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- / ISBN・EAN: 4988104099143
感想・レビュー・書評
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案外リアルなお話である。
今風の味がしっかり効いてる演出なのに、ひとりの受験生の話としては凄くリアル。
映画ではさらっと勉強できるようになって、慶應に受かったみたいに描かれてるけどあの映像になってなかったとこで、ヒロインがどんだけ勉強していたか。
地頭なんて軽く言えない。めっちゃ解いて解いて書いて書いて書きまくったノートが、うず高くあったはずだ。カラオケなんてとんでもなくなった時期だって。
頭が良かったって言うより、信じて解き続けることや、努力でき続けられる事が、頭や才能を作ってる。
何かやり遂げた人は、やってのけた事をほんとに好きになって、熱くなってきっついなって言いながら、結果がちょっとくらい良くなくたってやり続けられる人のことなんだ。
ヒロインも、お母さんも、塾の先生も。
それを信じ続けていたから、あの結果があった。
ヒロインの服装が成績が上がるごとに
そっとそーっと変わっていったのが印象的。
お母さん、倒れなくってよかったなって、なんかそんなところでほっとしていた。
おもったよりずっと見応えのある青春映画だった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
有村架純は、かわいい。
金髪でも、長い髪でも。
高校2年生から大学合格まで。
一番輝く時に、受験なんだ。
偏差値が30。簡単なテストも零点。
そんな子が 目標を持つことで、
変化して行くのだ。成長する。
父親は 息子を野球選手にしたがり
二人の姉妹には 興味を持たず、
母親におしつける。
そして、架純が学校に 呼び出されて、
母親はあやまる。
その中で、挫折しながらも
人間のクズと言われ、
うかる分けないと言われることで
闘志を燃やす。
そのときの表情がとてもステキだ。
伊藤敦史が なぜか いい役者になったな。
未来を切り開くことを たすける人。
初めて、信頼できる大人。
そんな風なムードが きちんとあったね。
受験と言う目標。
それは、一つの手段であるが、
その手段が自己目的化される。
日本という社会のひとつのゆがみ。
そこから、何をしたいのかだ。 -
土井裕泰監督、橋本裕志脚本、坪田信貴原作、2015年作。有村架純、伊藤淳史、野村周平、大内田悠平、奥田こころ、あがた森魚、安田顕、松井愛莉、蔵下穂波、阿部菜渚美、山田望叶、矢島健一、中村靖日、吉田羊、田中哲司出演。
<コメント>から
•コメディっぽい予告とは裏腹に、泣かせのサクセスストーリーである。学内偏差値30から奮起し、周囲の深い愛情に支えられて慶大総合政策に合格する話。
•観る人の置かれた環境で受けとめ方は違うと思うけど、親としての愛に満ちたあかり(あーちゃん)の振る舞いがぼくには感動的だった。親はああであるべきだなあと、うちと比べながらしみじみ思う。
•頑張るさやかに、あーちゃんは、受かる受からないは関係ない、塾に行きだしてからさやかはずっとワクワクしてると応援。子への夢を持つのは親として自然の感情なのだが、型にはめようとする徹の夢の託し方に比べ、あーちゃんは受けとめ、かばい、フォローする夢の託し方。
ただ、本来なら、型を示す父親とフォローする母親とが両方必要。工藤家は、1つ屋根の下に父子家庭と母子家庭が同居してる感じ。あーちゃんも、好きなことだけしなさいとか、教育放棄だろう。
•エンドロールが素敵。出演者たちがグループに分かれて、テーマソングを歌う。野村くんがかっこいいね。田中哲司に後ろから抱きつかれて歌う吉田羊が、役になりきれずにちょっと困った顔をしているのもよかった。
•さやかのキャラは、挑発に応じて頑張るO型タイプ。有村さんはB型だけど、なんでもこなすのはさすがだわ。ちなみにぼくの好みは、さやかの友達の本田さん(松井愛莉)。青空エールにもチアリーダー役で出てました。
•慶大入学後のさやかの話をネットで読んだら、感動が薄れてしまった。サクセスストーリーはどこまでもサクセスを続けないと納得できないものなのだなあ。事後談の暴露はほどほどにしたいところ。
•途中、坪田先生が小論対策として「現代用語の基礎知識」をだして来てドキッとした。ぼくも何ページか書いてたっけ…。
<あらすじ(ネタバレ)>
母のあーちゃん(あかり。吉田羊)は公立小の教育方針に耐えられず、娘のさやか(有村。幼少期山田、根本)を私立明蘭女子中学に通わせ、好きなことだけやるように言う。そのため全く勉強しなくなったさやかは学年ビリで学内偏差値30に落ち、素行不良で喫煙も見つかる。しかし不良仲間の友達(松井、蔵下、阿部)を売らなかったさやかは「人間のクズ」と校長に言われ無期停学に。これでは大学に上がれないため、あーちゃんはさやか高2の夏休みに個別指導の青峰塾に通わせる。
