きみはいい子 DVD

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監督 : 呉美保 
出演 : 高良健吾  尾野真千子  池脇千鶴  高橋和也  喜多道枝 
  • ポニーキャニオン (2016年1月20日発売)
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988013452787

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きみはいい子 DVDの感想・レビュー・書評

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  • 題名が ストレートすぎて、内容もストレート。
    虐待されていた子供が母親になった尾野真千子。
    自分の子供への距離感が分からない。
    同じように虐待してしまう。
    友達の母親の池脇千鶴から、教えられる。
    子供がダメなことをした時に、
    そっと抱きしめてやることを。

    おばあちゃんは、子供もいない。
    そのおばあちゃんに、通学の子供が
    いつも挨拶する。
    その子供が、おばあちゃんにとっては、
    心が休まることだった。
    しかし、その子供の母親は、
    その子供の挙動がおかしいので、
    いつもあやまってばかりいた。
    そのおばあちゃんにあって、
    はじめて褒められることにホッとする。

    高良健吾は新米の教師。
    子供達への対応が分からない。
    子供の気持ちが わからないのだ。
    4年生で夜尿症だった子が お漏らしした。
    その子供の母親からの抗議を受ける。
    そこから、学級崩壊が始まる。

    ある時、姉の子供に、抱きしめられたとき
    なぜか 不思議な感じを抱いた。
    騒いでいる子供達に宿題をだす。
    家の誰かに ぎゅっと 抱きしめられること。
    それから、子供達が変わる。
    そして、高良健吾も変わる。

    それぞれの心の傷が、癒される方法を
    みつけるのだった。
    ほんのわずかな希望が さしはじめる。

  • 大人にも子供にも、誰にでも悩みや苦しみがありますよね・・・
    そしてそれが・・・
    人に言えない・・・
    言う人がいない・・・
    分かってもらえない・・・
    ・・・
    うむ・・・
    生きるってなかなかつらいもんでもありますよね・・・
    で・・・
    この映画が扱っているのは・・・
    幼児虐待・・・
    育児放棄・・・
    いじめ・・・
    学級崩壊・・・
    独居老人・・・
    認知症・・・
    障害児の親・・・
    等々でして、観ていてなかなかに暗鬱になる・・・
    他人事とは思えない・・・
    フツーに身近に起こるような問題過ぎて・・・
    ヘヴィであります・・・
    さらにヘヴィに感じさせるのが役者の方々の演技がヤバいから・・・
    高良健吾、尾野真千子、池脇千鶴、富田靖子、加部亜門をはじめ、皆様とても良い・・・
    特に尾野と池脇と加部くんは際立ってた・・・

    話としては3つのプロットがありまして・・・
    いじめに学級崩壊に育児放棄されている生徒にと、問題山積みの新米小学校教師の部と・・・
    夫が単身赴任でいない中、幼い娘を虐待してしまう母親の部と・・・
    認知症気味の独居老人と障害児とその母親の部と・・・
    この3つはほとんど絡み合わないけども、同じ町の中での出来事であり、同時並行で物語が進んでいく・・・
    共通するのは、ほとんど独りだということ・・・
    家族がいる、いないに関わらず、独り感が漂う・・・
    繋がってない感と言うべきかな?
    それぞれ独りで直面する問題に埋もれそうになっていく・・・
    けれども・・・
    甥っ子に抱きしめられ・・・
    同じ過去(傷)を持つママ友に抱きしめられ・・・
    人のぬくもりに接することによって、ちょっとだけ、かすかに、光が差し込む・・・
    問題が途端に解決するわけではないけれども・・・
    人は誰かと接することによって・・・
    救われるのだと感じさせてくれる映画・・・

    演技も演出もとても◎
    高良や尾野が抱きしめられるシーンはヤバい・・・
    安直だけど、大事な人を抱きしめたくなるよマジで・・・
    監督やるなー

  • 新米小学校教師、子どもを殴ってしまう母、ちょっとボケたおばあちゃん、そして子どもたち・・・さみしさを抱えるそれぞれの人生が交錯する。
    愛されたい、抱きしめられたい、そういう欲求って誰もが持っているし、それが満たされる必要があるんだってことを改めて確認させられる。
    「しあわせ、というのは、晩ごはんをたべて、お風呂に入って、おふとんに入って、お母さんにおやすみって言ってもらったときの気持ちです」という台詞が印象的だった。

  • 「オカンの嫁入り」「そこのみにて光輝く」の呉美保監督の作品です。

    素晴らしかった!

