ジャンル分けが難しい!
短編集で、レストラン[パロマ亭]が舞台。
そこを訪れるお客のちょっとした秘密をシェフが見事に当てて、仄かに解決するという展開ではあるが、謎にさほどスポットを当ててるわけでもない。ささやかな人情ドラマでそれにフレンチ料理がエッセンスとして振りかけられてる感じかな?
前作と違うのは、一つはお客主観の物語があること、そして最後の二話がなんとレストランの外、しかも三島シェフの若いころの話。そういう意味では工夫の跡がうかがえる。
前作に続いてどれもちょっと良い話風で、軽くそして楽しく聞き流せる。
この作品はオーディブルに向いていた。