ドローン・オブ・ウォー [DVD]

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監督 : アンドリュー・ニコル 
出演 : イーサン・ホーク  ブルース・グリーンウッド  ゾーイ・クラヴィッツ  ジェイク・アベル 
  • ポニーキャニオン (2016年3月16日発売)
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988013511583

ドローン・オブ・ウォー [DVD]の感想・レビュー・書評

  • 2016/4/25 本当に現実味を帯びた怖い映画だ!
    ドローンでのゲーム感覚的な爆発 テロを排除する為の 隠れた衛星的な空爆 ドローンによる攻撃も もはや テロにしか見えない。
    テロの怖さとは 人間の矛盾した洗脳によるもののような気がするし、物や形を変えても やってる事は同じだと思う。そういう指令を受けた人間も可哀想だし、違う ダメだと思う気持ちも 洗脳されてだけではない断れない状況も恐ろしい…戦争自体 誰が始めてもやってはいけない事 それはテロでしかない。攻撃のない戦わない世界へと導くもの それも人間の知恵でしかないのに虚しいですね。ドローンも闘い以外に使えば とても助かる事もあるのに…兵器に使う人間の浅はかさを感じ悲しくなります。

  • ☆☆☆☆ドローンによる空爆で、アフガニスタン、パキスタンのアルカイダへの攻撃が、実際にF-16戦闘機に乗って現地上空で空爆する姿に取って代わっていった。
    これはまさに、今、アメリカが展開している戦争だ。
    かつて『フルメタルジャケット』にみた人間を洗脳によって殺戮兵器に仕立て上げて戦争に送り込んでいたアメリカの戦争がまったく変わってしまった。
    あれはあれで、殺戮兵器になりきれなかった人間や、戦場で実際に人を殺した人間たちを精神的に異常にさせて、自殺に追い込んだりもしていた。

    そして、かつてのF-16のパイロットとして名を馳せていた主人公が、テキサスのトレーラーハウスのようなドローンの操作基地で、ゲーム感覚でドローンから空爆を続けることへ適応できなくなっていく。彼の表情は『ディア・ハンター』を思い出させる。幾多のムラの住民を殺害し、“死”という感覚に麻痺して、ロシアンルーレットに明け暮れる兵士のあの表情だ。

    これは、社会の速い変化に適応しようと必死にもがくわたしにも少し共感の隙間を与えてくれる。

    変化のスピードに半永久的に適応できていると思っている人も多いことと思うが、実際には、人生の半分の期間、人によっては人生の1/5程度の期間しか時代の主流のテクノロジーを活用することができていないといった感覚がある。

    一般人の我々はそれでも、自分の適応能力の無さに、老化に辟易するのに、人に命を狙われることと背中合わせに、人を殺すことを仕事としてきた兵士が、ゲーム感覚で人を簡単に殺せることに適応できるわけがない。

    かつて、自分の全財産を失って自殺する確率よりも、偶然に手に入れた大金のために人生を見失い自殺する人の方が多いと聞いたことがある。
    それは、死に至らしめるには「生きることの辛さ」よりも『生きることの矛盾』の力のほうが大きいということなのだろう。

    軍事に反映される国家の姿勢は、時代の進行の最先端を映し出すというのは間違いではない。

    一方で、それを受け入れる市民、あるあは関わらざるおえない市民が兵士となっていくわけだけど、“同じ人類を殺しあう”という心の闇を解消することは永遠にできない。
    このことが、「自分は生き、他者を殺す」理由を見つけられない『生きることの矛盾』に向かわせる。この映画を観たあとそんなことを考えた。
    2016/04/17

  • 戦地に行かずに攻撃するのはともかく、自宅から通勤て…。何かおかしい。

  • 映画としては、ドローンを使用して人を殺す事の問題と、現代のアメリカが抱えているテロ組織への対応とその是非について描かれている。

    問題の本質は、米国をテロから守る為に民間人を犠牲にする事の是非という道徳の問題。民間人を犠牲にしなければ、テロに対抗出来ないかもしれないという戦略的な問題。そして、その戦略を実行するに当り、兵士の精神に支障を来す問題。

    この映画のシチュエーションとして、「遠隔から戦闘の操作を行う」ことが特異である。兵士にとって安全なるこの手段が、「国の為に人を殺していいのか疑念がわく」(トニー役談)という。殺す側が殺されるリスクを負わない一方的な殺戮には、まるでゲームのチート機能のような、「お国のために」という大義名分が効果をもたらさない。
    トニーは、軍の命令に逆らって「道徳から見てに良いこと」と考えられる行動をした時だけ、例えば命令に従わず必要のない民間人を殺さなかった事やレイプ犯を私的に殺す等、家族に優しく出来るのだ。自分だけお幸せなんてなれやしない。トニーはそのように感じていたのではないか。殺されるリスクを背負うから殺す事が出来る、人間が生物学上は同類である人間を殺すには何か正当の理由、ここでは免罪符なるものが必要だという事を表している。

    但し、部隊の5人中、良心の呵責を感じ部隊行動に支障が出るのはトニーとスアレスのみ。仕事として遂行する上司、未来のテロを未然に防止するために犠牲はしょうがないという短絡的な同僚。トニー達が部隊から抜けても、テロを未然に防止する為に芽をつぶすはずが、その更に未来の戦争の種まきをし続けることになる。
    正当かし続ける戦争は、現場だろうが、遠隔だろうが変わらない。

