ブリッジ・オブ・スパイ 2枚組ブルーレイ&DVD(初回生産限定) [Blu-ray]

監督 : スティーブン・スピルバーグ 
出演 : トム・ハンクス  マーク・ライランス  エイミー・ライアン  アラン・アルダ 
  • 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
3.61
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本棚登録 : 273
感想 : 51
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988142167217

感想・レビュー・書評

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  • ソ連のスパイを弁護する人権派弁護士がトム・ハンクス。スパイ交換に備えて生かしておくべきという彼の主張がドンピシャで的中する事件が発生する(ほんまかいなという気もしますが)。この前半の流れは面白いのです。

    ただ東ドイツで捕らえられたアメリカ人学生の話が絡んでくると、利害関係者が増えてしまい、1対1のシンプルなスパイ交換の話がえらくややこしくなってしてしまうのです。まぁ史実なんだから仕方ないでしょうが、後半のストーリーの複雑化は減点要素。

    むしろ、この後にピッグス湾事件に絡んで人質交渉に当たったという主人公のエピソードに興味深々です。

  • 中盤寝てしまったけど、2人対1人交換交渉と橋の場面はハラハラしたな。
    ただ、これは交渉成功例だから美談で伝えられてるけど、失敗に終わって封印された交渉もあったのでは、なんて。

  • 去年はMI、キングスマン、007、ソロとスパイ物の当たり年でしたが、それらとは全然違うベクトルのリアル系で大変面白い一本でした。
    渋いなぁ
    別にスパイが活躍するとかいう映画でもないですし、ド派手な見せ場があるわけでもありませんがこういうの大好きです。
    ジョン・ル・カレやフォーサイス、フリーマントルなどなどで育った人間としては、やはり冷戦、ベルリンの壁と来ると身を乗り出してしまいますね。

  • 1950年代冷戦下。U2撃墜事件に端を発した、米ソ間の捕虜交換交渉の内幕を描いた実話ベースのストーリー。監督はスピルバーグ。

    主人公の弁護士・ドノヴァンを演じたトム・ハンクスもいいが、注目はソ連のスパイ・アベルを演じたマーク・ライランス。舞台俳優出身だが(だからこそ?)いい俳優さん。素晴らしかった。演技のひとつひとつがきめ細かい。鼻をすする仕草は朴訥さを表現していて巧い。スパイらしくない絵描きという性格と、「不安か?」と訊かれて「それは役に立つのか?」と返すほど命を捨てる覚悟と祖国への忠誠と合理性をもったスパイ。この佇まいがもう魅力的。

    物語の終盤。米ソ関係者が人質交換のため東ベルリンの橋へ。アベルが橋の上で「親愛なるジム」と呼びかけ弁護士と握手するシーンは胸が熱くなった。「きみに贈り物がある」とソ連のスパイがドノヴァンに肖像画を贈るシーンは胸に応えた。
    敵国同士であり、弁護人とスパイという立場ゆえ、アベルとドノヴァンは互いに深く交流するシーンはない。交わす言葉も少ない。しかし、僅かながら互いの仕事に対する姿勢を知るにつれ、どこか通じ合うものを感じるようになる。このストーリー展開も本作の魅力のひとつだ。
    敵味方を超えて、所属や利害打算に関係なく、自分の務めを忠実に果たすこと。誠実に己の仕事を成し遂げようとした人間だけが互いに交わすことができる情。
    あぁ、やはりスピルバーグの映画だなあ、としみじみした。


    もちろん注目すべき監督の演出は本作も光っている。米軍偵察機がソ連上空で撃ち落とされ、機体がバラバラに落下していくショットからアベルがいる監獄の扇風機のプロペラへと切れ目なく流れるシークエンスは舌を巻く。東ベルリンの荒廃した空気も吹雪と相俟って抜群。(ホント、街を撮るのがスピルバーグは上手い)。アベルの逮捕時に橋(ブルックリン橋かな?)が描かれたキャンバスの前でFBIが尋問する演出は細かい。東ベルリンの壁と橋を対比させた比喩もストーリーが含むメッセージを引き立てる見事な演出である。そう。人と人を分断する壁ではなく、つなぐ橋を作る仕事をしないといけない。

    ‘条理の側に立つ人’を力強く描くのがスピルバ―グ映画の魅力。本作も充分にその力が発揮されていた。

  • 2016/5/5 スパイの交換に奮闘する弁護士
    敵国とか関係なく人間という存在を重んじる事が素晴らしい。
    アベル役 マーク.ライランス 普通の知的なオジさん風にして 優しさ知的さが醸し出されて とても雰囲気もよく素敵でした。
    交換で祖国側に引き渡された時 車の後部座席に乗せられたのを 観た時は 本当に悲しかったけど…実話では助かってたようで良かったです。

  • 相手が誰であろうと人として尊重すること

  • 良い。
    流石、スピルバーグ。
    冷戦最中にはこんな事があったんだろう。
    水面化の外交は今でも似たような事があるのではないだろうか。

  • 弁護士ジムの孤軍奮闘と、結果的には英雄になった活躍が主に描かれているが、アベルのその後、米空軍パイロットも最後まで情報を漏らさなかった忍耐力なども詳述して欲しかった。

    あとスピルバーグっぽく、冷戦のアホらしさもシニカルに表現して欲しかった。

  • 東西冷戦時代、ソ連でスパイとして捕まったアメリカ人と
    アメリカで拘束されたソ連人のスパイを交換するために
    奔走する弁護士のジェームズ・ドノバン(トム・ハンクス)
    社会派のサスペンスです。

    ソ連人のスパイ役の俳優さんがめちゃめちゃ渋い。
    「不安は感じないの?」と聞かれたら
    「役に立つのか?」と返すアベル(マーク・ライアンス)

    スリリングで最後までドキドキしながら引き込まれた。
    面白かったです。

  • BSプレミアム録画>米ソ冷戦時の話。実話ベース。
    S.スピルバーグ:監督・コーエン兄弟:脚本
    やっぱり冷戦時代の時ってスパイ合戦が盛んだったんだなと。。それに東独(ベルリン)が絡んで複雑になっていた。
    一介の弁護士が国が絡んだ冷戦時にこんな交渉まで担ってたなんて驚き。しかも2×1の交渉でややこしいのに、見事その交換を成功させてたなんて…この人かなりの交渉術に長けており、凄腕。すごいな。

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