天空の蜂 [DVD]

出演 : 江口洋介 
  • 松竹
3.29
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本棚登録 : 352
感想 : 87
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988105071278

感想・レビュー・書評

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  • 1995年8月8日。最新鋭の超巨大ヘリ《ビッグB》が、突然乗っ取られ、福井県にある原子力発電所「新陽」の上空に静止した!
    遠隔操縦によるハイジャックという驚愕の手口を使った犯人は〈天空の蜂〉と名乗り、“日本全土の原発の破棄"を要求。従わなければ、大量の爆発物を搭載した≪ビッグB≫を原子炉に墜落させると宣言する。機内に取り残された子供の父親であり《ビッグB》を開発したヘリ設計士・湯原(江口洋介)と、原発の設計士・三島(本木雅弘)は、上空の子供の救出とヘリ墜落の阻止をするべく奔走するが、政府は原発破棄を回避しようとする。
    その頃、《ビッグB》と原発を開発した錦重工業の総務課に勤める赤嶺(仲間由紀恵)は、周囲に家宅捜査の手が伸びる中、密かに恋人・三島の無事を祈っていた。
    一方、事件現場付近で捜査にあたる刑事たちは、《ビッグB》を奪った謎の男(綾野剛)の行方を追跡。聞き込みを続けるうちに、衝撃の真相へと辿り着いていく。
    東野圭吾の同名小説を映画化。
    ヘリ設計士湯原の仕事一辺倒なところが原因で無断でヘリに乗ってしまった罪滅ぼしのためにヘリ墜落による原発テロの阻止のために湯原の奮闘、原発がもたらす恩恵と安全と危険性、湯原たちとテロリストのヘリの燃料切れまでのタイムリミットが迫る中での攻防と湯原の息子と湯原のモールス信号を使った通信のスリリングなサスペンス(ヘリと救難ヘリをロープで繋ぎ救出を試みるシーンや原発を停止している間にヘリを止めるシーンなど)、湯原と三島の隠された因縁、原発テロの犯人の悲しい動機、骨太な傑作社会派サスペンス映画です。

  • ジャニーズ系で誰が好きと聞かれたら本木雅弘さんと答えるでしょう。役者としての幅が本当に大きくなってきた。やはり忖度が感じられるのだが、徐々にその力を発揮しているようにも思える。ただ、いまだジャニーズ全盛期で本木さんって現役ジャニーズとの共演がないんですよね。

    あれだけの演技派をくだらない理由で大作に使わないのもどうかと思う。

    「天空の蜂」
    https://www.youtube.com/watch?v=hzhoOrI8Fz4

    本木さんにとってはこの年は「日本のいちばん長い日」と同じで、多くの助演男優賞を受賞した作品ですが、主演の江口さんが思い切り霞んでる。本木さんだけではなく、綾野君など痺れっぱなしだし、仲間さんに国村さんに柄本さんにすべての方がこの映像化が不可能と言われた東野作品を熱演!そういう意味でも面白かった。

    ただ、社会派的なメッセージが投げかけられて原発テロに始まり最後は3.11と来てるから反原発のメッセージかと思いきや途中途中の原発の構造や安全性なども多く含まれている。これを観て国民の選択は…という投げかけに何と答えればいいのでしょうか?被害にあえば僕の住んでる地域までも汚染されるなどと言われるとさすがに怖いですね

  • こんなにも考えさせられる映画だったとは…
    原発のことは、東日本大震災が起こった時は日本中が注目しみんながそれぞれ原発の方向性、安全性について考えただろう。しかし、それから数年このことについて考えてるひとはどれくらいいるのだろうか。[沈黙の国民]、[本当に狂っているのは誰なのか]など考えさせられる言葉が本木さんのセリフにありはっとした。ちょっグロかったり、うーんとなるところはあったけど、東野圭吾の作品らしく余韻を残す映画だったと思う!キャストが実力派ばかりで松竹が力を入れていたことが伝わった。そして、秦基博のQ&Aもよかった!

