虚構推理(2) (月刊少年マガジンR) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  •  なんとなく怪異ものが読みたくて読み始めたのだけど、予想していたのよりもずっと面白い。メインの登場人物は 3 人なのだけど、うちふたりはその背景も現状もかなり大変なことになっていて、いわゆる常人ではない。シリアス部分とコミカル部分とが絡み合っていて、どちらにもとんがりすぎていないので、わたしにはとても読みやすい。三角関係のかたちにもなっていて、恋愛ものとして読んでも楽しい。出てくる怪異たちのありようも幅が広くて面白い。この先どうなるのか気になります。

     3 人のなかでは、サキさんのありようがいちばん好きかも。彼女には特異な能力は何もなく、警察官という役割上、身体的にも精神的にも比較的強いほうとして描かれているけれども、九郎くんの状況というのがどうしても理解できないし受け入れられない。それはそうだろうなとつくづく思うのです。たぶん主人公的立ち位置である琴子が、いろいろなものを超越しきっていて、例えば周囲がそういった能力の高い人たちでかためられてしまうと、琴子と九郎くんの異能者っぷりが薄められてしまうのだろうけど、そこにサキさんが加わることで、ふたりの、特に琴子の異能っぷりが浮き彫りにされる。サキさんが戸惑うのも尻込みするのも怖いのも、彼女が「弱い」からでも「性格が悪い」からでもなくて、本来ならそういう反応をしてしまうよね? ということを思い出させられる。良い立ち位置のキャラだなぁと思います。

  •  タダだったから読んでみた( ´ ▽ ` )ノ

     1巻を読んだ段階ではてっきり琴子と九郎のラブコメ妖怪退治を描く短編連作になるのかと思ってたんだけど、2巻目になったら主役交代?、かつ時間は数年飛んで舞台も変更(゚д゚)!
     まあ、これはこれで面白いけど( ´ ▽ ` )ノ
     九郎一族の、まるで「便秘薬と下剤を同時に飲んだらどうなるか」的人体実験がバカっぽくて( ^∀^)ゲラゲラ
    「くだんが終戦を予言した」って、ひょっとしてアレのことかね?、小松御大の……?( ̄ー ̄)

     1巻に引き続き原作者のどうでもいいバカなあとがきも健在。これもこれで面白いような気がしてきた( ´ ▽ ` )ノ

     続きも読んでみたいけど、正価払ってまでってほどじゃないかな?……半額セールとかやんないかな?( ´ ▽ ` )ノ

    2020/02/26

  • 確か無料公開されていたエピソードを目にしたことがあり、それでミステリが読みたくなった時に購入したと思う。それから年単位で経過した今今回ブクログに登録したのは、アニメ化を機に最新刊を購入して、そういえば登録していなかったと思い出したから。

    2巻は6巻まで続く鋼人七瀬事件の序盤部分のうち、実際に鋼人七瀬と相対する場面が主に書かれている。
    長編として味わいたいタイプの物語。

  • 怪異たちがかわいい

  • シリーズ2冊目▲七瀬かりん――またの名を「鋼人七瀬」との伝奇バトル。今カノvs元カノの恋愛バトル。驚天動地の火花を散らす▼『アイドルは鉄骨に死す』『もう一つの混ざりモノ』扉絵必見⁉琴子の婦警、紗季の鋼人…どちらのコスも似合わない‼検索ワードが「ゆるふわ女子」「オトナの女」とは悩み深しか?ドラマ『青春!火吹き娘!』火炎ゴッドファイアー!は凄い技でコス最恐…提供は日本ガスバーナー協会だと。バク転⁉尋常でない紗季の運動神経ゴゴゴゴゴゴゴ…海鮮かた焼きそばを食べたくなる食テロ注意。バトルのレベル低し(2015年)

  • 相変わらずテーマがよく見えてこないが絵は上手

  • 妖の知恵の神様となった一眼一本足の琴子はキャラとしてたちすぎてはいるものの、知恵の神様。というだけある模様。人としてというか、対九郎に対してあれだけど。「他者の一部を取り入れるという行為はその相手の能力や資質を取り入れるという発想とかなり近いところにあるのだ」九郎の正体は不老不死の人魚と予知能力を持ち合わせた件を取り込んだ「バケモノ」二つのものをうちに取り込んだ九郎と、知恵の神様として二つのものを差し出した琴子と。ある意味最強のコンビなのかもしれない。

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著者プロフィール

【城平京(しろだいら・きょう)】
奈良県出身。代表作に漫画原作『絶園のテンペスト』『スパイラル~推理の絆~』、小説『虚構推理 』『名探偵に薔薇を』『雨の日も神様と相撲を』など。

「2021年 『虚構推理(15)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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