ヴィジット ブルーレイ&DVDセット [Blu-ray]

監督 : M・ナイト・シャマラン 
出演 : オリビア・デヨング  エド・オクセンボールド  キャスリーン・ハーン  ディアナ・デュナガン  ピーター・マクロビー 
制作 : スティーヴン・シュナイダー  M・ナイト・シャマラン  ジェイソン・ブラム 
  • NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン
3.23
  • (9)
  • (32)
  • (48)
  • (13)
  • (6)
本棚登録 : 185
感想 : 49
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988102378080

感想・レビュー・書評

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  • 【ストーリー】 (Amazonより)
    休暇を利用して祖父母の待つペンシルバニア州メイソンビルへと出発した姉弟。都会の喧騒から離れて、田舎での楽しい一週間を過ごす予定だった――その時までは。優しい祖父と、料理上手な祖母。しかし出会えた喜びも束の間、就寝時、完璧な時間を過ごすためと、奇妙な「3つの約束」“楽しい時間を過ごすこと"“好きなものは遠慮なく食べること"“夜9時半以降は部屋から絶対に出ないこと"が伝えられる。この家は、何かがおかしい。夜9時半を過ぎ、異様な気配で目が覚める二人。部屋の外から聞こえるただ事ではない物音に恐怖を覚えた彼らは、絶対に開けてはいけないと言われた部屋のドアを開けてしまう。そこで二人が目にしたものとは――?




    姉弟が撮るドキュメンタリー動画的な感じでストーリーが進んでいくんですが どこか怪しげで不気味。
    このおじいちゃんとおばあちゃんは認知症なのかな?と思いながら観てましたが...
    今の時代、同じ様な方から反感買いそう...
    不気味なんだけど 弟のラップにちょっと笑いそうになる!
    ラストのラップ聞いた時は トラウマにはなってなさそうで良かったな...とクスッと笑ってしまったわ。




  • 【注意・ネタバレあり】
    ・POV。姉と弟が常にカメラを回して(写し合って)いるという形式。
    ・で、さらにいうならば、初めて会う祖父母との一週間をドキュメンタリー映画にして母親に見せようという姉の意図がある。
    ・作中で姉がPCで編集ソフトを使っていることから判るように、作品自体も編集されているので、ファウンド・フッテージというよりはモキュメンタリーというべきか。
    ・15歳少女と13歳少年が巻き込まれるホラー、……に間違いはないのだが、いわば変格ジュヴナイル。そこが好き。
    ・この姉弟、そもそも祖父母に懐くイイコチャンではまったくない。言葉遣いは悪いわ、ラップ垂れ流すわ、屋敷内外を勝手に探るわ。
    ・前提として、常にカメラを回しながら祖父母に接するって、世代間ギャップ甚だしい。前述したドキュメンタリーの目論見まんまんだし。
    ・さらにいえば姉、ことあるごとに祖父母にインタビューさせてと言う。これは老人の側の困惑のほうがむしろ解るわ。
    ・といって厭な餓鬼かといわれれば、年齢相応の馬鹿っぽさもあり、憎めない、どころか好きになる。
    ・私が男児を気に入るなんてめったにないことだが、この弟は大好きになってしまった。Tダイヤモンドを自称し妙なラップをかますイキったところとか、姉ちゃん俺いまからアウチとかクソッとか言わずに女性シンガーの名前を叫ぶようにするよと唐突に謎宣言する上に律儀に守るところとか、カメラで自撮りして「まさか死体? まさか……死体? まさか……死体!?」と三連続するところとか、祖母の奇行や尻(!)を見たときの啞然とした顔とか、遊ぶふりしてろと姉に言われたら、ボールを上に放って躰を一回転して取るんだか落とすんだかしてみせて、姉に何してるのと問われて、いやー子供ってなんかこういうことするでしょと惚けるところとか、笑える。可愛い。口悪いのも好きになる。都度都度驚き顔が絶妙すぎるし。
    ・また姉もズカズカ踏み込むかと思いきや、相手を思い遣れる優しい子。要は姉弟ともに大好きになった。ふたりの関係というか遣り取りが、見ていて嬉しい。
    ・途中、祖父母にインタビューするだけでなく、姉弟間でインタビューしあうシーンがあり、しかも事前準備した台本もあるので心の底からというわけではないにせよ、作中登場しない父の存在がトラウマになっていることが判る……冒頭に遡れば父母の離婚に伴う父の喪失なわけだが、この姉弟は母を慰めるための特効薬(的ドキュメンタリー)を求めて祖父母に会いにいくんだという、動機自体が素晴らしいのだ。そりゃー母、遠ざかる電車を、最初は変顔で剽軽なふりをして追って、そのうち顔が別離の悲しさに歪んでいくという、迫真の動きをしてしまうくらい、子供らを愛しているわけだわ。
    ・そして姉が編集しているという点で、いきなりだが藤本タツキ「さよなら絵梨」を連想した。作品を作る創作行為自体が成長という、自己言及的な作り。

