本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (771ページ)
感想・レビュー・書評
-
長い。詳しい。内容はすごく良い。
インテルの成功は単純な技術力の優位性だけではない。そもそも半導体業界が存在しなかった1960年代、インテルと同時期に参入した企業はたくさんいたし、インテルも何度も競争に負けたり(モトローラ)、レイオフもしている。技術も最初から持っていたものではなく、何十年に渡る大きな割合(20%以上)のR&Dがあったからである。
インテルの成功をかんたんに大雑把にまとめると
1. リスクテイク。不景気のときこそ攻める。R&Dを止めない。起業したきっかけのメモリ事業がうまく行かないとなると、それを切り捨ててマイクロプロセッサに集中していく。インテルは思ったよりガンガンリスクを取って発展していった。
2. 狼性カルチャー。体育会系。飢えた狼のようにマーケティング、エンジニアリングを行う。一般消費者へのマーケティングを重視したのはすごい。(Intel Inside / インテル入ってる) をアピールすることにより、今までのB2Bのビジネスのマーケティングの常識を覆した。
カルチャーは思ったよりブラックだった。不況のときには125%戦略とかいって、無償で従業員を25%多く働かせたり。偉大な会社にそういうのは必要不可欠なんだろうな。
3. プライド。ムーアの法則を守るプライド。自分たちは世界でいちばん重要な会社だというプライド。
ゴードン・ムーアについてもっと勉強したくなった。詳細をみるコメント0件をすべて表示