バケモノの子 (スペシャル・エディション) [Blu-ray]

監督 : 細田守 
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988021714099

感想・レビュー・書評

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  • 細田監督が次世代のアニメを引っ張っていく存在になりそうな勢いがピンプン臭ってきた作品だったのでずいぶん前から期待してこの公開を待ち望んでおりました。
    感想は一言で言うと「おしい!」
    映像も、演出も本当に素晴らしいので、先に書いたような期待が無ければもっと高評価でも良かったのかもしれませんが、細田作品をジブリの後釜のような存在になること期待したいという厳しい目線で観ると、何となくいろんなエピソードを詰め込みすぎて散らかってしまったのがすこし残念。
    とはいえ映像がすごく凝っていてほんとうに圧倒される渋谷のリアルな画は必見で、もっとあの世界のなかにずっと浸っていたい気持ちにさせられます。

    個人的には
    (1)「バケモノの国」であるパラレルワールドだけでお話を展開して、私たちを現実に引き戻してしまう渋谷のシーンは最初と最後くらいほしかった。
    (2)ストーリーをもっとシンプルにして熊徹とキュウタの疑似親子的な交流に時間をもっと裂いてほしかった。
    などなど、これ以上はネタバレになるので止めておきますが、なぜこれも?というシーンが結構多くて、観ている方の心の持って行き方がわからなくなりそうでした。

    個人的に「おおかみこどもの雨と雪」が好きですが、ああいう繊細な作品をを丁寧に描く事ができる監督ですし、映画の軸であるテーマは本当に面白いので、もうすこしシンプルにさえなれば、子供から大人、女性男性、世界中からも絶賛されるような素晴らしい作品なんだろうなと思いました。

著者プロフィール

1967年富山県生まれ。91年東映動画(現・東映アニメーション)入社。アニメーターおよび演出として活躍後、フリーに。『時をかける少女』(2006年)、『サマーウォーズ』(09年)を監督し、国内外で注目を集める。11年には自身のアニメーション映画制作会社「スタジオ地図」を設立。監督・脚本・原作を務めた『おおかみこどもの雨と雪』(12年)、『バケモノの子』(15年)はいずれも大ヒットとなり、『未来のミライ』(18年)ではアニー賞を受賞、米国アカデミー賞長編アニメーション部門にもノミネートされ世界中で注目を集めた

「2021年 『角川アニメ絵本 竜とそばかすの姫』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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