    虐待や学級崩壊、ニグレクトなど様々な社会問題を、大人や加害者側の視点に立ち描くことで、子育てとは何か、教育とは何か、子供とは何かを丁寧に映し出しています。

    3つのエピソードがそれぞれ平行して進む群像劇なんですが、それぞれの登場人物が出会ったり関係性が示唆されたりということはほとんどありません。
    でも、親や教育者として未熟なままのキャラクターたちが同じような問題に苦しみ悩み、子供という大きな存在によって助けられ成長していく救いの物語として物凄く良く出来ています。

    「そして父になる」を観た時も思ったのですが、子供と向き合うことっての難しさって半端じゃないんだなぁと。
    経済的に不自由させなければ立派な親なのかとか、威厳を保っていれば良い家庭を作れるかとか、そんな合理的な事だけでは片づけられない辛さがそれぞれあるんだと思います。

    親も未熟でで色々な過去があり子供から逃げ続けてしまうこともあると思うんです。最近観た「ババドック」だって同じで、子供という他者との対話は容易じゃないことを描いていました。
    こんな感想を書いてる僕も含めて子供の目線になったポーズはできても、それを実行するのは大変なことなんです。

    でもそれを可能にしてくれるのはやっぱり子供という偉大な愛情の受け手で、注いだ愛情と同じ分だけ救いと喜びをもたらしてくれる。辛い過去や未熟さから解き放つきっかけを与えてくれるのが子供なんだと伝わってきました。

    子供の演出は監督の技量がモロに出てしまうと思うんですが、呉美保監督の子供演出はもはや全世界の監督全体から見てもトップクラスだと思います。
    是枝裕和クラスの超リアルで繊細な子供演出で、演技という垣根を超えています。特に知的障害のある子供を演じた加部亜門君の演技力はヤバい、普通に知的障害のある子を引っ張り出してきたのかと思いましたw(加部君は「ちはやふる」という映画でも子役で出演していましたね)

    桜で全体をまとめ上げる演出も素敵過ぎます。

    冒頭で「桜はゴミになるから撤去される」なんて文言がありました。確かに落ちた桜の花びらは処理が必要ですが、ゴミなんて言い方身も蓋もないですよね。

    子供も大人にとっては与し難い存在で、人によっては迷惑かもしれない。
    でも子供も桜も人を元気づけ、喜びを与えてくれる存在であり、それが真っ直ぐ照れ隠しせずストレートに伝わってくるラストでした。

    グチャグチャ書いちゃいましたが、めちゃくちゃ良い映画です!

  • なんと観ているのがつらい映画よ…。でも邦画はこうあってほしい、という素晴らしい映画だった。
    子どもはみんな違うし、でもみんないい子だよ。それでいいと思う。
    頭に血がのぼると、思わず娘を折檻してしまう尾野真千子の演技が観ていてとにかく痛々しくて…。
    娘のこと、嫌いじゃないのにね。昔親に受けた虐待があって、どう向き合っていいか分からないんだろうなぁ。
    尾野真千子を助けてあげる同じマンションの主婦が、抱き締めた瞬間に号泣。この人はどうやって乗り越えられたんだろう。そばに旦那さんがいるかいないかも、どれだけ子育てに協力的なのかでも違うんだろうなぁ。
    そして何より、あのアパートに住んでた神田くんの今後が心配で心配で仕方ない。ノックするシーンで終わってたけど、わたしが担任なら、欠席してた朝イチでアパート行っちゃう。
    どういう結末を想定してたのか、観たかったなぁ。