    ここでウェブで見つけたいい感想を三つ。
    三角絞めでつかまえてX
    https://ameblo.jp/kamiyamaz/entry-12092163710.html
    B級映画 ザ・虎の穴ロードショー46
    https://cinemarche.net/column/toranoana-46/
    ライムスター宇多丸 ムービーウォッチメン(動画。書き起こしはない)
    https://www.nicovideo.jp/watch/sm27540985

    ・以上の記事の助力を得て考えたこと。
    ・作中のほとんどは姉弟、祖父母の4人が占めるが、母姉弟の三角形こそが実は重要で、母は子らへの愛を再認識することで自らの親からの赦しを初めて自覚する、姉弟は母に彼らなりのギフトを準備する過程で父との別離という自らのトラウマに向き合い乗り越える……姉にとっては鏡、弟にとっては汚物……。精神分析学ではトラウマを乗り越えるには、対象化する(言語化する)過程が必要と言われているが、弟はワダカマリの中心であったラグビーのタックルをここぞというときに決めるし、姉は映像を編集する、その結果がこの映画そのものだという、この構造。
    ・エンドロール直前でオマケっぽく弟がラップを披露するが、これ実はオマケなんかではなく、作中最も重要なカット。だと思う。弟は新たなトラウマになりかねない経験をラップで対象化することで、距離を保っている。その下準備はあのタックルだ。しかもラップってなにも面白要素ではなく、言語化だ。姉は、今まで流してきた映像は私が編集したものなのだとさりげなく表明し(弟がぜひにと言うので)、しかも弟の雄姿を半笑いなんだか微笑ましいと思っているんだか、背後に聞きつつ鏡で化粧している。構図自体滑稽で笑いを誘うのだけれど、鏡を見られないというトラウマに祖母との対戦の中で直面した過去があるので、この作品を作ったことで乗り越えて成長したんだなとハッキリわかる、という、幾重にも意味のあるシーンなのだ。感動しかない。昇華ってこういうこと。笑えて泣ける。

