水鏡推理 (講談社文庫) [Kindle]

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  • 万能鑑定士に引き続き、人の死なないミステリ。
    万能鑑定士は知識がとにかく豊富な女性だったが、こちらは知識も豊富だが探偵事務所で培った、判断推理と数的推理が得意な文科省一般職として働く水鏡瑞希が主人公。
    最初は官僚から煙たがられる存在だが、瑞希の正義感や上司だろうが物怖じしない態度に次第に感化されていくところが良かったと思う。色んな知識も勉強になる。
    ただ次回作は主人公以外のキャラクターが家族以外一新とはびっくり。

  • 文部科学省を舞台にした小説が珍しいのでは?という意味でも面白かった。

  • 殺人のないミステリ。最近流行ってるようなので一度読んでみようと思い、購入。
    ラノベ風で読みやすい。テンポもよい。水鏡の推理過程があっさりし過ぎているのが気になったので、もう少し苦戦する様も書いてほしいかな。

  • 相変わらず読みやすい松岡さんの本。
    今回の話は、卓越した推理能力を持つ文科省の事務官(一般職)の話。研究における不正行為・研究費の不正行為に関するタスクフォースに配属されて、そこで本領を発揮し始める。不正だらけの世界ではないだろうけれど、フィクションとしてはわかりやすいし面白かった。

  • 殺人のないミステリの新シリーズ。

    文科省一般職のヒラ女性職員が、研究における不正行為・研究費の不正使用に関するタスクフォースに配属され、不正研究(ねつ造)の謎を次々と暴いていくお話。

    自分自身が研究に関わった経歴がある(今でも?)ので、不正目的のねつ造研究があたかも横行しているかの印象になってしまっているのはやや残念ではあるが、まぁエンターテインメントということで。

    (2015/11/27)

  • 「万能鑑定士Qの事件簿」や「探偵の探偵」でお馴染みの
    松岡圭祐作品。僕に取って初の松岡作品は、タイトルが印象深い
    「水鏡推理」をチョイス。予備知識の全く無い状態で読み始めた
    のだが・・・。

    推理という技能に優れた一般職の国家公務員(女性)が、
    研究における不正行為・研究費の不正使用に関するタスクフォー
    スに配属され、詐欺まがいの助成金目的研究を次々に暴いて行く
    物語。

    記憶に新しい「晴子騒動(aka.STAP細胞)」等の事件を逆手に
    取り、これらを追求する側の物語を描く、という設定が非常に
    斬新。上記の晴子の件もSTEP細胞として登場するし、その他に
    も最近の時事ネタがたくさん。生々しい殺人事件系は一切起こら
    ないのだが、そういうのを凌駕するスリルとサスペンスを味わえ
    る良作。

    難があるとすれば、サブメニューの恋愛系の流れが上手く行きす
    ぎなところぐらい。気にしなければ気にしないで済む問題だから、
    突っ込む必要も無いのだけど。

    松岡圭祐ってもっとラノベ的な匂いのする作家だと思っていたが、
    どうやら勘違い。こうなったら万能シリーズとか探偵探偵シリー
    ズも読破しちゃおうかな?かなりオススメ。読むべし!

    ただまぁ、STAP細胞は僕の心の中にちゃんとあるけど♪

著者プロフィール

1968年、愛知県生まれ。デビュー作『催眠』がミリオンセラーに。大藪春彦賞候補作「千里眼」シリーズは累計628万部超。「万能鑑定士Q」シリーズは2014年に映画化、ブックウォーカー大賞2014文芸賞を受賞。『シャーロック・ホームズ対伊藤博文』は19年に全米翻訳出版。NYヴァーティカル社編集者ヤニ・メンザスは「世界に誇るべき才能」と評する。その他の作品に『ミッキーマウスの憂鬱』、『ジェームズ・ボンドは来ない』、『黄砂の籠城』、『ヒトラーの試写室』、「グアムの探偵」「高校事変」シリーズなど。

「2023年 『高校事変 16』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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