具体と抽象 [Kindle]

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著者 : 細谷功
  • dZERO(インプレス) (2014年12月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (118ページ)

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具体と抽象の感想・レビュー・書評

  • 新しい視点を得ることができた。

    議論する際に抽象レベルの高い人と具体レベルの高い人とでは、話がかみ合わない。うっすらと日常生活で感じていたモヤモヤを、この本が少し整理してくれた。

    以下引用多数。
    膨大な資料を前にしたときに、様々な抽象レベルで理解しておくことが重要。具体的にしか理解していない人は、かいつまんで話すことができない。抽象化して理解している人は、場面場面での目的に応じて物事の幹と枝葉を見分けて、要点を掴んで効率的に情報処理をすることができる。

    他人の話を聞いたとき、抽象的すぎてわからない、というのは、小金持ちが大金持ちを笑うようなもの。人間は一人残らず抽象概念の塊だが、自らの理解レベルよりも上の抽象度で語られると突然不快になるという性質を持っているようだ。

    二者択一と二項対立の違いについて。AもしくはB。北なのか南なのか。
    どちらかを選ぶのか。方向性を選択するのか。

    思考の整理をするときのツールとして使っていきたい。なるべく抽象度の高い考えを理解できるようになりたいと思う。

  • ○引用
    「抽象度のレベル」が合っていない状態で議論しているために、かみ合わない議論が後を絶たない

    下流の仕事は多くの人が関わったほうがレベルが上がり、早く安くなりますが、上流の仕事の質は、むしろ関わった人の量に反比例します。人が関われば関わるほど品質は下がり、凡庸になっていくのが上流の仕事といえます。

    抽象と具体のいずれか一方だけでは不完全で、ここでも「具体と抽象の往復」が必要になるということです。

  • ・「抽象概念を扱う」という、不連続な変化を起こすために必要な知的能力
    ・言葉と数を生み出すのに必要なのが、「複数のものをまとめて、一つのものとして扱う」という「抽象化」
    ・一つ一つの事象をすべて個別に扱うのが具体だとすれば、抽象とは、それらをまとめて「関係性」や「構造」として扱うということ
    ・「永遠の議論」の大部分は、「どのレベルの話をしているのか」という視点が抜け落ちたままで進むため、永遠にかみ合わない
    ・抽象レベルで二項対立をとらえている人は、そこに「考える視点」が出てきます。これに対して具体レベルでのみ見ていると、二項対立も「二者択一」に見えてしまいます。
    ・膨大な情報を目にしても、つねにそれらの個別事象の間から「構造」を抽出し、なんらかの「メッセージ」を読み取ろうとすることを考える

  • 今の職場では、結論は何?一言で言うと?A4用紙1枚でまとめてと、
    伝えて手に「わかりやすさ=具体性」求める風潮があります。
    資料でも誰もが見てわかりやすい構図、問題点、分析、解決策が求められます。
    つまり具体性(わかりやすさ)に価値があると思われています。
    「何言ってんだか全然わからない」というのは、
    今の日本の職場では「使えない=知的生産性が低い」と思われています。

    著者は、「わかりやすさ」が求められれば、求められるほど、
    知性は退化する指摘し、抽象性と具体性を行ったり来たりすることが大切だと述べています。

    「わかりやすさ」が、なぜこれだけ支持をされるかというと、
    私は、それだけ日常生活に不安を感じている人が増えたからだと思います。
    「わからない」ことが不安だから、それを解消するために、
    「わかりやすさ」を求める。
    私たちの社会は、あまりに複雑で、そして不安定です。
    特定の「正解」がない中で、今を生きています。
    その中で、「わかりやすさ」とは、一種の麻薬にも似た、
    特効薬で、それを摂取するのは、快感かもしれません。
    しかし、「わかりやすさ」を求めても、本当の解決にはならないことは、
    今の社会状況を見れば、すぐにわかります。

  • 具体、抽象に関して、人と話した時に抽象度の食い違いを感じる事があってブログに書いたりしてたけど、うまく文章にされていてビビッときた

  • 積年の悩みが少し晴れた気がする。

    "どうやら私は抽象の世界に足を踏みいれてしまった人"のようだ。
    「訳のわからないことをいっている異星人」のように解釈されているであろう出来事は実体験を顧みても多分にあった。

    そして、具体的な話だけの世界に対していらだちを覚えるのにも身に覚えがある。

    とはいえ、あとがきで書かれているように、抽象化と具体化をセットで考えることが重要であるという認識は私も同じである。

    具体的な世界でものを見ている人もたくさんいるのだから。

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