいますが――私はあまり信じていません――黒いヘドロのような感情を鮮明に描き出しているのは、女性の作家さんならではなのかなと思います。受け役(でいいのかな?)の清居が、ある事件をきっかけにクラス内で立ち位置を失ったり、大学のときに出会った男友達の横恋慕など、嫉妬という感情が文章の隅々から滲んできます。女は生まれつき女優ともいいますが、感情面ではたしかに一日の長があるのかもしれません。

    自分は男、かつBL初心者なので、あまり踏み込んだレビューは出来ないのですが、根暗な主人公と傲岸不遜なヒロインの変化は見ていてむずがゆさすらあります。終盤、ノーマルな男には見ていられない展開が繰り広げられますが、女性視点からの男性、ということを知る良い勉強になるので、是非男性の方に手を取ってもらいたい一冊です。

  • ドラマの番宣を見たことがあって、その映像からキラキラーッとした美しいイメージを勝手に作っていたんだけど、良い意味で裏切られたというか、ものすごい読書体験だった。

    後半は清居がなかなかしんどい展開になるが、前半を読んでいれば「いやお前が始めた物語だろ」という感じなので、不公平感がなくそこが良かった。(不遜な性格だからこそ平良は惹かれたんだけど、それが清居の首を締めているのがおもしろくて、コントっぽくて笑ってしまった)

    セクシーシーンもちょっとだけある。苦手な人はサササーっと読めば大丈夫。

  • 凪良ゆうさんを初めて読んだのはこの本でした。

    吃音症で内向的な平良と、平良が憧れるスクールカースト頂点の清居。

    Netflixで何気に見始めた「美しい彼」にはまって、シーズン1の中盤の平良のモノローグ、

    「清居の口からこぼれた言葉だから手放せない。それが花でも毒でも刃物でも、清居からもらったものは抱きしめるしかない。」

    ちょっと詩的な響きに、小説の一節にあるのかな?一度読んでみたいと思ったのがきっかけでした。

    ドラマよりもっと深掘りした細かな心理描写、その心の動きの丁寧な表現に引き込まれます。

    パシリでいつもびくびくしている平良が、清居を侮辱した相手に殴り掛かるところは、平良の中に眠っていた新たな一面でありつつ、平良の強烈な個性だったのがわかる印象的な場面でした。

    終盤の清居が平良に向けて感情を爆発させる場面も好きでした。

    この「美しい彼1」にとどまらず、続編2,3,番外編までさらにハマり、その後私は凪良ゆうさんのデビュー作から読んでいくことになりました。

  • 映画から
    矢印が反転するのも思わぬ落とし穴にはまるのも人生ってかんじがしてとてもすきです

  • 攻めだけど攻めじゃない、受けだけど受けじゃない平良くんと清居くん。どちらも拗らしてるんだけど最後まで読んでしまった。読んでみて同じ気持ちになる人いると思うんだけど...。

  • とにかく攻めがすごい攻めだった。印象強い。電子限定のSSで笑っちゃった。先生のあとがきで、ああ、そういうキャラは攻めですよね……って思った。これは続きも読みたい。

  • BL漫画は死ぬほど読んできたのですが、BL小説は初めて読ませていただきました。
    これはもう、読者それぞれの好みと合うかどうかだと思います。
    「気持ち悪い」攻めと、「俺様系」の受け。私の好みとはかけ離れていたキャラクターだったのと、作者さん独特のちょっと憂いのあるストーリー(本作ではイジメに近い表現、攻めがかなり不幸でネガティブ体質)が私には合いませんでした。途中挫折しかけましたが、この交わりそうもない2人がどうやって結ばれるのか見届けたくなり結局最後まで読みました。私はもともと明るいベタベタ王道ラブストーリーが好きなので本作のストーリー自体は最高!とはなりませんでしたが、文章はとても滑らかで読みやすかったですし、普段とは違うカプとシチュエーションの話を読めたのは良かったです。

  •  受けの清居がつんつんしすぎて無ければ! 星5なんだけどなあ。つっけんどんすぎる。
     女王様受けと意地っ張りは共存しないぞ!

  • 評価が高いので読んでみた
    悪くはないと思う
    けど、評価ほどのものは感じられず
    至って普通の読み応えだった

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著者プロフィール

1973年生まれ、京都市在住。2007年、BLジャンルの初著書が刊行され、デビュー。17年『神さまのビオトープ』を刊行し、高い支持を得る。19年『流浪の月』と『わたしの美しい庭』を刊行。20年『流浪の月』で「本屋大賞」を受賞する。同作は、22年に実写映画化された。20年『滅びの前のシャングリラ』で、2年連続「本屋大賞」ノミネート。22年『汝、星のごとく』で、第168回「直木賞」候補、「2022王様のブランチBOOK大賞」「キノベス!2023」第1位に選ばれ、話題を呼ぶ。翌年、同作の続編にあたる『星を編む』を刊行した。

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