「ない仕事」の作り方 (文春e-book) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 評論的な文が多くて、個人的には面白くなかった

  • 一人電通とも呼べる手法で、マイブームをはじめ様々な概念を世に送り出してきた著者。仕事術というよりは、みうらじゅんという人物がどう形成されてきたか、過去にプロデュースしたものにどういう背景があったか、にスポットを当てている印象。

    自分を洗脳し、収集し、プロデュースする。誰も目をつけていないところを狙う。好き勝手に語れる余地を残しておく、ネーミングにこだわる。子供時代の経験も根っこは同じだった。

    ・すべては「マイブーム」から始まる
    ・ゼロから始まる仕事~ゆるキャラ
    ・「ない仕事」の仕事術
    ・仕事を作るセンスの育み方
    ・子供の趣味と大人の仕事~仏像

  • アイデアだけでなく営業力も大切

  • みうらじゅんによる仕事術の本。不真面目な内容かと思いきや、意外とまっとう。みうらじゅんは仕事に対してきちんとしているから活躍できているのかと。裏が見えてしまう。

    <印象的な箇所のまとめ>
    ・自分があったら絶対買うと思えるかどうか。
    ・造語が普及するかどうかは、マイナスから入っているかどうか。
    ・雑誌の仕事の場合、編集者に気に入れられなければ仕事が来ない。雑誌の仕事は読者や大衆のためにやるものではなく、目の前の編集者のためにやるもの。そのためにも重要なのが接待。
    ・不自然なことをし続けるためには、「飽きないふりをする」ことも大切。本当は、世の中に流行った頃にはとっくに飽きている。そこは人間だから当然。ただ、「もう飽きた」と言ってしまうのは「自然」。人に「え、まだそれやってるの?」と驚かれるほど続けなければ面白くならない。そして、平然と「好きだ」と言い張ることも大事。

    こう一部抜き出すと変だけれど、全体としてはまっとうなビジネス書。

  • ・12/9 読了.それにしてもこの人の発想はどうしてこうも普通と違って面白いんだろうか.オタクの理想の生き方だよね、きっと.お金にならなそうな発想をお金になる仕事にしてるところは、昨今のITベンチャーと規模こそ違えど同じ理屈だと思う.面白い.よくこれでやって行けるもんだと感心した.

  • 酔っぱらって誤って買ってしまったが、面白くて一気読みしてしまった。これまでみうらさんが何者なのか分からなかったが、みうらさんのファンになってしまった。
    でも、この本を読んでもみうらさんが何者なのかは分からない。

  • まずは、自らを騙す程に心酔し、第一人者へ。それを広めていく事によってフォロワーが現れる。ある意味成功に終わらずともそれで良いと言う諦観。 “プロデュースとは、自分をなくしていくこと。” “マイナスな事をポップに見せる。” 根本にあるのは『一人っ子ならではの、めげないメンタル』から成り立っているんだろうなと。

  • 「ない」よね~と思われるモノとモノを組み合わせてまったく新しいビジネスにすること。
    みうらじゅん氏が、誰からも頼まれてもいない仕事を勝手に作る才能が凄いです。

    ・・・仏像マニアとしても知られるみうら氏は般若心経にも前から興味を持っておられました。
    「すべては空である」という思想・・・それはロックにも影響を与えたのでは?とずっと感じていたそうです。
    例えばジョンレノンのイマジンの歌詞・・・「天国なんてない、地獄なんてない、国なんてない、宗教なんてない」・・・これはまさに般若心経の「この世は痛みも悲しみもない、空である、いつも変わっていく、こだわる必要はない」という考え方と同じだと。

    ある日みうら氏は、そんな般若心経の真髄を街中の看板に見つけます。駐車場にあったこの看板・・・

    「空あり」

    「空」がある。
    「ないもの」が、「ある」。
    これほど簡潔に般若心経を言いえた言葉が他にあるでしょうか。
    みうら氏はこの時から、街中で「空」の文字を見つけるたびに写真に撮るようになりました。そのうち、般若心経のすべての文字を探して撮影したいという気持ちになりました。
    「写経」ならぬ「写真経」です。

    さて、看板の文字ですが、「若」や「無」は楽勝でした。しかしながら「諦」や「耨」は・・・ほぼ無理です。
    やる気も失せ半ばあきらめていたところ、みうら氏の夢枕にお釈迦さまが立ちます。そしてこう言ったのでした。
    「全部探さないと、意味ない」

    みうら氏はそれから約5年かけて、般若心経の「278文字」を探す旅に出ます。
    レアな1文字のために静岡や長崎まで出向いてとんぼ返りしたり、
    欲しくてたまらない1文字があるという噂を聞きつけ、岐阜まで行ったのにその店がつぶれていたり。
    その徒労も「修行」と肝に銘じて全国を行脚します。
    最終的には大規模なイベントを開催。
    全文字をスクリーンに大写しにして「般若心経」を読みあげます。
    それはそれは感無量だったとのこと。

    みうら氏は「アウトドア般若心経」こそが自分のターニングポイントだったと言います。
    すべての氏の「ない仕事」の本質がここにあった。「そもそもなかった仕事」を「ある」ように見せるのは、これぞ般若心経の「空」の考え方です。

    看板写真はバラバラにすると全く無関係で意味がありません。
    でも無関係なものを組み合わせるとそこに新しい価値が生まれるという手法。
    まさに「ない仕事の作り方」の真髄となったのです。

  • 160126読了

  • 好きこそ者の上手なれで、意外と真面目な内容だった気がする。

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著者プロフィール

作家・イラストレーター

「2022年 『ベスト・エッセイ2022』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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