眩談 「 」談 (角川文庫) [Kindle]

著者 :
  • KADOKAWA
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感想・レビュー・書評

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  • 不可解だったりゾッとしたり、懐かしくなったりどうにもならない気持ち(なんかこう嫌な感じ)になったり……読み終える毎に気持ちの変化があっちこっちに行ってしまい疲れた。

    「杜鵑乃湯」、小さい頃に連れて行ってもらった旅行で泊まったホテル(物語のように不気味ではなかったけども)をぼんやりと思い出した。広いなーとか、微妙な具合の商品が置いてあったりした土産物屋、古さを感じるゲーム台があった遊戯コーナー。ワクワクするような、それでいてどこか怖さもあるようなホテル(全体)の雰囲気……。
    他の話も、昔そして今でも感じる色々な感情がゾワっと甦ってくるものばかりだった。

  • 僕が住む平屋は少し臭い。とくに薄暗い廊下の真ん中にある便所は臭く、そして怖い。ある日の夕暮れに、暗くて臭い便所へ向かうと…(「便所の神様」)。無職になった私は秩父にある実家に戻った。ただし私は家が好きになれない。得体の知れないシリミズさんが祀られている上に、中庭には変なモノが出る(「シリミズさん」)。暗闇が匂いたち、視界が歪み、記憶が混濁し、やがて眩暈をよぶ。京極小説の本領を味わえる8つの物語。

  • 2016/10/3 Amazonよりニコニコカドカワフェアで¥605を¥302でDL購入。

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著者プロフィール

1963年、北海道生まれ。小説家、意匠家。94年、『姑獲鳥の夏』でデビュー。96年『魍魎の匣』で日本推理作家協会賞、97年『嗤う伊右衛門』で泉鏡花文学賞、2003年『覘き小平次』で山本周五郎賞、04年『後巷説百物語』で直木賞、11年『西巷説百物語』で柴田錬三郎賞、22年『遠巷説百物語』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『死ねばいいのに』『数えずの井戸』『オジいサン』『ヒトごろし』『書楼弔堂 破暁』『遠野物語Remix』『虚実妖怪百物語 序/破/急』 ほか多数。

「2023年 『遠巷説百物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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