AID 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子 (角川ホラー文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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    何故かシリーズ三作目から…(ホント何故?)

    前ニ作は未読
    ドラマ版は数話見た覚えアリ。
    年末年始、妙な空き時間に読み進める。

    連続して起こる自殺に、異常性を
    見つけて捜査を進める主人公
    キャラクターが立ってて読みやすい。

    直前にジャック・カーリィの
    「キリング・ゲーム」を読んでいたせいで「異常犯罪捜査」の日本版として読む。
    カーソン・ライダーシリーズでは、連続殺人鬼の兄が収容されている施設から助言する。
    こちらは、たぶん前作の容疑者なのか?特殊な才能を持つ脳科学者、心理学者?の様な男が施設から主人公をサポートする。カーソンに負けないくらいとんでもない設定だが恋仲!?(ここら辺が未読が故モヤモヤ)

    久しぶりの日本作品
    「何故、自分が海外作品ばかり読むのか?」を考えさせられました。
    なんだかんだ外国が舞台だと、多少の違和感は「そんなもんなのか?」と流してましたが、日本が舞台だとなかなかこの「違和感」が目について、どうにも気になって話が入ってこない事がしばしば… この作品はそう言うのがほとんどなく、オタク要素もマンガのキャラクター的なオタクとして描かれてると割り切れば良し、むしろ「ボディファーム」など黒い豆知識多めで面白かった。

    真面目なつくりの物語で良い。
    「自殺をする者」
    「生きたいと願う者」
    「過去の事件から生き残った者」
    「死んだ仲間」に想いを馳せ、事件に向かう。

    でも、どちらかというとオタクな捜査官の方メイン?主人公が最後の方までなかなか力を発揮せずに終わったような?勘違いか?

    そもそもこういう「女性警官」が主人公の話は、誰向けなのだろう?おじさんでも読めるし、若いライトな層でも読める。でもホラー文庫と言うのが…グロテスクな描写もあるがゴールデンタイムでドラマ化もしてた不思議さ…誰向けとかないのか…万人向けでもないが…

    一点、気になったのは主人公「比奈子の優しさ」
    こういう人は犯人にも強い共感を覚えたり、強烈なショックで急に悪に堕ちたりしがちなので、今後そうならないかが不安…

    あと比奈子さん…着信音、変えなよ…

  • シリーズ引き続き、ちょっと過剰描写は苦手だけど
    やっぱりキャラクターたち、迫力満点なオタクさんたちなど…ついつい読んでいる
    今回は過去の無差別犯罪と自殺というテーマがからむ

  • 凄まじい悪意の残骸に対峙する刑事や鑑識。

    実にタフで強靭な精神力を持っているのだろう。

    死後、何日もたった死体、殺され、切り刻まれた死体、そんな事件の一つ一つに相対するうち、自らが壊れ、バラバラになりはしないだろうか。

    それを持ちこたえるには、慣れか、心に蓋をすることか…。

    ソレハサテオキ。

    八王子西署で猟奇犯罪を追う藤堂比奈子、東海林刑事、
    厚田警部補、三木鑑識捜査官、そして「死神」と異名をとる検視官、石上妙子。メンバーの顔触れはいつもの通り、そしていつもの面々に会えてうれしいワ。

    今回、彼らが追うのは「自殺」。

    車の中で腐敗し、爆発した自殺体。首吊り後、腐って首が落ちてしまった死体。

    自殺と処理された事件をきっかけに、ネットの自殺ほう助サイトが浮かび上がってくる。

    自殺念慮にとらわれた人々がまき散らす負のオーラを浴びながら、比奈子は「それでも、生きて!」と叫ぶ。

    街の真ん中で、自殺志願者の女性にしがみつき、
    「この人死ぬって!そんなのダメ!誰か助けて!」と大声を出す。

    そんなまっすぐな必死さを見せても、死に囚われた人の心は救えないのだろうか。

    死にたいという人に、どんな言葉をかけられるのだろうか。

    周囲の言葉や感情から目をそらす人をこちらに向かせるには、どうしたらいいのだろうか。

    なんの答えも出せない中で、

    死神女史が語る、楽に死ねる自殺なんてない、「眠るように死にたかったら天寿をまっとうするしかないんだよ…自然に身体が衰えて死んでいく場合はたぶん、苦しくもなんともないと思うんだよ。生々しい命を無理に終わらそうと思ったら、楽になんか死ねるわけがないよ」という言葉が深くしみこんでいく。

    個性派ぞろいの面々だが、さらに、三木捜査官を慕う西園寺麗華のキャラがすごくいい。

    大好きだ。

  • 2017年1月15日読了
    あっという間に読んでしまった。
    1巻より2巻、2巻より3巻と面白さが増している気がする。
    キャラクターもそれぞれ生き生きとしている。
    冒頭死神女史の色々は奥深そうで、今後話の展開があるのだろうかと気になった。
    西連寺麗華さんが出てきておもわず(麗華さん……!)とガッツポーズをしてしまった。
    麗華さん好きなんです、可愛い。
    そして話はLEAKへ。
    ドラマとはまた雰囲気が違うけれど、
    原作の比奈子ののほほんとした性格や、
    汗をかきかき頑張ったり、人の心に悩んだりする姿が魅力的で小説版・藤堂比奈子も好きです。
    たまにドラマの藤堂比奈子(波瑠)も懐かしくなるけれど(笑)

  • 人との繋がりは、自分が思っている以上にある。
    自分は一人で生きている気になっているかもしれないけれど、繋がりはある。
    …と思わせてくれる。
    実際、自殺をしようと思い詰めている人に自分に何ができるか、どんな声をかけられるかと言われれば、何もできないのだけれど。

  • 良かれと思ってやっていたこと? 他人がどう受け取るかわからないもんだ。自分の考えを押し付けないことだな。

  • 登場して犯人の予想がついてしまうことが残念

  • 過去2作よりコミカル!

  • 電子書籍(ブックパス)。シリーズ第3弾、次々と奇妙な自殺事件が起こり厚田班が奔走… ガンさんと死神女史だけ分かり合える愛情というか元夫婦愛、三木捜査官と麗華さんの微笑ましい恋人関係を見てると比奈子と保の関係が寂しく思えてしまう。事件についても最後は切なかった… 事件が事件だけに、眠るように死にたいなら天寿を全うするしかないという死神女史の言葉が印象に残る。

  • いつも軽口を叩き合っている2人の重い過去の断片。
    三木と麗華さん、忍の活躍がそれぞれ素敵。そして寂しい結末。
    ガンさんの優先順位をつける早さ。これって経験値が試される。迷う時間をいかに少なくするかって大事だなあと。

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著者プロフィール

2月20日生まれ。長野市出身、在住。長野県立長野西高等学校卒。デザイン事務所経営。2014年、日本ホラー小説大賞読者賞受賞作『ON 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子』でデビュー。ほかの著書に『ON』につづくシリーズの『CUT』『AID』『LEAK』『ZERO』『ONE』『BACK』『MIX』『COPY』『BURN上・下』、スピンオフ『パンドラ』『サークル』『OFF』、「東京駅おもてうら交番・堀北恵平」シリーズ『MASK』『COVER』『PUZZLE』『TURN』など著作多数。

「2023年 『LIVE 警察庁特捜地域潜入班・鳴瀬清花』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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