海街diary DVDスタンダード・エディション

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出演 : 綾瀬はるか  長澤まさみ  夏帆  広瀬すず 
  • ポニーキャニオン (2015年12月16日発売)
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988632503785

海街diary DVDスタンダード・エディションの感想・レビュー・書評

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  • 幸せでも不幸せでもない、家族の生活
    特に何が起こるわけじゃない。暮らしにくいと自称する古い家を手入れし、日々仏壇に手を合わせ、庭の木が実れば梅酒も作る。それが幸いだからではなく、不幸な義務だからでもなく、それが暮らしだからしている。そんな姉妹の演技が自然で感じが良い。
    周りをとりまく人々も、コミュニティの良い面と悪い面を象徴しているよう。死や老いのこと、お金のこと、家庭の中のわだかまり。ままならない話題の蔓延する田舎のコミュニティには、若い女性だけが身を寄せ合うには少し窮屈なのだと思う。固定観念は強く、あたたかいけれどお節介だ。
    姉妹だって結束が強い訳ではない。それぞれの価値観がある。見えない壁がある。それを家がぼんやり包んでいる。自由なようで閉塞的な空気の中に、すずの存在が新しい風を吹かせる。

    映画の構成は、葬式で始まって葬式で終わる。三姉妹が喪服という美しい死のにおいをまとう中、制服姿のすずがみずみずしい。
    しかし、すずが制服を着ているのも、あと数年の話。その後に家族がどうなるのか。きっと希望に満ち溢れた未来ではないけれど、悲観するほどでもない。地に足のついた家族の生活の物語だと感じた。

  • 気になっていてようやく観れたが素晴らしかった。4人の成長物語。鎌倉の風景がまた美しい…。

  • 鎌倉の古民家でゆったりとした時間の流れの中で暮らす4姉妹の日常を描いた作品。

    姉妹たちは大きな事件に巻き込まれることもないし、関係が複雑になることもない。時々、ケンカもするし、恋もするし、失恋もする。彼女たちはそれぞれの日常を生きて、家事を担う。ただそれだけのストーリー。そんな平凡さがじんわりと胸を打つ。

    そんな穏やかな鎌倉の空気感が感じられる一方で、姉妹が喪服姿のシーンが多く、「死」のイメージがちらつく。この4人の誰かが死ぬのか、という連想が頭を離れないまま、ストーリーは淡々と流れていく。この静かな演出はさすが。

    特に、4姉妹の女優と取り巻きベテラン俳優たちの距離感が絶妙。毎作品で家族愛という古典的なテーマに挑む是枝裕和監督らしい名作。1年くらい後にもう一度観たい。

  • 原作は読んだことありませんが、きっと是枝監督の色で再構成された作品なのではと感じました。

    是枝監督の「誰も知らない」でもリアルに表現されていたが、親の立ち位置に立てず、子どもの気持ちをキャッチし難い精神的に幼い母親を描くのが絶妙に上手い。そしてそういった環境で子どもたちがどう生き抜いていくのか、それぞれのパーソナリティや恋愛の仕方をとおして自然に描かれていたなあと思う。その、日常の中にある派手さはないけれど、生きる力強さにどこか惹かれるのかもしれない。

    作品キャッチコピーにある「父に捨てられた姉妹の物語」というより、「『母』(的存在)が不在の姉妹の物語」の方が近いのかもしれない。

    三姉妹には、父に対する怒りの気持ちや、知りたいという気持ち、寂しい気持ちもある。精神的なつながりがあったことを感じさせる。
    一方で、父と同じく子どもを置いて出て行った母へは長女・幸が時折怒りを表現するくらいで、一緒に暮らしたい・寂しいといった繋がりを感じさせる気持ちはそもそも持ち難いことが窺える。

    長女はこの姉妹の中で子ども時代から『母』の役割を担い、次女は「父はきっと優しかったんだよ」と『仲裁者』になり、三女は何も知らない『おどけ者』として家族を明るくする(実は周りがよく見えていて、間に入ったり心情に沿ったフォローをしている)。それぞれがこの姉妹という家族のバランスを保っている。

    四女・すずも育ちの中で「自分はここに居ていいんだろうか」と感じながら、良い子で大人っぽく振る舞ってきた。その四女が、三姉妹と一緒に暮らす中で徐々に子どもっぽくなっていく様が良かったなあと暖かく感じる。

    全体を通した"是枝監督"のメッセージは、宣伝コピーの「父が残してくれたもの」ではなく、

    三姉妹の生き方やすずの変化のように、「親とは関係なく、子どもは子どもで、その人はその人で尊く、力強く、その人自身が輝きだ」と本当は言いたいのでは? と、最後のシーンを観ながら思いました。それが何よりの救いなのではないでしょうか。

  • 綾瀬はるかちゃんて、いろんな役ができるのね。
    長澤まさみちゃんも、今まで見たことない感じで新鮮。

    今まで観た是枝監督作品の中では一番好き。

  • 淡々と進むストーリーだけど飽きることなく最後まで観れた
    愛することでしっかり立っていられる
    姉妹っていいな

  • 観てから少し時間が経ってしまったのでうろ覚えなところもあるけど。
    やたらと喪服のシーンが多いのに不思議と辛気臭くなく、やさしく安寧として清涼感がある、そして同時に切なくもどかしくもの悲しい。
    いとあはれなり。
    4姉妹が眼福でございました。
    原作とはいろいろ違ったりそこまで物語進まなかったりしたけど概ねの雰囲気が大事に描かれていて良い映画でした。
    そういう少し現実とファンタジーの隙間の雰囲気で海風とか波音のように楽しむ映画だと思った。
    海の見える街って、坂の上から海が見渡せる街っていいよね。

  • 姉妹っていいな。でも、姉弟も悪くないな。家族を大事にしたいと思った。亡くしたときに、後悔しないように。
    極楽寺駅や満開のあじさいを見にいきたくなった。あと、4人のように砂浜を歩きたい。

  • 鎌倉に住む3姉妹のもとに、ある日、離婚した父親の死の知らせが届く。ひょんなことから、葬式で出会った父親の浮気相手の子であるすずと一緒に住むことになって・・。
    「わたし、ここにいていいのかな」というすずの内なる葛藤が、日常の中で少しずついやされていく様子が描かれています。

    特に琴線に触れた場面は、
    ・ちかがすずとカレーを食べている時、「お父さんのこと、いつか教えてね」と言う時
    ・食堂でおばさんが「あなたのお父さんとお母さんはしあわせだね。こんなにすてきな宝物を残してくれて」とすずのことを言ったとき、「そんなんじゃないです」(だったかな?)とすずが否む・・という一連のやりとりの時

    人って、こうやって、回復していくんだなあ・・・。そんなことを思わされました。
    静かだけど、心にじんわりあたたかいものが残る映画でした。

  • 鎌倉で淡々と営まれる4姉妹の物語。
    それぞれに多少の起伏を含みつつ映画は流れていく。
    腹違いの妹との同居とか、不倫などの、不穏でドロドロしそうな場面を含みながらも、なんだかんだで安心して見てられる。
    色々とそれぞれが何かを抱えながらも日常を笑いながら過ごしていく、温かい気持ちで見られる映画だった。

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