意味がなければスイングはない (文春文庫) [Kindle]

  • 19人登録
  • 4.00評価
    • (1)
    • (3)
    • (1)
    • (0)
    • (0)
  • 5レビュー
著者 : 村上春樹
  • 文藝春秋 (2008年12月10日発売)
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (198ページ)

意味がなければスイングはない (文春文庫)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 季刊オーディオ専門誌『ステレオサウンド』の
    2003 年春号から連載されたものをまとめた音楽評論エッセイ。
    ひとつのテーマについて、
    かなり深いところまで手間暇をかけて書いておられる。
    音楽について感じたことを文章のかたちに変えるのは、
    簡単なことではないとご本人もおっしゃっているが、
    本書の誠実な語りを読んで、村上さんのおっしゃる音楽的共感を得られたと思う。
    ぜひ続編を書いていただきたい。

  • 音楽が聴きたくなるエッセイ。
    印象的な言葉がたくさんありました。

    "シダー・ウォルトン「人の心に届く音や言葉は、その物理的な大きさで計量できるものではないのだ。」(Kindle位置No.76)"

    "スタン・ゲッツ「精神的にも、身体的にも、力が入った状態では、ろくなものは生み出せない。集中力が役に立つのは会計士のような仕事について言えることだ。我々にはもっと里ラックした心的状態が必要なんだ」(Kindle位置No.981)"

    特に印象に残ったのはウィントン・マルサリスの章。
    すばらしいテクニックのマルサリスの音楽が時に退屈なのに対し、技術が不足していても人の心を打つ音楽について。

    "マイルズは演奏家としての自分の限界をはっきりと認め、テクニックの不足を精神性=魂の動きで埋めていったわけだが、それとは対照的に、卓越したテクニックを身につけ、「やろうと思えばなんだってできる」ウィントンは、逆に自分自身の本来あるべき姿、立つべき位置をうまく見いだすことができないようだ。 (Kindle位置No.2125)"


    そして、ブライアン・ウィルソン(ビーチボーイズ)の項に、一言ジェイク・シマブクロが言及されているのが、ウクレレ弾きとしてはにやっとしてしまうポイント。

    "元気いっぱいのウクレレ奏者、ジェイク・シマブクロのバンドによる前座が終わり、ふと空を見上げると、どことなく重たげな色合いをした夜の闇が、夕暮れどきの淡い青みを山際あたりまで押しやっていた。(Kindle位置No.318)"

  • 音楽への深い洞察と、小説家ならではの言葉選びや人物へのスポットの当て方が堪能できる一冊。

    決して有名なアーティスト・盤が取り上げられているわけではないので読みづらい部分はあるかもしれないが、著者の愛に溢れた文章を堪能できるのでよい。

  • タイトルはジャズの名曲に由来しているし、著者がビル・クロウの「さよならバードランド」を訳していたんでてっきりジャズの話かと思ったらクラシックやロックの話もあって盛りだくさん・・というかジャズの話を期待すると少し肩すかしでした。いやー、村上さん、博学ですね。名文なんでついいつもは聴かないクラシックも聴いてみようかという気持ちにさせてくれます。

  • いろんな音楽聴いてみたくなります。趣味が合うとは言えないですが。

全5件中 1 - 5件を表示

外部サイトの商品情報・レビュー

意味がなければスイングはない (文春文庫)を本棚に登録しているひと

意味がなければスイングはない (文春文庫)を本棚に「読みたい」で登録しているひと

意味がなければスイングはない (文春文庫)を本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

意味がなければスイングはない (文春文庫)を本棚に「積読」で登録しているひと

意味がなければスイングはない (文春文庫)はこんな電子書籍です

意味がなければスイングはない (文春文庫)の文庫

意味がなければスイングはない (文春文庫)の単行本

ツイートする