    ・以上、一体何の映画への感想よ、と言われかねない生真面目な記述をしてしまったが、それ以前に単純に面白い。
    ・「9時30分以降は部屋を出ないでね」と祖父に言われたのに、自撮りしつつ「クッキーへの欲求を映画的な映像にする。ママも盗み食いしたでしょ。それの再現中よ」と一階へ降りていこうとしたら、歩きつつゲロを吐き散らしている祖母を目撃……いやいやいやと慌てて部屋に戻る「初衝撃」の、見る側の衝撃≒笑い。
    ・また軒下の追いかけっこ。姉弟の追いかけっこに誰かしらが加わるという、それ自体不気味なシークェンスの最後に、あーもう脅かさないでよお祖母ちゃん(ホッ)と言いかけたところに、ケツ!!!!! 姉弟の顔!笑
    ・もう笑っていいのか怯えていいのかわからないシーンが、その後いくつも続く。これってホラーなんだかコメディなんだか判らないまま、ただただいやーな感じは募っていく。
    ・それが極まるのが終盤なわけだが、祖父「最後の夜だからゲームをしよう。PERFECT FAMILY NIGHT!!」とか、ドア開けたら吊られている女の姿が一瞬バタンと祖父が閉めるとか、もう泣き笑い。勘弁してよー。鉄拳のフリップネタじゃん!
    ・思い出したのは中島らもが、舞台「白いメリーさん」で笑いにきた客を前半で笑わせておいて後半で恐怖に叩き落す展開にしたという挿話。他にポン・ジュノ監督「パラサイト 半地下の家族」、チャン・フン監督「タクシー運転手 約束は海を越えて」、エメラルド・フェネル監督「プロミシング・ヤング・ウーマン」のような、一作の中でジャンルが転変するというかジャンルを無化するような作り。
    ・さらに連想を続けるなら、黒沢清の半ばコメディ半ばホラー(中盤「散歩する侵略者」かと思わせておいて終盤「クリーピー偽りの隣人」)。平山夢明のヒトコワ系実話怪談。伊藤潤二の哄笑。
    ・自分のための一生の映画=殿堂入りというほどでないと思うが、瞬間最大風速は凄まじい。
    ・ホー!

    ・鑑賞翌日流し見し、その翌日になっても「ヴィジット」熱が冷めやらないので、ラストのラップ字幕をメモしてみた。

    【弟がぜひにと言うので】
    俺は13 郊外育ち
    銃なし 夕食時の携帯禁止
    腕立てなら18回 ウソはつかない
    姉が撮った老人の映画
    思惑と違うが
    叫んで 吐かれて 顔も髪もドロドロ
    でもシャンプーで ピカピカ
    Tダイヤモンドが知ったこと
    大人オムツは アテンド ディペンド
    どれも閉じ込め 逃がさない
    今回の結論
    人殺しに襲われ もう二度とごめん
    相当 悲惨 いつか武勇伝
    まるで”50セント”と銃弾
    顔にオムツで万事休す
    埋められ土と化す? 草に覆われ芝と化す?
    でも最後でキレた俺
    最終兵器のメル・ギブソン
    今は平気だけど――
    3週間ずっと情緒不安
    石けん2個で ひたすら洗顔
    下品な話で恐縮 けど これはマジ
    チキンと違うクソの味
    シャナイア・トゥエイン ビッチ!

  • ※途中重要なネタバレ含みます。

     「地下室はカビだらけだ。入るなよ」はホラー映画のフリです(笑)
     『ゲットアウト』と『ヴィジット』同じブラムハウス映画で近い制作年で、似たシチュエーションで、同じ台詞を聞くことになろうとは(笑)
     おじいちゃんとおばあちゃんの様子が変でカメラをリビングに仕掛けた日の夜、就寝前に「大丈夫か?今日のお前たち変だったぞ」と言ったおじいちゃんに思わず、「いや変だったのはお前らだよwww」と爆笑してしまうシーンもたくさんあります。
     常にカメラからの目線というのも、REDやパラノーマルのようでホラーの定番なんですが、子供からの目線、子供の撮る日常というのが素晴らしかった。ほっこりとしたり、いじらしさに胸を締め付けられたり、ホラーなのに温かい気持ちになります。
     シャマランといったら、独自の感性のどんでん返し!というイメージですが、ストーリーは最初の導入だけでオチが読めるストレートなホラーです。寧ろ私は、この王道展開で行ってくれたから楽しかったです。それを期待して観ていたので、祖父母は別人だし、本物は地下で殺されてるし、訪問者は殺されている、というのが最高です。そこに持っていくまでの不気味さや他の要素で怖がらせたり伏線で楽しませてもらいました。
     展開に期待していた方がもしかしたら低評価となっているのかもしれません。シャマランでグロに期待する人はいないと思うので、それは視聴者の知識不足として割愛しますが…(笑)
     個人的に好きだったのは、軒下の追いかけっこと、オーブンの掃除です。ハラハラさせるだけさせて、でも不気味さは落とさないこのギリギリのラインを描けるのは凄いと感じました。
     あとラグビーの伏線はシャマランらしくて良かったです。悲惨なホラーではなく、いつも主人公たちには人間的な優しさを描こうとするシャマランの作風が好きです。

