ダブル・ジョーカー ジョーカー・ゲーム (角川文庫) [Kindle]

著者 :
  • KADOKAWA
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感想・レビュー・書評

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  • ジョーカー・ゲームの続編のD機関シリーズ。今回もどれも面白かった。「柩」では結城中佐の過去が明かされる。その選択ができる結城中佐に驚愕。全体通して思うに、とらわれないということが1番難しそう。

  • 短編というのか、細切れの章によって構成される。タイトルは、その中の一つ。戦時中のスパイであるD機関に、同じく兵隊から構成されるスパイ機関が対抗馬として浮上し…というもの。基本的にひたすら「主人公側のメンバーすげー」なので、負けることはない。

    ・ダブル・ジョーカー
    ・蠅の王
    ・仏印作戦
    ・柩
    ・ブラックバード

  • ダブルジョーカー
    風機関はD機関を模倣しても全然適わなかったな
    天保銭は結城中佐に言わせれば囚われなんだろうね
    蝿の王
    主人公が特高に殺された兄と同じルートを辿りそうでゾッとした
    共産主義はウルトラCではないけど、軍事国家への不満のはけ口ではあったのかな
    仏印作戦
    ハノイの通信士の話、スパイは疑われないように目立たないの意味がよく分かる話だった。
    高林が永瀬の話に乗ったのも危ないなとは思ったけど(D機関がこんな作戦立てないだろうとは思った)それも誘導されていたのすごい。

    亡くなった部下のアシストをする結城中佐。敵側から語られる絶体絶命の状況から逃げ出した話はもはや恐ろしかった。
    3手くらい先を読むところも、部下の目を閉じる優しさも両方違った意味で魅力的だった。
    ブラックバード
    真珠湾攻撃の直前のD機関のスパイの話。腹違いの兄が作戦に絡んでちょっと油断して囚われに気づくエンド。意外と日本の外にいる方が戦況をちゃんと把握していたんだろうなと思った

    今作も頭脳戦にワクワクした。

  • 難しい時代設定だけど、何だか妙に読みやすいです。

  • 再読。

    無性に再読したくなって。
    結城中佐の色気がすごい。笑

    どれも好きだけど、
    最後の「ブラック・バード」は切なすぎた。
    私の目の前にもお兄さんと結城中佐の顔が交互に浮かんでは消えていった。

  • 柩が切なくなる。

  • 「柩」「ブラックバード」が特に。

  • ジョーカー・ゲームの続編。

    D機関の対抗組織の創設や、前作で匂わされていた結城中佐の過去といったそそられる話が目白押し。結城中佐もその周辺も彼の人柄を語りはしないが、話の端々に教え子たちへの情が微かに見えるところがたまらない。

    そしてラストは"あれ"がついに始まり、スパイたちの行く末を闇が覆う。
    上手いヒキだ。

  • ジョーカーゲームに続く2作目。クールさと、やるせなさが全編に漂う。ここまでしてスパイを全うしようとすることは一種の洗脳ではないかとも考えてしまう。
    Kindle unlimited

  • 今回はダブル。作風や内容は前回作と同じ感じ。
    ダブルという意味も幅広かった。

    5つの短編があり、ダブルジョーカーというのは一番最初の短編のタイトル。
    しかし、それぞれの短い話の中でもダブルな展開を忍ばせている。ダブルという前提条件があるため、複雑になりそうなトリックや謎だけど、混乱すること無く読み進められた。

    エンタメ性に優れており、読み疲れる事がなかった。

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著者プロフィール

一九六七年生まれ。二〇〇一年『贋作『坊っちゃん』殺人事件』で第十二回朝日新人文学賞受賞。〇八年に刊行した『ジョーカー・ゲーム』で吉川英治文学新人賞と日本推理作家協会賞をダブル受賞。他の著書に『象は忘れない』『風神雷神』『二度読んだ本を三度読む』『太平洋食堂』『アンブレイカブル』などがある。

「2022年 『はじまりの島』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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