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- / ISBN・EAN: 4589921401944
感想・レビュー・書評
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2016/5/27 キング牧師の史実に基づいた話
非暴力主義の団体行進にも あんな血の日曜 事件があったなんて…改めて 暴力の酷さに心苦しい気持ちになった。何か痛い目に合わないと正義を貫けない事の悲しみをありありと感じたし、アメリカの黒人差別問題は ずっと続いてることにも
革命があった事も改めて思い知らされる
正義を貫き 主張する指導者とは 本当に道半ばで暗殺されてしまうことが 多いなぁと辛くなるけど 身の危険を晒しても訴えることの素晴らしさ人徳を感じる。折しも 今日は 広島にアメリカから初めて オバマ首相がやって来た 広島平和記念館 原爆だけでなく 人種差別もない戦争のない それぞれの国を作ることが 如何に大切か原点に立ち返り考える問題を孕んでいると感じた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
セルマでの血の日曜日事件を中心に、キング牧師の苦悩と葛藤を描いた骨太なドキュメンタリー映画のような作品。演出も脚本も演者もすべて何かの強い力で結ばれているように感じるが、何と言ってもキング牧師の「言葉の力」が圧倒的。本人の演説を彷彿とさせるデビッド・オイェロウォの迫力満点のスピーチは感動的。音楽もよかった。
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アフリカ系アメリカ人による選挙権を求めるデモ行進を白人警官隊が暴力で鎮圧し、多くの人々が血を流す場面がテレビで報道され衝撃を呼んだ“血の日曜日事件”。その事件をきっかけに、人種を超えた3万人を集め、歴史を動かした世紀の大行進の模様と、マーティン・ルーサー・キングJr.牧師の実話を映画化したヒューマンドラマ。
町山智浩 たまむすび グローリー明日への行進
https://youtu.be/ug287MwXq54
エヴァ・デュヴァネイ監督インタビュー
https://youtu.be/ZNgpzNNgV9A
Glory Oscar Performance
https://youtu.be/H9MKXR4gLjQ -
1964年、ノーベル平和賞を受賞したキング牧師はジョンソン大統領と交渉を続けていた。
教会が襲撃され黒人の子供たちが犠牲になったアラバマ州をキング牧師が訪れ、黒人の有権者登録妨害に反対する600人がデモに集まるが・・・。
アメリカ公民権運動中に起こった血の日曜日事件を描いたドラマです。
“非暴力”で行うデモの意義がわかりますが、それより、何と言っても 幾つかのシーンが政府の盗聴テープから再現されているのだろうという点が怖かったなぁ。 -
キング牧師のことは聞いたことがあるけれど、セルマの行進のことも血の日曜日のことも全く知りませんでした。
まだなお色濃く残る人種差別に非暴力で立ち向かうことがどれほど辛いことなのかどれほど不可能に近いことなのかこの作品を見ると思う。
許せない、許せない、許せない。物語中盤からあまりにも無抵抗な黒人たちに対しての理不尽すぎる白人の警官による暴力に震えが止まらない。
これは映画ではあるけれど、たった50年前に起こっていた事実である。
目を背けたくなる、決して許されない悪意が充満しているけれど、知らなければいけない。
黒人たちは闘いたいわけではない。みとめてもらいたいだけだ。
選挙用紙に候補者の名前を書くという権利を。
バスに座るという権利や普通に学校に行くといえ権利を得るために血を流した先人たちのように。
黒人たちの強さは、奴隷時代から様々な拷問や暴力にも耐え、それでもプライドを高く持ち続けたという高貴な血でが流れているという自信があるからだろう。
そして。この映画は黒人に道を開きノーベル平和賞までも授与された黒人の歴史的なヒーローであるキング牧師も家族や夫婦の関係に揺れるただの人間だったこともしっかりと描いている。
戦うキング牧師の妻の恐ろしい毎日は計り知れない。
私も、たとえ主人が英雄と祭り上げられても、ノーベル平和賞を、とっても命の危険に日々晒され、嫌がらせを受けるくらいなら英雄にならないでほしいと思ってしまうだろう。
そんな風にこの作品には、白人が悪とか黒人があまりに不憫だとか。そういうことではなく、このキング牧師率いた行進と演説の裏に各個人のドラマが、あったということ。KKKの報復覚悟もで共に行進をした白人も大勢いたということ。
沢山の史実が詰まって人間関係も複雑に絡み合って一見飲み込みづらいようにもみえるけれど、魂のこもった言葉や、エネルギーに圧倒されて、後半は涙が止まらなかった。もちろん私のように未知識でも大丈夫だけど、先に少し知識をいれておくともっといいかもです。 -
☆☆☆☆『グローリー』
キング牧師がノーベル平和賞を受賞したシーンから始まり、アラバマ州セルマからモンゴメリーまでの行進「血の日曜日事件」を描いた作品。
「肌の色など関係ない、人は皆平等だとは信じるならともに行進しよう」という呼びかけに集まった525人の行進。それだけの人を惹きつけて、それぞれの人の心に単なる扇動ではなく、自発的な意思を呼び覚ますキング牧師の言葉はまさに、『時代のリーダーの言葉』だった。
先日、広島に来たオバマの追悼演説も心に問いかける言葉が使われていた。世界のなかに時として現れるこのようなリーダーたちを排出できる国、社会が羨ましい。
それは扇動ではない、市民の自発的な“生”に火をつける言葉だ。
市民の支持を得ることに焦点が結ばれている政治家たちの言葉のなかに浸って暮らしていると、危険が潜んでいるかもしれないが、その言葉の熱に浮かされてしまいたくなる。
そんな欲望が人間にはあるような気がする。
2016/06/24 -
映画館にて
キング牧師の素晴らしい活動ももちろん描かれているのだけど、彼もまた人間であり家族と上手くいかなかったり運動に疲れてしまったりするところが描かれているのが興味深かった。
自分の悩みがささやかに思えてくるので悩んでる時にはいいかもしれない。 -
おすすめ資料 第324回 (2016.3.18)
1965年に米国アラバマ州セルマで起きた「血の日曜日事件」に題材をとった映画です。
M.L.キング牧師がノーベル平和賞を受賞し、公民権法が成立した後も、変わらずに続いていた人種差別を打ち破る突破口となった事件です。
キング牧師が非暴力主義を貫いたことはよく知られていますが、映像で見ると非暴力で何かと闘うことはこれほど壮絶なものかと思わされます。
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