- Amazon.co.jp ・電子書籍 (204ページ)
感想・レビュー・書評
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食を探す探偵という一風変わった短編集。
仕事、恋、別れ――依頼主は様々な思いを胸に看板すらない京都の食堂を訪れる。
鴨川父娘が本当に良い人なのと、なにより依頼の前に振る舞われる料理一品一品が本当に美味しそうで。
モデルがあるのかな?こんなところが近所にあったら入り浸っちゃう詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
借りる前に事前に調べたところ、このシリーズは「将来映像化されることを念頭に登場人物やシーン転換を極力減らしている」らしい。(Wikipedia参照)
そんな気を遣うぐらいなら最初から台本にしてテレビ局に持ち込めばと思わないでもないが、まあ上述の部分は棚に上げるとして。
それ以外の部分も、簡略化しすぎではなかろうか。
台詞主体で話は進み、地文が少ないこともあり、時折誰の台詞かわからなくなることがある。
また料理にまつわる悩みが鴨川食堂に持ち込まれ、それを解決していく形式なのだが、肝心の料理の描写がいまいち。京都由来の食材名とか店名はやたらでてくるが、味や見た目の描写が薄いのだ。地方民はどうやって楽しめと。
謎解きに至っては、もはや3分クッキングなみ。
ドラマ化はしやすいかもしれないが、小説としては微妙。 -
分厚いと思っていたが、いくつもの章に分かれている為読みやすく、すぐに読み切ってしまった。
京都出身のため京都舞台の小説がすきで、本作も「鴨川」とついたタイトルに惹かれて購入した。
ただ、実際のストーリーにはあまり京都は出てこない。 -
たまに読みたくなる鴨川食堂シリーズ。全てが丁寧に描かれてる感じがしてとても雰囲気がよい。(村上春樹の小説を読むと背筋がのびる、というのと似てる気がする。)料理人ってとても魅力的な仕事だなと思う。芸術家であり、接客業であり、経営者であり。ちょっと憧れる。
「食にA級もB級もありまへんけど、人間にも一流も三流もありまへん。みな同じです」 -
BSでドラマが始まる直前に
本屋さんに取り寄せをお願いしたら
“うちでも注文かけてるのだけど
なかなか入ってこなくて、
入ってきたら一番ということで予約入れときますね~”
と手にした“鴨川食堂”
すでにドラマが始まっていたので
頭の中では、萩原健一の流に
忽那汐里のこいしで読んでいきました~
日ごろから万年筆を使っている私には
こいしが聴きとってノートに書くときの万年筆が
とっても気になりました~~~
原作とドラマは設定が少し変えてあったり
ドラマになっていないエピソードもあるので
両方楽しめます~
“食探します”の一行広告
ご縁のある人だけが辿りつく“鴨川食堂”
探した“食”には
それぞれの思い出が詰まって
依頼人は幸せをお腹にいっぱいにして
お店をあとにしていきます~ -
鍋焼きうどん元刑事、ビーフシチユープロポーズ、鯖寿司旅館女将、トンカツ元旦那ナポリタン女学生お祖父さん、肉じゃが義母が母の肉じゃが
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食、捜します。
料理雑誌に載せられたたった一行の広告。
縁のある人だけが、辿り着ければいい。
元警官の料理人である流のそんな考えで成り立つ鴨川食堂。
今日も縁に繋がれた依頼人が食堂の前に立つ。
2015年12月9日、電子書籍にて読了。
依頼人の思い出と、お料理で綴られる連作短編集です。
ミステリー要素が強いと思って読み始めたのですが、さらっとしていて、とても読みやすいです。
思い出重視ですし、ミステリーではないな、ということで文芸にジャンル分けしました。 -
わたしは関東の人間ですがこの作者の方は関東の味が嫌いなんですかね?読んでて悲しい気持ちになってしまいました。
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うーん
うまいこといきすぎ