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感想・レビュー・書評
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近現代の哲学を学ぶと避けて通れないカントの『純粋理性批判』だが、
“理性”というものを考える前に、“現実の人間”がどういうものであるのか、臨床医である著者大井玄が臨床の患者を例にまとめた本作。
現代では、医療技術の発展により寿命が格段に延び、それと同時に認知症というものを避けては通れなくなった。
この、通常状態と認知症の進んだ状態との間で、理性の在り方に差異があるのか、という視点をカントの『純粋理性批判』がどこまで説明してくれるのか(逆にしてくれないのか)、
著者の長年の経験を通して考えるきっかけとなる。
哲学・思想・社会教育を学ぶ人にお勧めの図書。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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