  • 最近のM・ナイト・シャマランなんて期待度が全然低いから、それを考えれば本作は結構見れたほうですよ。

    POVのホラーなんて「ブレア・ウィッチ~」の何番煎じだよ、という感じですが、撮影している姉弟のキャラが憎めず、悪くはないです。明らかに行動がおかしい老夫婦は不気味だし、スカイプの映像で彼らが○○○でないことがわかったところはぞくぞくしました。ただ、そこからがの展開がグダグダで、いくら老人が相手とはいえ、子ども2人でカメラ持ちながらでも勝っちゃうのかよと(笑)

    そして、ここで「サイン」の感想をコピペするのですが、


    これを見て「そうか、弟が○○選手だったという設定がここで生きるのか!」と感心する人は誰もいないだろうなぁ(笑)


    なんで同じことする? どうやらM・ナイト・シャマランの芸風がお笑いの領域まで到達したようです。ラストの弟のラップもめちゃくちゃ和んだ~(ホラー映画でこんなに和んでいいのか?)

  • シャマラン監督作品だけに地味で分かりにくいのかな〜って
    あんまり期待して無かったんですが、

    じんわりと怖さがにじり寄ってくる…秀作でした。

    母子家庭だけど母を愛する優しい姉弟が
    母を新しい彼氏と旅行に行かせたくて
    一週間、祖父母の元へ身を寄せることとなる
    母と祖父母は過去の因縁から疎遠ではあったが
    孫である姉弟には優しかった。
    でもそれは昼間だけで、
    夜は近寄ることも出来ないほどの
    異常行動が繰り広げられていた…
    夜ごと夜ごとにその奇行は激しくなり
    エスカレートして行く…そして、

    ちょっとマジで怖かったです。
    こんな事ってあり得ない…って思う反面、
    あり得る…とも思えちゃう。だから怖い…

    別に凄惨な場面も出てこないし、グロい所もない
    けれど日を追うごとに垣間見せる明らかな異常性…
    老人だから…と贔屓目に見ていたのに、
    突如、意表を突いてくる。マジか…って

    思わぬ怖さに背中が寒くなりました。なかなかの秀作です。

  • 祖父母の住む人里離れた一軒家に幼い姉弟が帰省する。夜な夜な不可解な行動をとる祖父母に彼女らは疑念を抱くが・・・
    シャマラン監督ならではの伏線が散りばめられ、最後には本作が姉弟による一つの作品であることが示唆される。人間としての倫理・理性の一線を越えた時の恐ろしさを本作では如実に表してくれた。床下での鬼ごっこや、母親とのビデオ通話で「あの人たちは誰・・・?」といったシーンは特に印象的だった。

  • 心霊ものか何かと思ってたら、ガチでただの精神病のやつらかいw
    とりあえずおばあちゃんがこわすぎたw
    ベッドの下から腕出してくるのこわすぎwwwww

    あんな目に遭ってるときもちゃんとビデオ回してるのがすごいよなあ・・

  • 2016/5/9 シャラマンの映画久々に観た シャラマンというだけで観てしまうでしょう。面白い部分もあり 急に変貌して いきなり現れる驚かすパターンは同じくあり やはりビックリしたけど…内容的に不明な点も多いが ミステリー?ホラーなので仕方ないとして ラストの親子のシーンと音楽が妙でした。賢い姉と弟のラップは結構笑えた。
    シャラマン映画のイメージはテレビドラマ風になってたけど…面白いかったか?ちょっと分かりづらい映画だったような気もする。もう少し 構成をはっきり描いてくれてもよいかな?って部分があった。老人の(結局 精神病棟の人達が お婆さんやおじいちゃんに入れ替わってたって事?等)の関係性とか?

  • 何年か振りに見た。普通に楽しめた。
    分かりやすく『うわぁ…』と感じる部分が好き。
    ママが1番焦っただろう。
    弟のラップが良かったw

  • いきなりおばあさんは怖いよ。

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