    彼は空を見上げたり、遠くの住宅街を凝視したり、
    視覚の範囲で何かを見ようとしている。職務の時に画面上から見える、殺される側の表情は確かに見えるのに、彼は殺す相手(特に民間人)を実際には見ることが出来ないのだ。本来であれば見るその先に実際に居るであろうことを想像することしか出来ない。


    一方、モリーはそうは考えない。「安全」かつ「身近」という事は、軍人の妻にとってこの上ない条件の筈だ。
    戦争をするにしても、遠隔で行えるのだから何の問題があるのか。
    しかし、それが回りまわって家庭そのものを崩壊させるとは彼女も夢にも思わなかっただろう。

    但し、この映画では、民間人を犠牲にしなければ、テロ組織を壊滅できないことと、
    遠隔による戦争行為が当事者意識を欠落させるという問題とごっちゃになってしまっている。

    恐らく、イスラムだからといってすべからく悪、という先入観を除きたかったのかもしれない。だから、イスラムの人も被害者であり、米国人は加害者である、ということを表したかったのかもしれない。
    民間人を殺さずにテロの幹部達だけ殺すのは難しく、次なるテロの芽をみすみす見逃してしまう。だから殺す、しかし、それがまた憎しみの連鎖を生み出してしまう。
    本来、安全であったはずの戦争が人の精神と家庭を壊したように、回りまわって未来の米国とイスラムの関係に大きな支障をもたらすかもしれないのだ。

    報復されるまでは安全な戦争も、リスクを背負わない殺人者を大量生産する問題を孕んでいる。

    https://www.youtube.com/watch?v=zEFLBcaTBoc

  • テーマはドローンではなく、遠隔地という絶対安全地帯からの戦争参加。
    そして、ターゲットは犯罪を犯した者ではなく、テロリストとしての行動パターンに当てはまる者。
    遠隔地から監視し、理由も知らされず無関係な人たちも巻き添え覚悟で、命令のため大儀のためスイッチを押す。
    「Good Kill」
    これが今どこかで起きているかと思うと、空恐ろしくだからといって“自衛”を止める気にもなれない。
    それでも考え続けなければと思う。

    一時期ドローンがある意味流行ったけど、この映画をこんなタイトルにしてしまうのはひどい。

  • 新たな戦争映画の誕生って感じ。地味に名作だよこれは。さすが『ガタカ』の監督。

  • 加害者である一方的に無人機で攻撃している兵士も、殺される現地の人々も、結局は軍産複合体と投資家の犠牲者。そのハイエラルキーのどこに位置するかで不幸の度合いが違うだけなのではないか。格差社会の行き着く先が、戦争なのではないか…

  • 戦闘機が無人化しているというドキュメントは以前見て、戦争もゲーム感覚で血生臭さくなくていいのか思ったが、こうした映画で内情を見るとかなり悲惨だ。ピンポイントでミサイルを射つことができるので、戦闘員だけを狙って射つことができるウチはいいのだけど、そのうち敵も民間人と一緒にいるようにするので、もう民間人も一緒に殺すことになる。軍隊がそういう命令を出すわけにいかないからか映画ではCIAが命令を出すようにしている。
    要人が家に帰ったところで、家族ともどもミサイルで爆破する。その葬儀に幹部が出席したところで参列者ともども爆破する。
    通常のミサイル攻撃でも誤爆があるし、太平洋戦争では空爆で民間人を殺していた。しかしその時はその様子は見ることができなかった。ドローンだと遺体の様子まで見えてしまい、ゲーム感覚どころがとてもリアルなものになってしまった。倫理的な問題も発生するし神のような視点を持つことの不気味さもある。そのことで精神をやんでいく。これがCIAの暴挙というフィクションであればいいのだが。なんとも重いテーマをドキュメントのように描いていて、展開としては広がりがないので面白くならならないのだけどこういう映画があってもいい。

  • 名作『ガタカ』のアンドリュー・ニコル監督とイーサン・ホークのタッグ再び。生死の現場から隔離されたドローン戦は、押井守も好みそうなテーマだけど、本作はそんな押井っぽい哲学的な側面よりも、単純に道徳的な側面が問われている様子。国家が押しつける「正義」と、ラストに描かれる「個人的な制裁」のギャップには考えさせられた。しかし、人物描写が『ガタカ』には遠く及ばず、特に美人の奥さんの決断については大いに疑問が残った。☆3.5

  • 近年便利さよりも問題の方がクローズアップされている「ドローン」。

    それを無人飛行機として、テロの犯罪者たちへの攻撃に使用しているとなると
    また複雑な気持ちにさせられます。

    主人公は昔は空軍の兵士でしたが
    今はその技術をこのドローンでの攻撃に活かしていかないといけない。
    自分が全く戦場にいなくても、相手を殺すという葛藤。
    その葛藤により心を病み、周りの人や家族を傷つけ、失っていきます。

    その過程がとっても生々しく、苦しさがとっても伝わってくる内容です。

    テロリスト、そしてその家族たちなら
    問答無用で巻き添えになってもボタン1つで殺してしまっていいのか。
    突きつけられる答えのない問題に誰もが息苦しくなるはずです。

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