陽気なギャングは三つ数えろ (NON NOVEL) [Kindle]

著者 :
  • 祥伝社
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感想・レビュー・書評

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  • 話の片隅に出てきたものまで使う怒涛の伏線回収に笑顔がこぼれた。久し振りに伊坂作品を読んだが、終盤は一気に読んでしまう程に楽しめた。
    章のタイトルを見ると主人公サイドは常に追い詰められているが、気持ち良く逆転してくれて良かった。

    中盤の作戦はちょっと強引でご都合主義に感じられたが、このシリーズではそのぐらいでちょうど良いのかもしれない。

    伏線の見事な回収が伊坂作品の醍醐味だとすれば、作家生活の初期から続くこのシリーズは原点回帰と、それまで培ってきた作家としての技量を表現できる絶好の場所になるのかもしれない。続きが出たらまた読んでしまうだろう。

  • 初読。まさかの9年ぶりシリーズ3作目。正直前作の内容はほぼ忘れてて、復習してから読めばよかった。でも楽しめた。しかしこの記者、徹底的にイヤな奴だなあ。伊坂さん最近こういうキャラ書くんだけど、それを成敗する方法がイケてる。伏線とキャラを緻密に組み合わせて、その手でくるか、やられた、ってカンジ。単純に楽しめる一作でした。

著者プロフィール

1971年千葉県生まれ。東北大学法学部卒業。2000年『オーデュボンの祈り』で、「新潮ミステリー倶楽部賞」を受賞し、デビューする。04年『アヒルと鴨のコインロッカー』で、「吉川英治文学新人賞」、短編『死神の精度』で、「日本推理作家協会賞」短編部門を受賞。08年『ゴールデンスランバー』で、「本屋大賞」「山本周五郎賞」のW受賞を果たす。その他著書に、『グラスホッパー』『マリアビートル』『AX アックス』『重力ピエロ』『フーガはユーガ』『クジラアタマの王様』『逆ソクラテス』『ペッパーズ・ゴースト』『777 トリプルセブン』等がある。

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