幸せの条件 (中公文庫) [Kindle]

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  • 中央公論新社
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感想・レビュー・書評

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  • 日本の農業の現状が知れ、しかもトーンが明るく前を向いており、非常に面白かった。農作業がいかに忙しく、人間の生活としては正しいような、家族や近所を中心として助け合いで成り立っていることも分かった。恋も仕事も中途半端、片山製作所勤務の「役立たずOL」梢恵が、新燃料・バイオエタノール用のコメを作れる農家を探して、なりゆきで農業見習いを始める話。大所帯の生活の中でのじめじめしていない、人間模様、ほんのり恋心、ちょうど良い。

  • 作者の主張が全面に溢れていて良かった。こんなにポリティカルな主張をする人だったのか。でも右にも左にもいかず冷静な意見だと思う。そうした主張とノンポリな主人公が自分を見つけていく姿は共感できる、いやしたくなる。武士道の香織と相通じるものをかんじながら、もうちょっと先まで読みたかったなぁ〜。

著者プロフィール

誉田哲也
1969年東京都生まれ。2002年『妖の華』で第2回ムー伝奇ノベル大賞優秀賞受賞、03年『アクセス』で第4回ホラーサスペンス大賞特別賞受賞。主なシリーズとして、『ジウⅠ・Ⅱ・Ⅲ』に始まり『国境事変』『ハング』『歌舞伎町セブン』『歌舞伎町ダムド』『ノワール 硝子の太陽』と続く〈ジウ〉サーガ、『ストロベリーナイト』から『ルージュ 硝子の太陽』まで続く〈姫川玲子〉シリーズ、『武士道シックスティーン』などの〈武士道〉シリーズ、『ドルチェ』など〈魚住久江〉シリーズ等があり、映像化作品も多い。

「2023年 『ジウX』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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