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感想・レビュー・書評
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がっつり長かったー。
物語色強かったけど、ちゃんとあれがそうきたかー!もあって良かった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
本当に久しぶり!の火村シリーズ長編。数えてみたらほぼ10年ぶりか。
ここのところ火村シリーズをいくつか読み返しているのだけど、手元にあるのはここ数年のうちに出版された中短編集ばかり。久しぶりの長編はかなり好評のようなので我慢できずに電子書籍で買っちゃった・・・けど、これは読み応えがありました。
まず、タイトルが秀逸。「鍵の掛かった男」か。アリスと火村が関わり始めた時点で既に死亡していた男の謎に包まれた人生を追う、という面白い趣向、。確かに「鍵の掛かった男」という感じだわ、こりゃ。
ミステリのカタチをとりながら、一人の男性の過去を追うことで見えてくる人生のさまざまな局面。純粋なロジックで勝負してくる江神シリーズとは異なり、このミステリ以外の部分が火村シリーズの醍醐味かな、と思う。友人とこの部分を「有栖川有栖のリリカルな部分」と評したことがあるけど、この部分でもこれだけ質の高いものを提供してもらえると、読者としては大満足です。
それにしてもアリス、「日航機事故の85年には4歳だった」ってアナタ・・・。ワタシが90年代前半に読んだ国名シリーズの時点で、もう30歳過ぎてたよね(笑)??? -
火村英生シリーズ。被害者に少しずつ迫るスリリングさ。前半のアリス活躍部分はすこしのんびりした印象も受けたが後半一気に加速して引き込まれた。