  • 中脇さん原作を以前に読んでいたので、あの本の内容をどうやって映像化するのか
    最初から興味深かったです。

    児童虐待、育児放棄、学級崩壊、独居老人、子どもの発達障害
    色々な問題が凝縮された作品で、すべて事実に感じるような
    心に詰まるシーンばかりでした。

    特に尾野さんが演じる母親が娘を殴るシーンは
    とっても鬼気迫るものがあり本当に怖かった。

    仲が良さそうなママ友どうしでも
    子どもを叱るシーンに、うちと同じ・・・というようなお互いに安堵を覚える部分など
    人間の心の闇を取り上げています。
    さらに虐待の遺伝ともいうべきショッキングな部分もあり
    本当に考えさせられる内容でした。

    ラストだけもうちょっと見たかったというのが個人的な意見です。

  • 尾野真千子の虐待シーンはさすがに目を背けたくなる。。。それがあってからのいろいろな細かい印象的なシーンの連続だったと思う。
    池脇千鶴と高橋和也がそこのみにて光り輝くも良かったけど。こっちもそれをうわまわってきているように感じました。全く違う役どころなのにほんとにすごいです。

    それに高良健吾の悪い先生ではないんだけど、おしいという微妙な役はいつもぴったりに感じます。

    呉美保監督の次作も楽しみ。

  • 2015年 日本 121分
    監督:呉美保
    原作:中脇初枝『きみはいい子』
    出演:高良健吾/尾野真千子/池脇千鶴/高橋和也/富田靖子
    http://www.iiko-movie.com/

    原作が話題になっていたときに読もうかどうしようか迷って、でも結局「子供が虐待される話とか絶対つらい(涙)」と思って読めなかったのでした。だから映画も序盤は辛かった。旦那は単身赴任中、自身も虐待されて育ったため、イラっとするとすぐ娘に手を挙げてしまう母(尾野真千子)。演技とわかっていても、叩かれて泣き叫ぶ幼児を見てるのはいたたまれず涙目。

    一方で新米小学校教師の岡野(高良健吾)は、けして悪い先生じゃないんだけど、なんか優柔不断で頼りない。彼女に対しての空気の読めなさなども含めて、悪気はないけどユトリ系。(このへんの演技が絶妙で上手かったです)しかし子供もなあ、一人一人は可愛いんだけど、集団になるとあれはあれでやっぱ一種モンスターですよね。そしてさらに保護者というモンスターもいて。先生って大変だなあとそこは同情。

    一人暮らしの老女は、うっかりレジでお金を払わずスーパーを出てしまい、認知症の不安を感じている。これも将来的に他人事ではない気がしていたたまれない・・・。でもそんなおばあちゃんだからこそ、障害のある子供と偏見なく交流もできる。シングルで障害のある子を育てている母(富田靖子)が、おばあちゃんに子供の礼儀正しさを褒められて泣き出す場面は胸が詰まった。富田靖子がいい感じに枯れた母親を演じていて良かったです。でも相変わらず透明感抜群だけど。

    子供も、大人も、誰もが自分を否定しながら生きてきて、だから他人にも優しくできない。タイトル通り、きみは本当はいい子なんだよ、と誰かが抱きしめてくれさえしたら。

    気さくで朗らかなママ友(池脇千鶴)にも実は虐待された過去があり、でも彼女は自分を庇ってくれた人が一人でもいたこと、その体験があったから、子供を愛して育てていける。ラストで岡野は、義理父に虐待されている生徒の家へむかい、ネグレクト親父と対決するべく力を込めてノックする。彼がその子供を本当に救えるかどうかはわからないけど、少なくとも自分を守ろうとしてくれた先生がいたこと、その体験だけでもその子の人生の支えになればいいのにと思う。どの問題も簡単には解決できないけれど、希望はある。良い映画でした。

  • 撮り方が好きな群像劇。愛するのって言葉にするのは難しいけど、気持ちを伝えるのはいつだって言葉である必要はない。

  • 2017.7.22(自宅)

    演技だとしても子供に手をあげるシーンが本当に無理だし、そういう役をやらす親の気持ちが理解できない、とか関係のないことを考えてしまった。

    疲れ切ってクタクタな時に、あの「がんばって」は反則。

    「絶対やってきます」

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