羊と鋼の森 (文春e-book) [Kindle]

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著者 : 宮下奈都
  • 文藝春秋 (2015年9月15日発売)
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (158ページ)

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羊と鋼の森 (文春e-book)の感想・レビュー・書評

  • 巷でとても評判がいいみたい。
    ピアノの調律師をめざす若者の話で、ピアノの音や、その若者が育った場所の風景や、とにかくいろいろな表現が詩的で美しい。そして、いかにも宮下奈都さんの作品らしく、上品でピュアで、心洗われるような、善きものだけでできている、といった感じ。そういうのはどの作品にも感じるけれど、これがいちばん強いかも。
    でも、個人的には、ちょっともの足りなかったような。主人公の若者の、前向きな心の声ばかりが多い印象で、ちょっと飽きてくる、というか。。。ちょっとファンタジーめいたところもあるかなあ。。。
    登場人物それぞれが魅力的だっただけに、もっと各人の突っ込んだ話を読みたかったかも。まさか続編が出るとか?

  • ≪音楽は人生を楽しむためのものだ。はっきりと思った。決して誰かと競うようなものじゃない。競ったとしても、勝負はあらかじめ決まっている。楽しんだものの勝ちだ。≫


    かけだしの調律師である主人公が、調律師として人として、成長していく物語。

    音のイメージを表す言葉が、独特で面白い。
    (ピアノをあらわす言葉として、「フェルト(羊)」と「ミュージックワイヤー(鋼)」という言葉を使ったりとか)
    「音」の表現はほんとうに個人的なものだと思う。ある人にとっての「良い音」が別の人にとっては違ったり。
    また、「こんな音が好き」というのを言葉にする場合も、「明るい音」「暗い音」「きらびやかな音」…など言うけれど、同じ言葉を使っていても、頭のイメージしている音はそれぞれ違うかもしれない。
    そんなとらえどころのないものを、目指す「音」になるように作っていく調律師というのはすごい職業だと思う。

    じんわりと、本に書かれている言葉が沁みていくような、良い本でした。

  • 優しくて美しい世界。醜いものはほぼ登場しない。読んでいると木漏れ日のさす森のなかにいる感覚に。

  • 主人公の性格がそうだからか、淡々と、静かに一歩ずつ進んでいく印象の物語だった。
    大きな事件は何も起こらない。
    過去に戻ったりびっくりするようなどんでん返しといった、構成の妙もない。
    でも、先を歩いていきたい(ページをめくりたい)と思わされる。

    読み終わった時、背中を押されたような、勇気を分けてもらったような、そんな感傷に浸っていた。

  • 「蜜蜂と遠雷」でピアニストの話を読んだので、今度は調律師の話を。ピアノの話ながら、全ての働く人に通じる話だった。要求通りにこなしても満足されなかったり、要求外のことをして感謝をされたり、一生懸命やっても認められなかったり、不完全と思っても満足されたり…。正解が無い中で、調律師それぞれの仕事観があって面白かった。

  • 2016年本屋大賞受賞作。ピアノ調律師のお話。静謐で淡々とした文章で、少し物足りなさと感じながらも、あたたかな気持ちになった。
    天才ではないが故に、思い悩み戸惑い成長していく内向的な主人公とともに一歩ずつ歩んでいる感じ。

  • 瑞々しく、透明感あふれる文体、そして仕事の意義を問う小説。

  • 2016年の本屋大賞やっと読了。題名からは何の話しだかわからなかったが、ピアノの調律師の話だったわけだ、本屋大賞はお仕事物が好きだなあ。別に悪くはないのだが、予定調和の内に物語は終わってしまい、普通のちょっといい話に感じられた。

  • 年に2度しか帰らない実家のピアノ、いまも毎年調律してくれてることを思い出した。調律師さんは一度も顔を見たことなかったけど、なんだかありがとうと言いたくなったし、どういったきっかけでこの職についたのか聞いてみたくなった。

  • 滅多に人からのお薦めに従わず、従っても良さを共有出来ないことの多い私。
    珍しく、薦められたとき、読んでみる気になり、でも気が合わなかったら、と思い、書籍を買わず、電子書籍に。
    電子書籍という媒体も良かったのか、関係ないのか、ほっこり温かい落ち着いた、薦めてくれた人の言葉をそのまま借りるなら
    「なんか良い」
    今、欲しい空気感をもたらしてくれた作品でした。

