全4巻、読了。
古狼の男にはいっさいの食べ物を受け付けなくなる時期がきます。飢餓期がきたら、古狼の谷におりて“飴菓子”を探します。飴菓子のエサは狼の血。飴菓子に血を与え、他の狼に奪われないよう飴菓子を守ります。飴菓子には毒がありすぐには食べられません。1年後、毒の抜けた飴菓子を食べると飢餓期が終わります。
飴菓子は植物ですが、少女の形をしていて、喋って動きます。1年ともにし情が芽生え、育てた飴菓子を食べることができずに死んでしまう狼もいます。飴菓子は食べ頃が終わるととけてしまうのに。
『飴菓子』は、ある古狼の少年の飢餓期から始まります。
メインはそれから10年後。
谷にしかないとされていた飴菓子が人口栽培されるようになり、その姿から氷漬けにして観賞用、毒を持つことから薬として取引されるようになった時代。
青年となった少年・糸巻が主人公のお話です。(主人公は2人かな?)
以下、4巻読んで。
糸巻はある日、谷からムリヤリ連れてこられた天然物の飴菓子“みどり”と出会います。みどりは糸巻の助手として働く?ように。強くて明るくて、いい子で…。でも飴菓子ということは…。
見つけてくれたオオカミさんはいなくなってしまったけど、大切な相手を得て、飴菓子として生き、全うしたからハッピーエンド。だと思うんですけど、やっぱり別れは悲しかったです。