- Amazon.co.jp ・電子書籍 (309ページ)
感想・レビュー・書評
-
悪口でも噂でも何だって言ってくれたらいい。一番嫌なのは何の噂も立たず、誰からも関心を持たれず話題にのぼらないこと。噂をする側でなく、される側でありたいといつも思う。
糸井美幸は間違いなく噂をされる側の女。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
この「噂の女」
読み始めたのと、ほとんど同じくらいに
足立梨花が主演で、この作品のドラマ化が放送になって
慌てた~。
かなりの深夜枠だったけれど、
けっこう、足立梨花、頑張ってた~。
タイトルどおり、「噂の女」が主人公なんだけど。
その「噂の女」である、糸井美幸がわからは、描かれていない。
そう、
まわりが、みんな、この美幸の「噂」をしてるのだ。
読み始めたときは、第1章を読み終えて、
なんだ、だらしない男の話?
しかも、中途半端?
なんか消化不良。。。
と、短編なのかと思ったら。
その第1章、「中古車やの女」である美幸が、
今度は、2章の「麻雀荘の女」になって
出てくるではないか!!
この美幸が、
男好きするような雰囲気で
とにかくエロいらしい。
次々に男を侍らかしているという噂が
美幸の周りをとりまく。
ドラマのほうは、
足立梨花サイドからのセリフが多く
女は、男を選ぶことができる。
この田舎で女が成功するには
男を選ぶべきだというのが、美幸の持論。
周りの女たちが、美幸のことを
悪く言うどころか、
最終的には、憧れちゃう。という
カリスマ的存在になってるところが
女の本音を、よく捉えてるな~と、思った。
ドラマと相乗効果で、
とても、面白かったです。 -
こういうメインに据えた人(本作だと糸井美幸)の周囲の視点で語られ、主役の人物像を炙り出していく小説は個人的に好きだ。他にそのような作品を読んだ記憶は定かではないが。桐島、部活~がそんな感じか?視点の話はともかく、この作品は普通に面白かった。奥田英朗作品という時点ですいすいと読める。以前に読んだ「ナオミとカナコ」も面白かったが、しかし奥田英朗の真骨頂といえばこういう物語の起伏は少ないが、小市民の心情を事細かに描いた短編だと思う。
-
おもしろかったです。短編による連作。ひとりの女性が成り上がっていく話ですが、肝心なところは読者任せ。そこがおもしろいです。やってるんだろうな、って。
-
オムニバス形式というのかな、それぞれ噂の女に翻弄される男性や女性の短編集。ユニークなのは、どの短編もこれといった着地がないこと。尻切れトンボというわけではないのだが、真実は闇に包まれたまま。それなのに出てくるキャラクターたちが皆俗物だったり小心者だったりして親近感がわく。
結局噂の女は噂の女のままで、物語はどこへもいかない。それでも面白く読めました。面白く読めたのは紛れもない事実なのですが、たぶんすぐ忘れてしまうストーリたち。
「パチンコの女」の一遍、今自分もハロワに通っているので、なにやら参考になった表記がありました。 -
すごい面白かった。
ある意味ダークヒーローだね噂の女 笑
若干黒革の手帖を彷彿とさせる内容だった。
あの女、今頃どうしてるのかな、、 -
ずる賢い。
-
有吉佐和子先生のようには、やはりいかない。