- Amazon.co.jp ・電子書籍 (404ページ)
感想・レビュー・書評
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著者の実体験をもとにした老巧化した団地とそれをとりまく人々の話で、おもしろくあっという間に読んでしまった。これを読んで分譲の集合住宅の問題を実感した。住宅というのは金額が大きいだけ人生を大きく左右し、バブル期に高掴みしてしまった人は本当にアンラッキーですね。これからは住宅価格は下がっていくでしょうから、これからの人はラッキーだと思います。
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家が欲しいな、と思っている時だったので意欲的に読めた。時代が違うとはいえ、20年後もこんな感じになるのかも。いろんな年代の、事情が違う人達の意見がまとまるわけがない理事会が大変そう。頼子の行動にすごく共感できた。
そして押し付けられてきたものが、最後に貧乏くじを引いた感じにならなくてよかった。朋美の計算勝ち。百人いれば百通り、誰もがうまくいくとは限らない。琴里の、人を羨むより自分の人生をどうするかにフォーカスをあてる生き方を応援したいと思った。 -
郊外のニュータウンのローン返済に追われる頼子、その娘で就職に失敗した琴里のお話。私自身、郊外のニュータウンに住んでいるので他人事ではなく、共感しつつ読み進めた。マンションの自治会の理事長決めの様子などは、経験しているだけに手に取るようにわかって面白かった。ラストはなんとなく予定調和的な感じもしたが、なかなか面白かった。頼子の旦那が定年後、アセンブラができるからと転職して派遣社員になるくだりでは、「私もアセンブラができるけど、なんだかなあ」とちょっと納得いかない部分があった。
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あともうちょっと話の続きが読みたかった…その残念感が星マイナス1個。
たそがれたニュータウンってどうなるのかしら…?と題名を見た時から、結末に期待感をもちすぎてたかもしれないと思う。
娘のもう少し先、岡山の母のもうちょっとの頑張り、市議会議員の仕事ぶり、ニュータウンの住民の少し先…
知りたいことがまだいっぱいあった…