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- / ISBN・EAN: 4907953061477
感想・レビュー・書評
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有名なオークショニアで天才的な美術、工芸、骨董品の
鑑定士であるヴァージルオールドマン(ジェフリーラッシュ)
人間嫌いで偏屈極まりない彼だがその界隈では一流と
認められオークションを仕切っていた。
高級な背広を着てセレブな生活をしている彼だが
実は相棒のビリー(ドナルドサザーランド)とグルになって
価値のある美術品を安値で落札し自分の物としていたのだ。
そうして落札した女性の肖像画を自宅の隠し部屋に保管し
ただ一人その部屋の真ん中に座って眺めていたのだ。
部屋中に飾られた女性の顔、顔、顔・・・
薄気味悪くないのだろうか。
そんなヴァージルのところにある日電話がかかってくる
電話の主は27歳の女性
両親が亡くなり相続した屋敷にある骨董品や美術品を売りたいので鑑定して欲しいとの依頼だった。
依頼人の名前はクレア
ヴァージルはその依頼を引き受けクレアの屋敷を訪れるのだが
電話では話すものの実際のクレアは姿を現さない。
精神的な病気で人前に出るのを極度に嫌がるクレア
激高したかと思えば謝ったり、感情がジェットコースターのように
荒ぶるクレアに振り回されながらもだんだんとのめりこんでいく
ヴァージル。
いやー引き込まれる。
姿が見えないというのは気になる。
もうね、ヴァージルがどんどんクレアに惹かれていくわけですよ。
初老のおじさんなんですけどね、美術品っていうか肖像画の女性にしか
今まで興味がなかったわけで実物の女性との関係が一度もないって
いうね、早い話が童貞だったわけですよ。
そんなヴァージルさんですからね免疫もないわけで。
どんどんのめりこんでいく。
大丈夫なんだろうか、ヴァージル!!!
と思いつつ見ていくとクレアの方もまんざらじゃない様子。
脚本素晴らしかったわ。
好きか嫌いかは人それぞれだけど。
ほぼほぼジェフリー・ラッシュがどの場面にも
出てくる感じであった。
パイレーツカリビアンのバルボッサ感はみじんもなく
潔癖症で偏屈で孤独なヴァージルでしかなかった
さすがだ!ジェフリー・ラッシュ。
そして、友人というかグルだったビリーの
ドナルドサザーランドはやっぱり貫禄がある。
クレア役の女優さんもミステリアスでよかった。
録画していたものを見たので一度見たあとすぐに
もう一度見てみるとなるほどなるほど!
いろんな伏線があったのだな、とまた違う目線で
見れて興味深かった。
そして多分、いろんな考察ができる映画だと
思われる。
ヨーロッパ(多分チェコか?)の街並みと
時計いっぱいのレストラン
行ってみたいなー。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
感情は偽れる
贋作の絵にも、作者の個性が出てしまうように、偽の愛にも真実の愛が含まれる
これがこの映画と私がリンクしたこと
掴めない感情は、ころころ変化していく
真実なんて誰にもわからない
ただ、物事が起きてそれに自分が反応して自分が変化していく
ただそれだけ
それを認められないと、無機質なルーティーンを繰り返す、人間らしくない人間になるのかも
なんとなくふわふわとしてるけど、奇妙でもあり超普通でもある人生
その一例を鑑定士と広場恐怖症の女性をモデルにして見せてくれた映画 -
面白かった。最後の脱力感は心にクるものがある。
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緻密、面白かった。
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どんでん返しでくそ面白かった〜なんか今も頭の隅で考えちゃう
復讐だけが生きる意味になっても構わないもんな… -
結局 の おちの無さ 以外は 映像の美しさもあって いい作品なんだけど・・・
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2016/08/06
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世界でトップクラスの鑑定人のおじいさんが、顔を見せない若い依頼人に恋をしていく話
よくよく考えないと、ハッピーエンドにはとても見えないし、悲しくなる
見たあとは誰かと伏線についていろいろ語りたくなると思うので、一人で見ないほうがいい