  • 「東野圭吾」作品を映像化した『天空の蜂』を観ました。

    -----story-------------
    絶対、守り抜く――

    人気作家「東野圭吾」が1995年に発表した同名ベストセラーを『20世紀少年』 『SPEC』シリーズの「堤幸彦監督」が映画化したサスペンス・アクション大作。
    最新鋭の巨大ヘリコプターを乗っ取り、原子力発電所の上空でホバリングさせ、日本国民すべてを人質に取ったテロリストと、その阻止に奔走する人々の攻防をスリリングに描く。
    主演は「江口洋介」と「本木雅弘」、共演に「仲間由紀恵」、「綾野剛」、「國村隼」、「柄本明」。

    1995年8月8日。
    その日、完成した最新鋭超巨大ヘリ“ビッグB”の自衛隊への引き渡しの日を迎え、開発者のヘリコプター設計士「湯原」は妻子とともに式典に参加していた。
    すると突然、“ビッグB”が勝手に動き出し、息子の「高彦」を乗せたまま福井県にある原子力発電所“新陽”の真上でホバリングを始めた。
    “ビッグB”は、“天空の蜂”と名乗るテロリストによって遠隔操作でハイジャックされてしまったのだ。
    犯人は政府に対し“日本全土の原発破棄”を要求し、従わなければ、大量の爆発物を搭載した“ビッグB”を原子炉に墜落させると宣言する。
    残された時間はヘリの燃料がなくなるまでのあと8時間。
    「湯原」は、同じ会社の同期で新陽を設計した「三島」と協力し、「高彦」の救出と“ビッグB”の墜落阻止に全力を挙げるが…。
    -----------------------

    1995年8月8日、錦重工業小牧工場試験飛行場の第三格納庫から、軍用の巨大ヘリコプター「ビッグB」が「天空の蜂」を名乗るテロリストに制御を奪取された… その日は、航空自衛隊への正式納入を間近に控えた領収飛行が行われる予定だったが、「ビッグB」は大量の爆薬を満載したまま、テロリストの遠隔操縦によって、福井県の高速増殖炉「新陽」の上空で静止する、、、

    「天空の蜂」を名乗る犯人から日本政府へ届いた脅迫状は、

    「現在稼動中や建設中の原発の発電タービンを全て破壊せよ、さもなくば巨大ヘリを「新陽」に墜落させる」

    という驚くべきものであった。… 「ビッグB」が上空にホバリングしていることの出来る時間は8時間ほどしかなく、その上、機内には、見学に来ていたヘリ設計士「湯原一彰(江口洋介)」の息子「高彦」が取り残されているという、テロリストにとっても予想外の事態が判明する。

    燃料切れによる墜落というタイムリミットが迫る中、その父で「ビッグB」開発に携わったヘリ設計士「湯原」と原子力発電所設計士「三島幸一」は「高彦」の救出と日本が消滅しかねないこの恐るべき危機を打開するために奔走する… 一方、原発の安全神話を掲げてきた政府は、テロリストの要求にどう対応するか逡巡する、、、

    タイムリミットが迫る中、見えざる敵との攻防が始まる――。


    数年前に原作を読んでおり、その際にも映画化したらイイなぁ… と思った作品、、、

    技術的に映画化は難しいかなぁ… と思っていましたが、満足できるクオリティで愉しめましたね。

    前半の「高彦」を救出するまでのハラハラドキドキ感、後半の真相や動機が判ってからの虚しさや哀しさ… サスペンス作品としてのエンターテイメント性と、社会派作品としてのメッセージ性がバランス良くミックスされており印象深い作品になりました、、、

    特に印象深いのは「三島」の発する「沈黙する群衆」という言葉… 周りから、考えていることや意思が見えない仮面をつけた沈黙する群衆という我々のような一般民をさしている言葉なんですけど、普段、意図的に意識の外に置いてしまっている、無知であることの罪や知ろうとしないことの罪のことを指摘された感じがして、色んなことを考えさせられました。

    「三島」の息子が自殺した経緯や、自殺(虐め)の原因となったクラス内の原発に関する議論、そして原発反対の立場で虐める側の中心となった少年やその家族の運命を知ると… 何が正しくて、何が間違っているのか、ホントに分からなくなってきました、、、

