組織が新人を評価する基準。 それは、コミュニケーション能力。 なかでも、話し方の基礎となる「気くばり力」「聞く力」「伝える力」の3つです。
相手を立てることも重要です。ポイントは人前で立てること。 たとえば、上司から、「企画書、よく書けていたよ」とほめられたなら、「はい。◯◯先輩に教わって書きました。◯◯先輩のおかげです」と先輩を立てるのです。
人は、相手を発見してうれしいとき、眉が一瞬だけ上がる動きを見せます。これを、アイブローフラッシュと呼びます。 感じがいい人と思ってもらうには、その人を見た瞬間に、眉を上げることが重要です。
「きどにたてかけし衣食住」(き・季節や気候、ど・道楽(趣味)、に・ニュース、た・旅、て・テレビ、か・家族、け・健康、し・仕事、衣・衣服、食・食べ物、住・住まい)
適当に相づちを打ったり、関係のない余計な一言を話すなということ。つまり、目的がないなら話すな、ということです。 会話をしていると、相手が話し終わったから次は自分が何か言わなければいけないと思い、余計な一言を言ってしまうこともあります。 相手の話に対して、同意するとか反対するとかの目的がないなら、余計なことを話さず、ただうなずいておくことです
上司や先輩に言われたことに対しては、逆接の接続詞で言葉を返さないことです。 指導してもらっているのに反論ばかりしていると、ネガティブな人間に見られます。
相手のことを下調べするときも、相手にメリットを与える意識をもって情報を集めましょう。会う前に相手のことを調べる人はいますが、たいていは、「◯◯がお好きだそうですね」「◯◯をなさっているそうですね」と言ったあと、シーンとなって会話が続かなくなります。そう聞かれても、「そうですけど。それが何か?」となって終わってしまうのです。相手のメリットをそこに付け足すことで、下調べの効果は何倍にもなります。
目力を強くする「とっておきのワザ」は、 相手の後ろに焦点を合わせる
話を聞くときは相手の顔を見るのではなく、相手の後ろに焦点を合わせるようにして見てください。
目力を強くするには、 相手のまつ毛を探す
名刺交換では先手を打ち、 相手の目を見ておく
たとえば、報告していたことが間違っていて訂正するとき、「申し訳ありません。先ほどの◯◯は、△△でした」と言う場合と、「先ほどの◯◯は、△△でした。申し訳ありません」と言うのとでは、ニュアンスが変わります。 訂正内容を強調したいなら「申し訳ありません」を先に、申し訳ないという気持ちを強調したいなら「申し訳ありません」をあとにしましょう。
お勧めは、NHKのラジオ第1放送です。 話の内容には意識を向けなくても構いません。言葉遣いを参考にするつもりで聞き流してみてください。敬語や丁寧語の使い方が、自然とわかるようになっていきます。
たとえば、「大変だったんでしょうね」「ご苦労がおありだったんでしょうね」というように「ね」を付けて質問すると、相手は答えやすくなります。