雪の轍 [DVD]

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監督 : ヌリ・ビルゲ・ジェイラン 
出演 : ハルク・ビルギネル  メリサ・ソゼン  デメット・アクバァ  ネジャット・イシレル 
  • KADOKAWA / 角川書店 (2016年1月29日発売)
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988111249319

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雪の轍 [DVD]の感想・レビュー・書評

  • 会話がこの映画のほとんどを作り出している。出来事や風景はそのための脚色に過ぎないようだ。そんな力をもった言葉が尽きることなく交わされていく。
    その中でも、ハミルが夫アドウィンに積年の想いを語るシーンは自分が妻にもっとも言われたくない部分を次々と突き刺してくる。
    『…信じる人を嫌う。信じることは未熟で無知な証だから、でも信じない人も嫌い。信念と理想の欠如だから、年寄りも嫌い、偏狭で発想が自由じゃないから。若者は発想が自由で嫌い、伝統も捨ててしまうから。人は国に貢献すべきだと言いながら、人を見れば泥棒か強盗だと疑ってかかる。つまり人間が嫌い、1人残らず嫌い。一度でいい、その身を捧げて何かに尽くしてみて。利益にならないことを考えてみて。
    でも無理。あなたには何度も離婚を阻止された。
    でも、それで私も助かったは、あの頃はまだ若く、勇気もお金も無く生きたい所もなかった。でも、胸が痛まなかった?健康で誇り高く溌剌とした若い娘が空虚と退屈と恐れの中でしおれていくのを見て…。最初の数年は恐れてた。今は自分が恥ずかしい。人生最良の時代をあなたとの格闘に費やして、粗野で臆病で、疑い深い人間になった。言えるのはそれだけ、何か伝えられた自信もない。私たちの道は別れてしまった。自分の道を行くべきよ幸せにだってなれたのに。」

  • 自分を優位に保つため、相手を貶める
    その自覚のない言葉たち
    自身が大切な人にその言葉を向けられたらどう感じるのか?
    それを忘れないようにしたい

  • トルコのカッパドキアでホテルを営むアイドゥンは元俳優で今は執筆活動もしている。
    アイドゥンは慈善活動に勤しむ妻ニハル、出戻りの姉ネジルと暮らしている。
    ある日、使用人と街に出たアイドゥンは子供から車に石を投げられてしまう。

    196分の会話劇。
    それでも飽きません。
    罪とは無自覚な事。
    車に乗る人には、踏みつけられる轍の下の事は本当には理解出来ないのだ。

  • 2016/3/17 大作でした。住む世界や考えや視点の違いを 追求した映画だったと思う。議論するシーンが多かったけど…あまりに的を得ていて 3時間少しだけど…飽きずに観れた。特に 何処かへ逃避行する訳ではないのに 上手く描かれてた。人の心情とか シェークスピア&チェーホフの引用にもドキッとしたけど、日常の自分や老いてゆくことや教養や経験 論理的なだけでは解決しない事とか身につまされた話しが多かった。主人公の俳優さんもいい味だしてますね。最初優しい老人だと思ったら 意外と自己中で所謂プライド高い人間だった。それを回りに剥がされてゆきながらも認められない自分やその視点も理解出来るようなラストに収まっていた。轍 か?なるほどね〜。素敵な作品でした。

  • カッパドキアへ観光に出かけるつもりで観た。
    とにかく議論する場面の多い映画だった。
    パルムドールを獲ったのはなぜかわからない。
    でも3時間飽きずに観れた。
    ときに役者が、演技とは思えないような身振りをするのがリアルだった。

  • レンタルで観賞。

    カッパドキアの雰囲気が堪らない。

  • ファンタジー大作ならともかく会話劇に3時間超…という長さを恐れていたのだけれど、ちっとも長いと思わなかった。劇的な事件が起こるわけでも意外な展開が待っているわけでもなく、とんとんとテンポよく話が進むわけでもないのに眠くなる暇すらない面白さ。なぜだろう。

    夫と妻。姉と弟。家主と借主。様々に会話が繰り広げられる。会話の多くは対立を深めるばかり。聞いていて負担にならないのは、緊迫感と危うさのバランスが絶妙だからか。誇りと、良心。悪と、抵抗。そして、語られない愛。
    下敷きはチェーホフで、作中シェークスピアも引用される作品だが、ふと、トーマス・マンの「魔の山」を思い出してしまった。閉ざされた世界で繰り広げられる議論。山を下りれば、解き放たれる。

    去っていく旅人たちのように、雪に閉ざされたカッパドキアを抜け出せば、彼らも解放されるのかもしれない。しかし、彼らは留まる。どこにも行けない。行きたくないのだ。愛があるゆえに。
    映像も美しく。充実の3時間超。

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