坂の上の雲(一) (文春文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 全く予備知識無しに(大まかにどのへんの時代を舞台にしたのかは知っていたが、誰が主人公とか誰が登場する話なのかは全く知らなかった)読み始めたのだけれど、正岡子規ら、四国愛媛、つまりは伊予の若者、維新では負けた藩の出身ゆえの立身出世の難しさ、薩長が支配する明治の時代を生き抜くエネルギーを感じたなあ。

  • ドラマでも放送された歴史小説。
    ドラマでの主人公は秋山真之を本木雅弘。好古が阿部寛。
    明治の文豪、夏目漱石や俳句、短歌人の正岡子規も登場する。

    伊予松山出身の秋山兄弟を中心に日露戦争に進む日本の様子を描く大長編史。

  • 幕末の佐幕、倒幕の両派の栄枯盛衰が色濃く残る四国松山藩、国起こしに学問を志す秋山家の好古、真之兄弟と正岡子規、同じ時代に生まれた日本の歴史に名をなす三人にフォーカスして幕末から日露戦争までの日本を写しとった名作。本巻は騎馬隊、海軍参謀そして俳諧として当時の日本を席巻したホトトギスを主宰した正岡子規の萌芽を描く。

  • 説明不要の歴史小説の名著。4ヶ月以上読み続けてた。明治維新〜日露戦争の勝利まで長い期間と描かれているが、本当に凄まじい時代を経てきてる。何とか飲み込まれないように必死に戦ってる。著者も40代のおよそ10年をこれに注ぎ込んだようで、相当な大作となってる。

  •  10年以上前にこの本がNHKでドラマ化されて録画して見ようとしたら、年配の方が「本のほうがずっと面白かった」と言ってその本を貸してくれた。なかなか読む気になれなかったけれど、いい加減借りっぱなしは良くない。返すなら返すで、この機に一応読んでみようと第一巻を開いて驚いた。『文字が小さい』しかも1ページに2段。それが6巻もあるのだ。気後れしながら恐る恐る読み始めた。
     どこで中断しようかと思いながらもページを繰り続け、2週間でやっと読み終わった。小説のようであり、ドキュメントエッセイのようでもある。それが面白くもやや緊張感に欠けるきらいもある。興味深い部分も多く当たり前かも知らないけどほとんどが知らなかったことばかりだ。
     “この長い物語はその日本史上類の無い幸福な楽天家たちの物語である”と、あとがきにある。とりあえず、このあと5冊読んでみようと思う。

  • 一度司馬遼太郎の著作の中のこれくらいの時代の本で
    1巻読めずに断念してしまった本があって
    坂の上の雲だと思っていたのだが、
    大連に行ってみたくて行くなら読まねば、と一念発起して
    再挑戦してみたら全然違った。
    たぶん断念したのは世に棲む日々(*´σー`)エヘヘ

    とりあえずまた自分に合わないと困るのでunlimitedで読んだのだが、最初から面白い。
    秋山兄弟の破天荒さ(というのか飄々と軍の道へ行く)と
    正岡子規の生活がうまく交差し、
    そこへこの時代の有名人がちょこちょこ出てくるので
    なかなか気が抜けない。
    後の総理大臣に英語を教わるとかすごい時代だよなぁ。

    まだまだ国内の国力増強の話で終わってしまい、
    続きを読むか迷うところ。
    8巻もあるからなぁ…

  • 読み応えあり。

著者プロフィール

司馬遼太郎(1923-1996)小説家。作家。評論家。大阪市生れ。大阪外語学校蒙古語科卒。産経新聞文化部に勤めていた1960(昭和35)年、『梟の城』で直木賞受賞。以後、歴史小説を次々に発表。1966年に『竜馬がゆく』『国盗り物語』で菊池寛賞受賞。ほかの受賞作も多数。1993(平成5)年に文化勲章受章。“司馬史観”とよばれ独自の歴史の見方が大きな影響を及ぼした。『街道をゆく』の連載半ばで急逝。享年72。『司馬遼太郎全集』(全68巻)がある。

「2020年 『シベリア記 遙かなる旅の原点』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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