  • すーっと引き込まれて、いい気持ちで読み終わり。
    所々に出てくる、主人公の感覚の描写が素敵で、主人公の青年と回りの人の世界観も相まって、好きな感じでした。
    迷いながら、まっすぐに一途に打ち込める素敵さが現れている本でした。

  • 本屋大賞ですか、ふむ。
    ちょっと内向的なピアノ調教師の仕事の日々と成長。
    淡々とした感じもするけど、柔らかくて優しい。

  • ピアノの調律師の見習いの物語。森の奥で自然とともに暮らしてきた主人公が、高校時代体育館のピアノの調律をしているプロを見て閃く。これが俺の仕事だ!担当替えもよく要求される主人公が有能なのかどうか?読者に判断させて応援させている文体はなかなか。現代人が忘れかけている情緒、協力というものを思い返させてくれる物語。双子の姉妹の才能・物語も続編が見たいと思う。

  • 詩的な表現というか、心理描写というか、多かった。
    ゆったりしてて、田舎の街というか、日本映画みたいな感じ。

    賞を受賞されてるようなので、読んでみました。

  • 2016.6.20
    ウーン。イマイチ。

  • なにも起こらない小説はきらいじゃないんだけど、なんか物足りなかった。
    ここぞというところで、ぜんぶ主人公が自分の気持ちを言葉で説明してしまうせいか、なにかひたすらふわっとして美しいものを、さらにふわっとした筆致で描いていくような感じで、つかみどころがない。

    比べるのはよくないのかもしれないけど、ゴフスタインの『ピアノ調律師』の淡々として具体的でくっきりとした、それでもかぎりないあこがれをひめた語り口に比べると、どうしても甘ったるく感じてしまう。

    好みの問題なのだと思うけど。

  • 内容も分からず購入してみたけど、よかった!
    ピアノの旋律師に心を奪われ自分も目指す話。美しいものに対して自分は何も出来ないかもしれないけど、それを美しいと思える事って素晴らしいなーと。
    無私無欲の主人公が僅かに変わっていく姿、それに気づく姿、本当些細な所だからこそ共感が持てた。

  • 平易な語り口で書かれていて、仕事に限らず、新しいことに挑戦しようとしている全ての人に力をくれるような本です。そしてもちろん、ピアノや音楽の描写が美しい。和音のピアノを聴いてみたいと思いました。

  • すごい良かった。主人公のピアノへの姿勢に心が打たれた自分のしたい事していることに精一杯になる事は必ず身を結ぶ、そう思わせてくれる本でした

  • 話題の本!
    綺麗な文体、内容でとっても楽しめた!
    調律師の知らない世界をみた。
    ピアノがひきたくなった

    あきらめないこと
    音楽は競うものではない
    ピアノを食べて生きていく
    一歩一歩 羊と鋼の森を歩き続けていく
    善、美は羊から

  • ポロポロとピアノの音がずーーーっとなり続ける小説。内容と文体がマッチしていてとても美しかった。

  • 爽やかな読み味。

  • 芥川賞や直木賞も勿論話題になるけれど、ちまたの一般人が身近に感じるのはむしろ「このミス」とか「本屋大賞」ではないだろうか。
    本書は今年度の本屋大賞1位を受賞している。売りたい本、という意味ではエンタメ作品が主流だと思うが、読んでみると本書は純文学のような雰囲気を持っている。まあ、純文学とエンタメの境界や定義も曖昧だとおもうのだけれど。
    直木賞作品や芥川賞作品もノミネートされているなかでの堂々1位なのだが、私はこの作者を知らなかったし、注目もしていないかった。だが、読んでみて、素晴らしい作品だと感じた。表現の細やかさと深みという点では、とても新鮮かつ群を抜くレベルではないかと感じた。
    テーマは地味でありプロットも平坦だが、何ともいえぬ心地よい読後感と満足感を感じることのできる作品ではないかと思う。欲を言えば、もう少し調律師の顧客、つまり演奏者の心理や人生にも焦点を当ててもよいのではないかという気がしたが、かえって焦点が絞れず面白さが損なわれるのかもしれない。

  • 本屋大賞受賞作。体育館のピアノの調律を見て、調律師を志し、独り立ちしていく過程を描く。ピアノの音、将来を憂う様子が「森」と対比されていて、よく表現されていると思う。

  • ポエムみたいで読みにくい。

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