フランス反骨変人列伝 (集英社新書) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 本書には歴史上あまり有名でない4名の人物の生きざまが紹介されているが、どの人物の話も大変興味深いものだった。変人という言葉で紹介されているのだが、特に奇行がったとかそういうことでは勿論ない。革命による共和制、そして帝政、王政復古と目まぐるしく変わった当時のフランスの価値観の変化の、ある意味犠牲になったといえる人物達の生きざまと言ってよいと思う。現代の感覚でいえば、至極まともな感覚(道徳的に問題があるかどうかは別だが)の人物たちであると思う。逆にいえば、時代も持つ価値観によってそうした感覚が踏みにじられることも当然ありうるということを認識すべきなのだろう。

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著者プロフィール

フランス文学者。1944年岩手県盛岡市生まれ。東京大学文学部仏文科卒業、同大学院修士課程修了。フランス政府給費留学生として渡仏、パリ大学等に遊学。執筆活動の傍ら、大学で講師も務めた。著書に『物語 フランス革命』『マリー・アントワネット』など。

「2020年 『サンソン回想録』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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