屍者の帝国 [DVD]

監督 : 牧原亮太郎 
出演 : 細谷佳正  村瀬歩  楠大典  三木眞一郎  山下大輝  花澤香菜  大塚明夫 
  • アニプレックス
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感想 : 31
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4534530090607

感想・レビュー・書評

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  • 死者じゃなくて屍者なのね、「屍」とするところが趣きありますね。

    とりあえず頭が痛い笑
    情報のシャワーです。PSYCHO-PASSにも通じるところがあった。

    生きた人間、正者を屍者として生き返らせる、ロボット人間のようなものを駆使する19世紀末が題材。

    主人公のワトソンは、友人のフライデーを屍者に蘇らせ、屍者技術を探究する技術者。

    人間に魂はあるのか?を証明するために技術革新の向上を目指す者とその技術の先にある現実。
    そして現実を目の当たりにした後の主人公の中に芽生える葛藤、真実とは?と考えが移り変わっていく成長を描く。

    技術革新の光と闇を描いています。
    技術者の本能というところは、納得。

    作中にもあったけど、人間の愚かさがよくわかる。
    目で見ないと納得できない、理論を証明したい。
    いつだって傲慢で夢見がち。

    人と死
    これから先、起こりうる未来かもしれないと思うと色々考えさせられる。

    意思がなくなったとき、意思までコントロールされたときそれは人間と言えるのだろうか?
    人として大事なこと
    人とは

    その真実を問うメッセージが含まれている作品。

    観て、一度考えてみてほしい。

  • 小説版からだいぶ改変されている。
    ワトソンが、エージェントとしての使命を果たすから、親友の魂を追い求める話に変貌。
    その他にもいろいろと変更あり。長尺の小説だから、映像化するためにはある程度端折る必要があると思うが…。
    あいかわらず難解。

  • 終始映像が美しいです。原作がかなり複雑なので、映画化にあたりかなり内容の改変があります。映画だけだと分からないことも多いかも、、。原作も読んでいれば大筋は分かりますし面白いと思います。

  • 伊藤計劃作品、これでコンプリート。未来世紀ブラジルを思い出すスチー厶パンクな屍者の帝国、軍事・政治が絡んだ虐殺器官、健康による統治がイデオロギーになった近未来ディストピアなハーモニー。いずれも「意識、言葉、支配」がおおきなモチーフになっている。虐殺器官が一番好き。

  • 積み映画だった1本。会社の同僚オススメの作品だったが、どこかで見たことがあるデザインとストーリーで没入できなかった。

  • 描かれている時代相と、フィクショナルな部分における技術レベルとが余りにもアンバランス、乖離が極端で、時代相を露わにするために頑張っている美術が、かえって物語を興醒めにしてしまっている。ストーリー以前の問題で投げたくなる作品。

  • オーバーテクノロジーが過ぎてほとんどファンタジー。

  • ワトソンとフライデーに伊藤計劃と円城塔の関係を反映させる……これは原作から。
    原作は魅力たっぷりにもかかわらず、どこで誰が何をしているのかわかりづらいままドライヴ感覚に導かれて読了、凄まじいがあまり覚えていない。
    ところへ映画版鑑賞したので、違いもある程度把握しつつも、細かいところにはこだわらず、結構感動した。
    あの時代はスチームパンクとの相性が抜群。
    死体にパンチカードで書き込むやら首への差し込みやら煙やらが映像として愉しい。
    パンチカードが本の形になってばらける、なんて見る快楽のようなものだった。
    またたぶん原作よりも整理・改変されている。
    魂の最高性を! というワトソン。
    魂のノイズをこそ知りたい、というハダリー。(いい声!)
    ニッポンのハッピ姿で「下着ではないから恥ずかしくない」という名場面もありニヤリ。
    もはらインフラとなった屍者を暴走させるという革命。
    花嫁をハダリーに降ろし、自らはフライデーとして生き直したいザ・ワンの黒幕感も悪くない。
    ラストには思わず涙腺がゆるんでしまったよ。

    この言葉が物質化してあなたの残した物語に新たな命をもたらしますよう。ありがとう。

  • 統一された理念のない継ぎ接ぎの物語で、最後まで無駄に長く感じる。ラストシーン不要。
    原作の出来は分からないけど、これで伊藤計劃の名前を出すのは可哀想過ぎる。

  • 2.5。原作未読。21グラムの魂、思考は言葉に先行する。
    屍者技術という倫理観の欠片もないもの(問題になってたか?)が当たり前の世界。19世紀という奴隷などの差別部分を撤廃したスチパンで矛盾がないように屍者を働かせるというのは、なるほどって感じなのですが、天才と呼ばれるワトソン(主人公)が劇中一度も天才に見えなかったところが残念でなりませんでした。あんなに人間に近い機械人形が作れるなら屍者よりも便利じゃない? あれ大量生産したらいいのでは?
    私の知能が足りていないみたい。

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