坂の上の雲(一) (文春文庫) [Kindle]

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  • 四国に生まれた秋山好古、真之の兄弟と正岡子規の三人がそれぞれ軍人、俳人として上京する。
    国際社会で揉まれる日本の戦いが描かれている。

  • 50代突入を機に、10年の積読から満を持して?読書開始。ドラマ版を先に見ており、あらすじは基礎理解しつつも、やはり司馬遼氏の筆力に一巻目から惹き込まれる。明治〜大正にかけての目紛しい時代変化と熱気。衝突する事になる周辺大国の内憂外患状況と、そこに起因した我が国への脅威化。 令和の現在になんだか似てヒリヒリする。先人が辿った道から今への示唆を得たい。

  • 説明不要の歴史小説の名著。4ヶ月以上読み続けてた。明治維新〜日露戦争の勝利まで長い期間と描かれているが、本当に凄まじい時代を経てきてる。何とか飲み込まれないように必死に戦ってる。著者も40代のおよそ10年をこれに注ぎ込んだようで、相当な大作となってる。

  • 主役3人が伊予から東京に出てきて、それぞれの道を見つけるまで。3人以外の人物の記載や歴史のアネクドートも多いというか、脱線やちなみに記述も多い。

  • 秋山兄弟、正岡子規とその仲間たち。
    秋山好古って「ふるよし」って一回誤読しちゃっていちいちそれが脳内に出てきて大変!

  • 全く予備知識無しに(大まかにどのへんの時代を舞台にしたのかは知っていたが、誰が主人公とか誰が登場する話なのかは全く知らなかった)読み始めたのだけれど、正岡子規ら、四国愛媛、つまりは伊予の若者、維新では負けた藩の出身ゆえの立身出世の難しさ、薩長が支配する明治の時代を生き抜くエネルギーを感じたなあ。

  • 松山の秋山兄弟、好古と真之、正岡子規の物語がスタートする。
    上京するということは、大物になり何かを成し遂げることだと、皆お互いの将来の方向性を刺激し合いながら成長していく過程が面白い。
    軍艦吉野が呉の軍港に到着し、物語が続く。

  • ドラマでも放送された歴史小説。
    ドラマでの主人公は秋山真之を本木雅弘。好古が阿部寛。
    明治の文豪、夏目漱石や俳句、短歌人の正岡子規も登場する。

    伊予松山出身の秋山兄弟を中心に日露戦争に進む日本の様子を描く大長編史。

  • 司馬遼太郎は昔ほぼ全部読んだ世に棲む日日

  •  10年以上前にこの本がNHKでドラマ化されて録画して見ようとしたら、年配の方が「本のほうがずっと面白かった」と言ってその本を貸してくれた。なかなか読む気になれなかったけれど、いい加減借りっぱなしは良くない。返すなら返すで、この機に一応読んでみようと第一巻を開いて驚いた。『文字が小さい』しかも1ページに2段。それが6巻もあるのだ。気後れしながら恐る恐る読み始めた。
     どこで中断しようかと思いながらもページを繰り続け、2週間でやっと読み終わった。小説のようであり、ドキュメントエッセイのようでもある。それが面白くもやや緊張感に欠けるきらいもある。興味深い部分も多く当たり前かも知らないけどほとんどが知らなかったことばかりだ。
     “この長い物語はその日本史上類の無い幸福な楽天家たちの物語である”と、あとがきにある。とりあえず、このあと5冊読んでみようと思う。

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著者プロフィール

司馬遼太郎(1923-1996)小説家。作家。評論家。大阪市生れ。大阪外語学校蒙古語科卒。産経新聞文化部に勤めていた1960(昭和35)年、『梟の城』で直木賞受賞。以後、歴史小説を次々に発表。1966年に『竜馬がゆく』『国盗り物語』で菊池寛賞受賞。ほかの受賞作も多数。1993(平成5)年に文化勲章受章。“司馬史観”とよばれ独自の歴史の見方が大きな影響を及ぼした。『街道をゆく』の連載半ばで急逝。享年72。『司馬遼太郎全集』(全68巻)がある。

「2020年 『シベリア記 遙かなる旅の原点』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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