ラブ&ピース スタンダード・エディション(DVD)

監督 : 園子温 

出演 : 長谷川博己  麻生久美子  渋川清彦  奥野瑛太  マキタスポーツ  深水元基  手塚とおる  松田美由紀 

• キングレコード

感想・レビュー・書評

[かわずさんの感想 · 2017年3月20日]

冷たい熱帯魚を観てから「もう二度と園子音作品は観ねぇ」と心に決めていたけど、どうしても気になって観てしまった作品。
でも怖くないの！グロくないの！誰も殺さないし死なないよ！バイオレンスじゃないよ！観ながら「アメリカンドリームとメルヘンの殴り合いだな」とは思ったけど！
でもそのメルヘン部分がまた可愛くてねぇ…ディズニーみたいなの…かわいい…。
本当の夢、本当の幸せ、帰れる場所があるありがたさ。そういうのを感じた。
西田敏行がまた素敵。おじいちゃーん！って呼びたくなる。おもしろくて美しくて好き。
基本大袈裟で、振りきっていて、きらめいている。すごい世界を観た。
園子音が若いときに考えた脚本かなんかを念願の映画化だそうで…。そうなのね、あなたは怖い人じゃなかったのね、と、トラウマさえも払拭された。

[サトさんの感想 · 2016年9月12日]

なんだこりゃ？
メチャクチャだなあ。
正直全くよくわからない。
全然わからない。
まあこの監督の作品はいくつか見たけれども、だいたいこんな感想になるな。
何を見せたかったのか？
何を描きたかったのか？
全然わからない。
最初はホントつまらないと思って見てたんだけど、なんか最後はすごい面白い気がしてきた。
なんか面白い。
よくわかんないけど面白かった。
２回は見ないけどね。
一体何だったのだろう？

[tarazirushiさんの感想 · 2015年12月7日]

かつてロックミュージシャンだった鈴木良一は、楽器の部品製作の会社で働くサラリーマン。
会社の同僚や道行く人々からバカ呼ばわりされ、好きな女性 寺島裕子にも声をかけられず、友人は亀のピカドンだけという日々をおくっていた。
会社でピカドンが見つかり非難された鈴木は、ピカドンをトイレに流してしまう。
ピカドンは捨てられた物が集まる場所にたどり着き、鈴木の願いが叶う度に大きくなる飴を食べてしまう。

園子温の怪獣映画！
エログロなくてもこのパワー流石です！！
ピカドンが健気で可愛すぎて泣けました。

歌詞が凄く耳に残りました♪

〈ラブ＆ピース歌詞〉
東京オリンピックに向けて、この国はどんどん豊かになってく。
過去の苦い思い出を捨てて、
目をつむり、耳をふさぎ、口をつぐみ、
どんなに幸せをつくろってみたところで...
ピカドン、お前を忘れない

著者プロフィール

1961年愛知県生まれ。大学中退後に自主制作映画デビュー。『自転車吐息』（90年）はベルリン映画祭に正式招待される。代表作に『冷たい熱帯魚』など。テレ東系列で放映中のドラマ『みんな！エスパーだよ！』も監督。

「2013年 『ナショナリズムの誘惑』 で使われていた紹介文から引用しています。」