    でも、現実から目を背けて、傍観してしまうのがイチバン悪いんだよなぁ… とか、答えは導き出せない問題について、考えさせられた作品でした。

    メインキャストも良かったけど、、、

    「光石研」、「柄本明」、「國村隼」等の脇を固める役者さんもイイ演技をしていましたね… 面白かったです。


    -----staff/cast-------------
    監督:堤幸彦
    製作:大角正
       木下直哉
       古川公平
       坂本健
       宮本直人
    製作総指揮:迫本淳一
    エグゼクティブプロデューサー:武田功
    プロデューサー:福島大輔
            市山竜次
    アソシエイトプロデューサー:石田聡子
                  池田史嗣
                  住田節子
    ラインプロデューサー:小林誠一郎
    美術プロデューサー:福田宣
    企画・プロデュース:吉田繁暁
    原作:東野圭吾
       『天空の蜂』(講談社文庫刊)
    脚本:楠野一郎
    撮影:唐沢悟
    美術:相馬直樹
    美術デザイナー:平井亘
    衣裳:宮本まさ江
    編集:伊藤伸行
    音響効果:北田雅也
    音楽:リチャード・プリン
    音楽プロデューサー:茂木英興
    主題歌:秦基博
       『Q&A』
    VFXスーパーバイザー:野崎宏二
    VFXディレクター:阪上和也
    アクションコーディネーター:諸鍛冶裕太
    イメージボード:相馬宏充
    記録:井手希美
    照明:木村匡博
    装飾:田中宏
    録音:田中靖志
    助監督:白石達也
    監督補:多胡由章
    ヘアメイクディレクション:池田真希
    出演:
     江口洋介 湯原一彰
     仲間由紀恵 赤嶺淳子
     綾野剛 雑賀勲
     光石研 佐久間
     佐藤二朗 今枝
     カゴシマジロー 山下
     やべきょうすけ 根上
     永瀬匡 上条
     松田悟志 植草
     石橋けい 湯原篤子
     手塚とおる 高坂
     落合モトキ 関根
     松島花 野村
     田口翔大
     池澤巧貢
     木村聖哉
     前川泰之 西岡
     森岡豊 小寺
     山口いづみ
     半海一晃
     藤井尚之
     林田麻里
     岡田浩暉
     野添義弘
     小倉淳
     吉永秀平
     向井理 湯原高彦(成人)
     柄本明 室伏周吉
     國村隼 中塚一実
     竹中直人 芦田警察庁長官
     石橋蓮司 筒井炉燃理事長
     本木雅弘 三島幸一

  • 考えさせられる映画。
    この映画の目的は犯人探しではない。
    犯人の目的は原発の停止ではない。破壊でもない。
    考えさせること。享受した利益の裏にあるリスクについて。
    生み出したエネルギーの後に残るカスのこと。
    その舞台設定のためのヘリコプターは巧い。
    絵ヂカラもある。

  • 日本の安全リスクは どうなってるんや
    という映画だった。
    自衛隊の大型ヘリコプター。
    引き渡すという時に 遠隔操作でハイジャックされる。
    元自衛隊員と内部犯行ということだが、
    遠隔操作で簡単に侵入できることが、こわすぎる。
    農薬散布のミニヘリコプターの操縦と同じレベルではないでしょうに。

    大型ヘリコプターを原子力発電所の上で、ホバリングさせて、
    墜落させると言う方法の 発想はいいなぁ。
    そして、原発をやめろと強迫する。
    なぜ、そのようなことを要求するのか?が
    すこし、説明不足かもしれない。
    単純な原発反対だけではない。
    原発の危険性がどう露出しないかを苦心する上層部。
    原子力村のおろかさ。利権の固まり。
    原子力がとまったら、日本の産業と生活は危機になる
    と言われながら、結果として 現在の日本で 
    そのようなことが起こっていないとはなぜなのだろうか?

    大型ヘリコプターに子供が乗っていて
    それを自衛隊のヘリコプターが助けると言うシーンが
    実にすごいね。

    江口洋介、本木雅弘、綾野剛、仲間由紀恵。
    それぞれが、ぴたりと役をはめている。

  • 東野圭吾原作。原作未読の状態で鑑賞。
    原発を題材にしてしまうところが、やっぱり東野圭吾さん。
    「原発」だけでなく、「父親性」であったり、「いじめ」であったり、「家族関係」であったり、「過労」であったり、色んな場面で、東野圭吾さんらしいメッセージ性のある種が撒かれていて、最後まで見応えがあった。
    主演の江口洋介さんの演技はさておき、綾野剛さんの迫真の演技が素晴らしかった。

  • 良い。
    俳優陣豪華。
    終始、ハラハラドキドキ。見せ場多い。
    設定も良い。
    国、原発への危機を訴えも良い。
    よく出来過ぎで、あざとさが気になる。

  • ラストシーンはきっと原作と違うんだろうな。
    ぜひ原作も読まなくっちゃ!!

  • 最初から最後までハラハラドキドキ(゜゜;)原作もぜひ読まねば‼

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