知の教室 教養は最強の武器である (文春文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • ・文庫本を読んだ。
    ・中原清一郎「カノン」
    ・「発生事実」と「決定事実」

  • 2016年23冊目

    本書はさまざまな雑誌に書かれたものを集め、一冊の本として仕上げている
    構成は教室というだけあって、第一講座から第十講座まで分かれている。

    最初は佐藤氏の知的技術のヒントや情報の拾い方、知をビジネスにとりこむなどわかりやすい講座であったが、後半はさまざまな知識人との対談ベース。なので、こちらに知識がないと理解が進まず、大変読むのに時間がかかった本であった。

    面白かったのはホリエモンとの対談で検察との戦い方。お互い、逮捕された身であるが、佐藤氏はホリエモンの検察との戦い方は間違っていたと解説。
    あとは、ロシア読解論でプーチンについての説明も興味深いものであった。

    広範な知識、しかも深さと読んだ内容を論理的に説明できる力がすごい。
    その佐藤氏だが、毎月300冊の本を詠むそうだ。
    これまでに使った本代は6,000万円くらいだそうだ。
    読書のコツを紹介しているが、それは本はとにかく汚して読むということ。本を読むときに必ず用意するのはシャープペン、消しゴム、ノート。そして三回読むこと。一回目は線をひきながら、二回目は特に大事なものを囲む。それをノートに書き写す。三回目は結論部分を三回読んだ上での全体の通読。ただし、これは大事な本の場合とのこと。

    それにしても難解な書物をこれだけの読み方をしてノートに書いていくのだからすごいです。
    その姿と内容に圧倒された一冊でした。

  • ○引用
    愛を「かなしい」とあわせて理解することが重要だ。人間の力によって、制御することができない、心に働きかける超越的な力が愛なのである。

    中世神学の世界には、「総合知に対立する博識」という格言がありました。断片的な知識を積み重ねたところで、それは単なる博識に過ぎず、総合的な知、つまり「教養」にはならないということです。断片的な知識をつなげて体系的な「物語」にする能力が必要なのです。

  • 古川書店

  • 圧倒的な読書量と知識を知らされ、自分の小ささを痛感する。作中に紹介されている本は幾つか読もうと思う。

  • 自分の国の話ができないと、ビジネスでは信用されない

    自分の国のことなんて、全然話せる自信がありせん。歴史、宗教、慣習、どれもこれも、話せと言われても、ぱっと話せるネタなどありません。特に興味があるわけでもないので、勉強するのもなかなか辛いところです。

    そういえば、近年は読んでる本、ビジネス書籍ばかりな気がします。教養をつける意味でも、歴史書も挟んだ方がいいかもしれません。

  • 彼の書籍は書いてある事項はほぼ同一なので、何冊も彼の著書を読んでいる方は、新鮮さを感じられないのではと思う。
    大前研一氏の著書のような、どっかで読んだことある。とデジャブを感じます。

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著者プロフィール

1960年1月18日、東京都生まれ。1985年同志社大学大学院神学研究科修了 (神学修士)。1985年に外務省入省。英国、ロシアなどに勤務。2002年5月に鈴木宗男事件に連座し、2009年6月に執行猶予付き有罪確定。2013年6月に執行猶予期間を満了し、刑の言い渡しが効力を失った。『国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて―』(新潮社)、『自壊する帝国』(新潮社)、『交渉術』(文藝春秋)などの作品がある。

「2023年 『三人の女 二〇世紀の春 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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