塾講師の坪田義孝(伊藤)は金髪ミニスカートのさやかに一瞬ひるむも暖かく接し、志望校を慶応に決める。
父の徹(田中)は弟の龍太 (大内田)をプロ野球選手にすることに夢中でさやかの受験には反対。さやかは頑張る(自転車に乗って記憶喚起する様子が泣ける)が、スタートが遅いために通塾を週3から週6にする必要があるといわれ、あーちゃんはパートを増やして対応。先生、あーちゃん、妹、遊び友達みんなの愛に恵まれるさやか。
しかし高3になったある日、模試で続けてE判定を取り、慶応を見に行く坪田の提案も無視し、さやかは塾欠席。雨の中あーちゃんを頼って職場に来るさやかに何も聞かず抱きしめる。やめてもいいんだよ。この子の笑顔が見られれば幸せなんだって。
龍太は野球推薦で高校に入ったものの野球から脱落、野球部を勝手にやめ父とケンカ。やめたことを「恥ずかしい」と言った徹にあーちゃんがついに反論、「恥ずかしくて学校いけないってなんですか。わたしは何度も呼び出されても、さやかといろんな話できて楽しかった」と。
地元ヤンキーとたむろする龍太をさやかがたしなめると、龍太に塾に行かないことを逆にたしなめられ、心機一転を期し、慶応キャンパスを見学に行き、気持ちを新たにする。次いで受けた模試の成績も文学部C判定にアップ、いよいよ本番。
近畿学院大入試当日、大雪で交通途絶、徹はスタッドレスに履き替え送る途中で、お前が希望だなんて言う徹。でもこれって、対象が龍太からさやかに変わっただけじゃね?。
首尾よく近学に合格し、慶応の入試前に、坪田先生に感謝の手紙を渡すと、お返しに缶コーヒーをもらう。
いよいよ文学部の入試だが、缶コーヒーを飲んださやかは試験中、お腹を壊して失敗、母からの愛に満ちた電話に奮起し、総合政策入試では坪田先生を思い出しながら乗り切る。
文学部の結果は不合格、坪田はそれを聞きくと、総合政策は苦手の小論文の配点が高いからとあきらめ顔になる。
オールナイトで遊んだ友達と別れて自宅に戻り、総合政策の発表をネットで見るさやか。場面は一階でアイロンをかけながら祈るあーちゃん(このシーンが好き)。
自転車を漕いで塾に報告に行くさやか。でも坪田先生にまず電話で伝えないか?あーちゃんも徹に、、まず電話だろうに。
東京に発つさやかの新幹線に、河原で手を振る坪田先生。 -
目標を成し遂げようとするときには、周囲の人の協力を得られるかどうかが成否を分ける要因になりえます。本人を理解してくれ、応援してくれ、褒めてくれる人がいてくれるだけでどれだけ心強いか。
登場した塾の講師は生徒の趣味を自ら学び、話を合わせる努力をしてくれていました。相手のために自分の時間を使うのは奉仕行為でもあり、なかなかできることではありません。それでも生徒を理解し、叱りつけることなく褒めるあの講師はひとつの理想であります。
同じように母親も、娘に対して誇りを持っていました。親バカではなく、ひとりの人間として認め、娘の行動を応援してくれる。当たり前のようでも難しいことです。
講師や母親の対比として、高校の教師や父親がいい味を出していました。また、主人公とその弟も同じように比べてみると、同じ家庭にいながらも親からの期待のかけられ方や接し方の違いがよく表れていて、物語をおもしろくしています。
よくあるサクセスストーリーなのかもしれませんが、成功した理由、成功までに起きた周囲の変化などを含め、興味深く最後まで楽しめる作品でした。 -
これは良かった。
元気と勇気と力をもらった。
私も頑張ろう!
うちの近所にもあんな塾ないかなぁ。
意思のあるところに道は開ける。
やっぱりさやかちゃんの素直さが力になったと思う。
どんどん吸収していくスポンジのような性格が良かったと思う。 -
頑張ることの大切さ。
継続することの難しさ。
家族、友人…
周りの人たちに支えられているのがよく伝わってくる。
多くの人にオススメしたい作品。 -
スカッと!
ガッツが清々しい。
みんな宝石ー!
慶應だけが世界でなし。
いろいろな学び舎、分野で
ワクワクしてほしいな。
2016.08 -
生きるために学ぶ❗
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原作を読んでなくて、話題になった映画・・・というだけで観ましたが
おもしろくてあっという間に終わってしまった、という感じでした。
有村架純がギャルを演じたというのもかなり新鮮。
地元である名古屋が舞台ということもあって、方言にも共感を覚えました。
さやかを慶応合格へ導いた坪田先生がとにかく前向きな指導で
こういう人との出会いが若い人にとっては
短期間で信じられないような成長に導くということを感じました。
受験というほとんどの人が思い出を持っているという接点も
映画のおもしろみを増やしていると思います。
でも何より成し遂げたことのとてつもなさに
びっくり仰天。
結果が分かっていても合格シーンは手をあげたくなるような衝撃があります。 -
いい映画だった!がんばるぞって気持ちになる。
あとかすみちゃんがめっちゃ可愛かった〜