- Amazon.co.jp ・電子書籍 (210ページ)
感想・レビュー・書評
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『「人間社会とは、いびつな欠片が集まって一つの安定状態を形成するもの」なのです。大事なのは「いびつな欠片」を指摘することではなく、全体としての「安定状態」を把握することです。』
「批判的思考」という言葉は、色んなところで大切なことだと述べられているけど、「何でもかんでも揚げ足を取る」ようなイメージがあって正直苦手な言葉だった。けれど、
「本質との整合性が保てているか分析すること」
もっとざっくり
「よく考えること」
と解釈してみたら、随分と気持ち的に楽になった。
本書とは関係ないけど「哲学」という言葉も取り留めがなくて苦手だったけど、批判と同様に「よく考える」と取ってみると、かなり身近に感じられるようになった。
これはある種のライフハックだと思う。 -
自分の頭で考える必要性を身にしみて感じる本。例えがとても分かりやすく、さらさら読めた。自分って、全然頭使ってないな、ということがよく分かった。笑
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自分がどこに向かうべきかがわからなくなったことで、時間には追われるものの、ある意味怠惰な日々を過ごしていると感じ、何か変わればと手に取った。何かにワクワクしたり、面白いと感じる事が少なくなっていたけれど、身の回りの出来事や物事の背景理解をすることで、もっと生活や仕事を楽しむことに繋がると思った。※教養は自分を武装するために必要なものではなくて、人生を味わい深くし、楽しむためのもの
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教養をつけるには、「人と会うこと」。
実際に会いに行くこと。読書を通じて、歴史上の人や遠隔地の人と会うこと。旅をすることも結局「人と会うこと」、と。 -
「今日の皆さんが一番若いのです。」
啓発される。
相手の外見は違う、ならば中身もそうだ。
部下をパートナーに置き換えて考える。
機密情報ではなく、日常からいかに考えるかが大事。
歴史は1つしかない、解釈がたくさんあるだけだ。
預金で重要なのは流動性。自分がいなくなっても会社は回る。 -
会社に依存しすぎない事は大事。
精神的に、依存しすぎていた自分に気づきました。
教養をつけて、活力にしていきたい。
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- 「自分の頭で考える」際には、「 腑 に落ちる」という感覚が一つのバロメーターになります。「何となく腑に落ちないな」という感覚が少しでもあれば、安易な妥協はせずに探究を続けることが大切です。別の見方を考えてみる、さらに情報を探してみるなど、いまでは情報を探る方法はたくさんあります。
- 厳しいことを言うようですが、「どちらとも言えない」を選んでしまうのは、ほとんどの場合「考え不足」が原因です。本当は、その問題に正面から向き合って十分考えていなかったり、手持ちの情報が少なかったりするのが原因なのに、「それは難しい問題だから」と理由を置き換えて、自分を 誤魔化しているのです。
- 物事を考える際には理屈だけではなく、常に数字(データ)を参照して考えることが重要です。数字に基づかない理屈は説得力を欠いていると疑うべきです。 「国語ではなく算数で」考えるということは、「数字・ファクト・ロジック」で考える、と言い換えることもできます。
- 物事の本質は、たいていシンプルなロジックでとらえることができます。なぜなら、人間は本来シンプルな生き物だからです。逆に言えば、シンプルなロジックで理解できないものは、本質をとらえていない可能性があります。 -
audiobook
豊かに生きるための教養の必要性と高め方について述べた本。自分の頭で納得行くまで考えられること=教養としており、自分の人生を豊かにするためのツールとして教養が大事だとしている。
教養と聞くと、幅広で一定の深さをもった知識があることというイメージを持っていたが、本書では、それらの知識を活用して自分の頭で考えられることを教養としている。また、教養を高めるために必要なのが人・本・旅の三要素であり、本は歴史軸、旅は地域軸で異なる人と接することのできる手段ということ。
言葉の定義はさておき、ニュースやSNSの情報に踊らされ、自分の頭で情報の信憑性や逆の可能性に目を向けられない人がいかに多いことかと思う。限られた情報収集の時間を自分の興味のある情報に目を向けがちなので、意識的に知識の幅を広げることにも取り組まないとなぁと思う。ウクライナ侵攻なんかも、戦争や虐殺は絶対によくないものだとは思いつつも、中東の歴史についての認識も薄く、ロシア側の理屈の理解とかが全く十分でないなぁと感じる今日この頃。 -
仕事の時間は一年のうち20%でしかないのに、人生の大半を占めているような気になっている。実際には圧倒的に長い時間を占めている他の時間を有効に使うこと、そして20%しか占めていない仕事の時間は本気で行って、人生を有意義にすること。